短歌|月をみるたび、元気だろうかと思い浮かぶ人のこと

川辺 せい

月をみるたび、元気だろうかと思い浮かぶ人のこと


おなじ月、あなたは見上げていましたか。降り注ぐのは、月までの距離


やわらかく静かに浮かぶ月のなか映るまぼろしあなたの瞳


雲隠れ 見えなくなって手を伸ばす 光のなかに立っていた彼


天高く飛んだあなたの後ろ髪 月に届いて秋夜を包む


煌々とひかる彼の生き写し 今夜だけは空に住みたい


こんばんは、生きていますか。空に問いかけ、深呼吸する

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短歌|月をみるたび、元気だろうかと思い浮かぶ人のこと 川辺 せい @kawabe-sei

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