以前なろうの方で「ルチルクォーツの戴冠」を読んだことがありますが、やはりエノキスルメ先生の作品はいいなぁ…としみじみ思いました。戦記ものということで勧善懲悪ではありません。勝った方にも犠牲はあります。その犠牲を悲しみつつもそれぞれのキャラの結末がよかったです。読者からヘイトを溜めまくっていた敵将・ツェツィーリアですが、なぜか私は彼女を推していました。ものすごく魅力的な敵だと思います。ツェツィーリアの憎たらしくなるような戦略の数々。ラストの手に汗にぎる展開。素晴らしい読書時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。ざまぁや勧善懲悪のお話以外も読みたい方にお勧めです!