何無忌母 劉牢之の姉
ある夜、何無忌が屏風の裏で桓玄打倒のための檄文を考えていたところ、劉氏は自身の持つ灯りに蓋をして気取られないようにし、屏風の前にたどり着いたところで蓋を開け、上から何無忌の文章を覗き込んだ。そこには劉氏の想定通り、「逆臣桓玄」の文字があった。劉氏は涙し、何無忌を抱きしめて撫でさすり、言う。
「私は
その後何無忌に共謀者に誰がいるのかを質問してみたところ、
「これならば桓玄は必ず敗れよう。義師には勝利以外ありえぬ。よく励むのですよ」
劉氏のこの言葉は、後日現実のものとなった。
何無忌母劉氏,征虜將軍建之女也。少有志節。弟牢之為桓玄所害,劉氏每銜之,常思報復。及無忌與劉裕定謀,而劉氏察其舉厝有異,喜而不言。會無忌夜于屏風裹制檄文,劉氏潛以器覆燭,徐登橙于屏風上窺之,既知,泣而撫之曰:「我不如東海呂母明矣!既孤其誠,常恐壽促,汝能如此,吾仇恥雪矣。」因問其同謀,知事在裕,彌喜,乃說桓玄必敗、義師必成之理以勸勉之。後果如其言。
(晋書96-4)
何無忌先生の檄文はこちら。
https://kakuyomu.jp/works/16816452219408440529/episodes/16816452220019119803
まぁかっこいいはかっこいいのだが、安帝反正後の詔勅
https://kakuyomu.jp/works/16816452219408440529/episodes/16816452220112261948
を読むと「君の典故の持ち出し方はあまり適切ではないんだよなぁ」と暗に添削を食らってたり、『
呂母
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます