第20話‐シーちゃん先生のレクチャーその四・中編

※前書き

後半から視点がシーに変わります。

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 ラッセル東区にある露店通りは、ディルムッドが知る何時もの街並みよりも、少しだけ大きな賑わいを見せていた。僅かでも売り上げを伸ばす為か、小綺麗に掃除の行き届いた露店は、店主たちの涙ぐましい努力が伺える。


 「——賑わって来ましたね」


 商魂たくましい彼らの姿を見ると、今年もこの時期がやって来たと実感する。

 祭典まではまだ一月以上もの時間があるというのに、都市の彼方此方あちらこちらから漂って来る利己的な雰囲気——欲深く、浅ましい……だが、何処か心地よい商人達の我欲がふんだんに含まれたピリつく空気感に当てられ、ディルムッドは微笑んだ。


 「……今年も上手く行くといいのですが、何とも如何し難い事です」

 「ははは、議長殿でも不安がるとは、少し意外でさぁ。議会の方々は皆、楽観的に腰を据えて呵々大笑を上げているもんだと思っていやしたよ」

 「議員の何人かはそうでしょうね? 彼らは如何いかに私を出し抜き、祭典で生まれる利権と利益を吸い上げる事しか考えていませんから。……まったくフィニス・ラッセル先祖に顔向けできませんよ」


 ディルムッドが軽く愚痴ると、隣を連れだって歩いているカルロが、少し呆れたように肩をすくめた。


 「まぁ、何とかなるでしょう。書類仕事が片付いたら、自分とマスターも素材集めに参加しますから。それに——」

 「——ウィータさん、ですか?」

 「えぇ……まだ子供ですが、子供らしからぬ力量を持ち合わせていますからね、あの子は。近接戦闘に関しては、もうマスター位しか勝てないでしょう。天狼族の伝説は御伽噺でよく聞きましたが、まさかあそこまでとは思わなかったでさぁ」


 世辞などではなく、実感と本音のこもった口調で言うカルロの声は少しだけ興奮していた。それだけウィータの実力がずば抜けているという事だろう……都市きっての実力者である彼らにそこまで言わせるという事は、そういう事である。


 「……」

 「……? どうかしましたかい、議長殿?」


 だが、彼らのウィータに対する評価と、ディルムッドが持つウィータに対する評価は少しだけ違っていた——いや、評価というよりも違和感・・・と言った方がいいかもしれない。

 「あぁ、いえ……」と、その違和感が表情に出ていたのか、怪訝そうに聞いて来るカルロの言葉で我に返ったディルムッド。

 「……少し気になる事がありましてね」と、言葉を続ける。


 「以前、デネ帝国議会の重鎮である白狼族の方に連れられて天狼族の村に立ち寄る機会があったのですが、その時に見た天狼族の印象と、ウィータさんの印象が随分と違っていたものですから少し驚いたんです」

 「印象っていうと……暮らしぶりとか、扱い……とかですかい?」

 「それも含めてですが……こう、何というか……雰囲気? でしょうか」

 「雰囲気……?」

 「えぇ……ウィータさんは見た通り活発な子でしたが、私が見た天狼族は皆、子供から大人に至るまで廃人のような印象を受ける方が多かったんです」


 邪神のの呪いと、長い長い迫害の歴史が、彼らをああしてしまったのだろう。

 ディルムッドの記憶の中にある天狼族の姿は、まるで長い間、戦地に放逐され心が壊れてしまった兵士のようだった。

 過度に大きな音を怖がり、他種族との接触を怖がり、笑顔を浮かべるどころか、活発に振る舞う姿を一度も見ていない。心どころか、魂まで擦り減ってしまったように、病的に白い髪と白濁した瞳で、虚空を見つめている事が大半だった。


 ところが彼らとは打って変わり、ウィータはどうだったろう?


 ディルムッドが彼女を初めて見た印象は、子供らしくコロコロと表情を変える活発な天狼族の女の子だった。記憶の中にある廃人同然の彼らの姿と、彼女の姿は、まるで一致する気配を見せない。

 ——気にし過ぎなのは理解しているが、それが、少しだけ違和感なのだ。


 「……まぁ、自分は他の天狼族を見た事がありませんでので、何とも言えやしませんが……悪い事じゃぁ無いんじゃないですかい? 子供が、歳相応に子供らしく振る舞えるのは」

 「……。……そうですね。私の気にし過ぎかもしれません。申し訳ない」

 「あっ、いやいや! 議長殿が謝る必要はありませんよ!」


 どうか、頭をお上げ下さい! と、カルロは少し慌てた。

 そのまま彼は、ディルムッドを労わるように少しだけ声のトーンを下げる。


 「……連日の仕事詰めで少し神経質になっているだけでしょう。あまり無理をなさらないで下さい。我々冒険者ギルドだけじゃなく、職人派閥の各ギルドマスター、それに議会員の方々も尽力していますんで、議長殿は少し休まれては……?」

 「ありがとうございます——ですが、そうも言っていられません。この都市を預かる身として、私には果たすべき義務と、そして使命がありますから」


 『地位には責務が伴う、故に誠実であれノブレス・オブリージュ』とは、さて誰が言った言葉だったか——。

 とにもかくにも、ディルムッド自身もこの言葉に突き動かされた哲学の浅瀬を撫でた責任ある政治屋の一人である。この言葉を後世に遺した人物の生涯を憧憬し、尊敬し、正しくそのように生きるべきだと教えられてきた貴族の血脈だ。

 『ディルムッド・ラッセル・・・・』という名の通り、ディルムッドは、この都市の創始者たるフィニス・ラッセルの直系である。この『血』と、この『姓名』には代々、地位と権力が許されて来た。


 ——故に。その『血』と、その『性名』に、地位と権力の一切が許される限りは、ディルムッドには義務が発生する。

 そして義務とは常に、使命の母である。

 『ラッセル』を受け継ぐ自分には、民衆に心血を注ぐべき使命があるのだ。


 「頑張りますよ。私はこの都市の顔役ですからね」


 少しだけ茶目っ気が込められた笑みを浮かべ、ディルムッドはカルロと共に、街の雑踏へと足を進めて行った。


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 「にゅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~っっ!!?」


 ブラーオ大森林の奥地にて、耳障りな羽音と奇怪な叫び声が響いている。

 目尻に大粒の涙を溜めたウィータは、手に持った闘剣——変身したオレを一度も振る事なく、器用に木々の隙間を縫いながら、興奮した様子のアセルペンピスの大群から情けなく逃げ回っていた。


 「ウィータ! 逃げてばっかりじゃ勝てないぞ!」

 「そんなこと言ったってぇ~!?」

 『『『キシャァ——ッ!!』』』

 「——うわっとっ!?」


 オレの叱咤にウィータが泣き言を上げた時だった。

 先回りしていたのか、木々の隙間から飛び出して来た数体のアセルペンピス達が巨大な上顎から何か薄緑色の液体を吐き出し、再び森の中へ消えて行く。見事なヒット・アンド・アウェイ戦法だ。

 ウィータが危なげながら何とかそれを躱すと、液体が付着した木々の部分が、ジュワァ——ッ! と、不快な音を立てて溶けてしまう。おそらくは分限魔術で調べた際にスキルであった<溶解毒の心得>による酸の攻撃だろう。


 「ひぇ……っ」


 あの溶解毒に当たった自身の姿を想像したのか、短い悲鳴を上げたウィータが額に冷や汗を流す。しかし、足を止めた彼女の隙を狙いしましたかのように、後ろから追い縋って来た三体のアセルペンピスの内の一体が、襲い掛かって来た。


 「ウィータ! 後ろだ!」

 「っ!」


 オレの忠告に反応したウィータは、アセルペンピスの攻撃——尻についた毒針の攻撃を空中に跳んで躱し、躱しざま、お返しとばかりに斬り付ける。

 断末魔の声を上げる間もなく地面に落ちて行くアセルペンピスと共に、ウィータも地面へと落下していくが——『『キシャァァーッ!』』と。

 オレ達が空中で身動きを取れない所を狙い澄まし、追い縋って来た残りの二体のアセルペンピスが溶解毒を吐き出した。


 「くぅ……っ、シーちゃん! 足場……っ!」


 咄嗟の判断で叫んだ彼女の指示に従い、オレはレンガブロックに変身する。ウィータはそれを蹴り上げ、近くにあった大木の幹へと跳び移ると、今度はその幹を蹴り上げ、二体のアセルペンピス達へと突撃した。

 空中ですれ違い様にその二体を斬り捨て、今度こそウィータは地面に着地する。


 『『『イイィィィィ——ッ!!』』』

 「また……っ!? うぅぅぅぅぅぅ~~……っ!」


 だが、休む間など与えぬとばかりに。

 一番最初に溶解毒の攻撃をして来たアセルペンピス達と思わしき三体が、矢継ぎ早に襲い掛かって来る。しつこい! と、唸り声を上げたウィータは、すぐに地面を蹴り上げ再び逃亡した。


 (シーちゃんっ、あのハチれんけーして来るよ……っ!?)


 もう喋る余裕すら無いのだろう。

 逃げる事に専念し始めたウィータが念話を飛ばして来る。


 (レジーナ・アセルペンピスだろうな。アイツには、鋭い五感を利用して離れた敵の位置を把握するスキルと、体内からフェロモンを出して働き蜂を指揮するスキルがあった。……しかも、かなり賢いな。さっきから、オレ達の居場所を把握しながら、三体一組の小さな部隊を幾つも作って、組織だった動きで攻撃して来てる)


 魔獣は賢い。長く生きた個体ほど、それは際立つ。

 先程の攻防戦が何よりもの証左だろう。


 一つの部隊が敵を追い立て、待ち伏せさせていた他の部隊が死角から溶解毒による奇襲、そして離脱。奇襲により出来た隙を狙い澄まし、毒針と上顎による近接攻撃と、溶解毒による中距離攻撃による二段構え——。


 ここいら一帯はアセルペンピス達の縄張りだ。おそらくレジーナ・アセルペンピスは、地の利さえも理解して働き蜂の三体一組スリー・ビー・セルを配置している。

 この連携攻撃を攻略しない限り、こちら側のジリ貧だ。

 いつかウィータのスタミナが切れたところを狙い澄まし、アセルペンピス達が襲い掛かって来るだろう。


 『『『キィィ……ッ!!』』』

 「……く、ぅっ! どうするの、シーちゃん!?」


 再び死角から現れたアセルペンピス達のヒット・アンド・アウェイによる溶解毒を躱すと、間を置かず、襲い掛かって来た他部隊による攻撃。ギリギリのところでそれを回避しながらオレに聞いて来る彼女に向け(——決まってるだろ?)と。


 (あっちが戦術で来るなら、こっちも戦術で応戦するんだ)

 (せんじゅつ……っ?)


 目には目を、歯には歯を、というヤツである。


 ——強者とは、常に数というアドバンテージを持っているものだ。

 故に、強者は広い戦場で多対一での戦闘を行い、力を総動員して敵を圧倒する事こそが戦いにおけるセオリーとなる。

 そう。今のアセルペンピス達が取っている行動が、正にそれだ。

 これに照らし合わせると、ウィータは現在、圧倒的な不利に置かれている状況という事になるが……何も万事休すという訳ではない。この状況を覆すのに、こちらも有効な戦略を立てればいいだけである。


 (基本的に戦闘は、戦闘員の数が多い方が有利だ。けど、戦闘員が同数の場合は、質の高い戦闘員が多い方が勝つ。今この戦いにおいての戦闘員の『質』というのは、さっき分限魔術で見た『身体能力』『霊力マナ』の値の総合力と、持っている『スキル』だ。これは分かるだろ?)

 (……それは分かるっ、けどっ……! いま戦ってると~ちゅ~う~……!!)

 (——基本的に弱者が取れる戦略は、局地戦、一騎打ち、接近戦、一点集中、陽動作戦の五つだ。この五つの戦略を組み合わせて、勝利までの道筋を立てて行く)

 「んなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~……っ!!」


 四方八方から襲い掛かって来るアセルペンピス。戦いの最中、切羽詰まった状況でオレがお構いなしに話を続けた事に苛立ったのだろう。ウィータが奇怪な叫び声を上げて、行き場の無い怒りを露わにする。

 強力な上顎による噛みつき攻撃や、溶解毒による攻撃を躱しながら、少し恨めし気な目を向けて来るウィータの熱視線を無視し、オレは尚も言葉を続けた。


 (この道筋を計算する上で活用するのが、さっき分限魔術で確認した能力情報ステイタスだな。この敵の情報と、今のウィータが持っている戦いのカードと照らし合わせながら考えると、取るべき行動はおのずと見えて来る)

 『『キシャァァァ……!』』

 「だからシーちゃんっ、集中できないってばぁ~……!?」


 (そう、つまり……)——と。

 オレは少し言葉を溜めて、ウィータが取るべき次の行動を口にした。


 (——今、ウィータを苦しめている敵の連携の要であるレジーナ・アセルペンピスの討伐だ!)

 『『『ギィィィィィィィ~~……!!』』』

 「……う、ぐぅっ……は、話は、あ、と……っ!!」

 (その為にまずは、相手の戦術陣形を把握する事から始めるぞ! この陣形の穴を突かないと、どの道レジーナ・アセルペンピスに近付けないしな……準備は良いか、相棒?)

 「……」


 我ながら簡潔な説明である。

 内心で一人満足しながら、オレはチラチラとウィータの様子を伺った。


 『『『ギギィ、ギィィィィィィィ……!!』』』

 「……」

 「ん? どうしたウィータ??」


 しかし、ウィータはアセルペンピス達の攻撃を受け止めたまま黙りこくっている。

 ウンともスンとも言わない無反応。オレは頭上にはてなマークを浮かべつつ、ウィータに呼び掛けた。


 「お~い、ウィータ? 何かあったのかー? 黙ってちゃ分からないぞー?」

 「——さー……」

 「ん? ……さー?」『『『ギィ???』』』


 と、正にその瞬間であった。


 「——のんさぁぁぁぁぁぁぁぁぁ——っっ!!」

 「どわぁぁぁぁぁ~~っ!?」『『『ミュギィィィィィ……~~っ!?』』』


 何やら意味不明な叫び声を上げたウィータが、闘剣グラディウスに変身したオレを思いっ切りぶん投げた。そのまま空中を高速回転して行くオレは、襲い掛かって来ていた三体のアセルペンピス達に直撃し、首や胴体を斬り裂いて行く。


 彼らの断末魔を掻き消すように悲鳴を上げると、「いだぁっ!?」と、近くの大木に身体をぶつけた。同時に変身が解け、四つん這いのポーズでオレは地面に横たわる。


 「……な、何すんだよっ、ウィータ……!? いきなりオレを投げるな——」

 「——ᚻᛖᚢᛋへウス! ᛋᛁᛏᚻシー!?/あのさぁっ、シーちゃん!?」

 「え?」


 乱暴な扱いに抗議しようとしたところ、ウィータがいきなり何かを喋り始めた。

 聞き覚えのある言葉とアクセントである。聞き間違える筈も無い。千年前、オレが生きた時代に多くの国や民族で使われていたラティウム語だ。


 いきなり態度を急変させたウィータに怯えているのか、木々の隙間からアセルペンピスたちが様子を伺っている。それをちょうどいいと踏んだのか、彼女は眉尻を吊り上げて怒りを露わし、ズンズンとオレに詰め寄って来た。


