あなたの完成品がみたいんです

如月つきこ

第1話 オープニング

私の名前は如月つきこ。平成生まれの平凡なフリーターだ。鬼太郎に出てくるコンビニバイトくんと同じくらい平凡だ。

最近、疑問に感じることがある。「うえきの法則」「メルヘヴン」「うしおととら」「金色のガッシュベル」平成を代表するアニメたち、(主にサンデー民だった)これにくらべると、最近(主に令和だな)の作品のタイトルは長すぎる。と。

等々作品のタイトルから、物語が読めない時代に突入したか……。

と私は現実を嘆いた。

というのも、私だってケータイ小説が流行した平成、筆を取って小説家を目指したはしくれである。

だが、今となってはどうだ。

ダンジョンものの悪役令嬢続出じゃねぇか。

正直言って、

面白いとは思わない。

私は小説家のはしくれとして思った。「平成のタイトルで天下を取ったらー」と。


***。

私はまず初めに筆をとった。

メルカリ出品の500円で購入した万年筆。そして、モノタロウで買った「ゆらめく極光」インクだ。

私のばあちゃんは、元書道家で、

家にあるのは墨汁(水筆のインク)ばかり。

油性がないため新たに万年筆用のインクを買い足すしか無かった。いつかガラスペン専用インクも欲しい。

さて、何を書こうか。

そうして、私はこのタイトルを描き始めたのだった。



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