異世界転生を扱った作品は多数あるが、この作品はその中でも「異世界転生をさせる会社」というものにフォーカスを当てている稀有な作品であると思いました。
そのインパクトをインパクトのままで終わらせない世界観設定と、一人称視点でコミカルに語られる作風はとても秀逸で読み入ってしまいます。
転生するのかしないのか、転生したあとの世界の状況、本人の気持ち、主人公達の思惑、様々な感情が交差しながらも、葛藤と決意で最終的には円満転生をさせる。
シリアスとギャグの棲み分けがきちんとできていて、時には笑って、時には感動できる、そんな作品です。