第17話 エンディング
「あの日」から一カ月。恵美とは離婚が成立した。子供がいなかったこともあり、すんなり手続きが進んだ。
一人で住むには広すぎる家は解約し、狭い家に引越す予定だ。
さつきともあれからは一回しか連絡を取っていない。さつきが恵美に支払う慰謝料のためのやり取りだけだ。事実、そのやり取りが済んでからはLINEも既読にならない。
更にどこから広がったのか、僕とさつきの関係も職場の方々に伝わり、居づらくなったので退職した。
家にいてもやることが無いので、パチンコに没頭する日々が続いていた。ある日、いつものようにパチンコを終えた僕は、ふと思い立ち、あの小山に行くことにした。
小山のベンチに腰掛けた僕は、眼前に広がる光景を缶コーヒー片手にボーッと眺めていた。
僕の心境とは対照的に空は澄み渡った水色で、白い雲との美しいコントラストを見せていた。
眩しくも暖かく照らされた街並み、優しく吹き付ける暖かな風が僕の心を癒した。
一頻り癒されたところで、車に戻り、帰路に着いた。
行きとは対照的に気持ちは晴れやかだった。
まごつき @agmcanar
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます