理論とエロスが武器の立花先生の作品は、どれも密度が高くてスリリングなのですが、今回はエッセイということで、立花先生の人間性に触れられる作品です。
窮地に陥ったら、どうするか。
いじめなんかは、もはや理屈でなく、生物的なマウント競争だと私は思います。
スマートな解決策などなく、もはや気合い、威圧の次元かもしれません。
一個体の生物として生き抜こうとする決意。
それは、自分を大切にすることに変わりないと思います。
傷つけられることを、”自分が”当たり前にしてはいけない。
作品の趣旨としては違うかもしれませんが、そんな風にも思いました。