本人に、こんな風にありがとうを伝えられるサヨナラがあったら素敵だろうな。家族でもなく、友人でもなく、けれど、小さなありがとうを伝えたい「誰か」というのはいたりするものだ。大抵の場合、その「誰か」とはサラッとしたお別れしか出来ないし、後になって思い出して『ありがとうって言いたかったな』なんて感じたりする。このお話は、この上なく素敵なサヨナラが描かれている。黄昏れ時。なんとも言えぬ、情緒溢れる温かい作品だと思った。お勧めです!