 そして、ビシィッ! と。

 人差し指をオレに差し、まくし立てるように怒鳴った。


 「ᛏᚢトゥ・ ᛈᛖᚱᛋᛁᛋᛏᛖᚾᛏᛖᛋペルシステンテス! ᛖᛏエット・,ᛏᛖテ・ ᛘᚫᛚᚢᛘマルム・ ᚫᛞアド・ ᛖᛪᛈᛚᛁᚳᚫᚾᛞᚢᛘエクスプリカンドゥム! ᛋᛁシ・ ᚾᛟᚾノン・ ᛏᚫᚳᛖᚫᛋタチェアス, ᛏᛖテ・ ᛁᚾイン・ ᛏᛖᚱᚱᚫテッラ・ ᛋᛖᛈᛖᛚᛁᚫᛘセペリアム——!!/しつこいっ、うるさいっ、説明くどくて分かり辛いっ! 戦ってる途中じゃん! お願いだから、ちょっと黙ってて!」

 「……ん、ん? お、おう。ごめん……」


 シュン、と。小さくなるオレ。

 あまりの剣幕に圧された事に加え、まさかここで千年前の言語を聞くとは思わず、オレは少し圧倒される。

 どうして、ラティウム語を? という疑問が頭に浮かぶが、すぐに『天狼族の村で使っていた』という話を、冒険者ギルドのロッジで言っていた事を思い出す。

 尚も言葉を続ける彼女の剣幕に圧され、オレは蛇に睨まれた蛙のように更に小さく縮こまった。


 「ᛖᚷᛟエゴ・ ᚠᚫᚳᛁᚫᛘファチャム ᚱᛖᛚᛁᛩᚢᚢᛘ・レリクゥム! ᚳᛚᚫᚢᛞᛁᛏᛁᛋクラウディティス ᛞᚾ・エット ᚣᛁᚷᛁᛚᚫᛏᛖ・ヴィジラテ! ……ᚫᛨᛖアイ・ ᛋᚫᚹサーゥ?/あとは私がやるからっ、シーちゃんは黙って見てて!! ……分かったっ?」

 「……わ、分かった」

 「……ん。分かれば、よしっ!」


 一しきりに怒鳴り終え満足したのだろう——「ふすー……っ」と。

 満足気に鼻を鳴らしたウィータは、怒りの表情を和らげ笑みを浮かべると、呆気に取られたオレに向け「じゃあ、シーちゃん!」と、何時ものようにオレの名を呼んだ。


 「ぶんしん、アンド、へんしん!」

 「……ま、任しとけ……!」


 唐突な相棒の急変について行けず、少し反応が遅れたものの……。

 ウィータの指示で我に返ったオレは、立ち上がって彼女の呼び声に答えた。

 霊体アニマを通して送られて来たイメージと霊力マナを利用し、オレは再び闘剣グラディウスに変身する。分身体を一体ギュスターヴに変身させ、ウィータを守るように配置した。


 「——さぁ、はんげき開始だよ!」


 木々の隙間に隠れたアセルペンピス達に向け脱兎の如く突貫するウィータは、少女の身でありながら、勇猛に、そして雄々しく大地を蹴る。


 (……そっか。まだあんなに話せる奴がいるんだな)


 そんな彼女の姿を横目で流し——。

 先程ウィータが使ったラティウム語を思い出して、一瞬だけ千年前に戻ったような気がしたオレは、内心で微笑んだ。

_____________________________________

※後書き

今話に登場したラティウム語の詳細を【ケモペディア‐文字と言語‐ラティウム語】の項目に掲載しておりますので、もし気になる方がいらっしゃいましたらご覧ください。

こちらが【ケモペディア‐文字と言語‐ラティウム語】のURLです→https://kakuyomu.jp/works/16817330669418776735/episodes/16818093075538922210

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