第十六話 マジ可愛い♡

第16話


「このお紅茶。香りが柑橘類のようで、すっきりとした味わいね」


「ええ。お義母様全くその通りですね。

とてもよい茶葉を使っているのですか?」


「ばぁば。マダリン叔母様。

お紅茶の味は、全くわかりませんが、スコーンがとても美味しいです」


「ふふふ」

「おほほほ」


「エルーシアちゃんも、もっと大きくなったら解るようになるわよ」

そう言ってお祖母様はわたしの頭を撫でました。


塩作りにいそしんだ翌日、すごく元気になったお祖母様の声がけで、わたし、マダリン叔母様の3人でお茶会を始めました。


マダリン叔母様は、従弟のカスパーを連れて参加です。

わたしは、カスパーが可愛くて人見知りも発動しません。


マジ、カスパー可愛すぎ♡ マジ、天使♡


お茶に飽きたわたしは、部屋から出て遊びはじめました。

そうわたしとプルプルとカスパーの三人? 二人と一匹?

いいえ。うちの子のプルプルは人で数えるのです!

そう三人です!



お祖母様と叔母様は、会話を楽しみながら、紅茶を優雅に飲んでいます。

庭で遊ぶわたしたちをみて、笑顔で会話をしています。

あれ?私ってレディーと思っていたけど、お茶でおしゃべりよりも、おままごとの方が楽しい!


「みんな。少し待ってて」


わたしは、立ち上がり、サッと走ってメリアを連れてきました。

だって、メリアは従者でなくって、乳兄弟で友達ですもの。

そして、4人になっておままごとをしたり、プルプルをムニムニして遊びました。


遊んでいる間、お祖母様と叔母様のお部屋に近所の貴婦人が引っ切り無しに訪れるようになりました。

訪れたお客様は、元気になったお祖母様をみてビックリしています。

そんな、ビックリしている貴婦人達をお茶に誘っています。

お茶を飲むご婦人達に、石鹸と消毒用のアルコール、消毒液を使い、そしてマスクをして看病していたことでお祖父様や使用人達に病気がうつることなくみんな元気だと、わたしの作った商品の営業をしてくれています。


そして、クラーラは、マスクをして、石鹸の使い方などデモンストレーションをしています。


(あれ?気づいてみたら、貴婦人がいっぱいいる)

わたしは、知らない人がいっぱいいることに気づき固まってしまいました。

それを見て、メリアは、わたしの手をとり、プルプルも連れてお部屋まで連れて行ってくれました。

メリアありがとう! カスパーまたおままごとしてね!



「エルーシア。俺とカスパーも仲間に入れてくれ」


部屋で、メリアとプルプルと遊んでいると、コーエンがカスパーと手を繋いでやって来ました。

わたしは、コーエンが来て固まってしまいましたが、カスパーの笑顔とメリアのフォローでコーエンも含めておままごとスタートです!

さっきカスパーに「おままごとしてね」とお願いしたけど、すぐに出来ました。

(わ~い!)


最初つまらなそうにしていた、コーエンも、わたしが、お母さん役で、コーエンがお父さん役のとき、まんざらでもなかったようです。

それから、わたしがお母さん役をやるときは、お父さん役をコーエンとカスパーで争う様になりました。

「コーエンとカスパーは男の子だけあって強い男であるお父さん役が良いのね?」

とメリアに言ったら


「ふっ」と鼻で笑われてしまいました。


なぜ笑われているかわかりません・・・


きっと、コーエンがカスパーを連れてここに来たのは、叔母様の入れ知恵だったのでしょう。

中々叔母様も策士ですね。

でも、やっぱり乱暴な男の子は苦手だなって思いました。


子供達もワイワイとしているうちに夜になってしまい。

夕御飯を食べてすぐに眠ってしまったのでした。


___________________________________

【作者からのお願い】

ここまでお読みいただいてありがとうございます。

I.ランドよりお願いがあります。

もっと多くの方に、この作品を読んでいただきたいので、是非とも少しでも先の展開が気になった読者様は

☆☆☆を★★★や☆☆★等に変えて評価をお願いいたします。


同い年の女の子の幼馴染みがいたので、おままごとをした記憶があります。

一番多かったのは、お父さん役ですね。

みなさまは、幼いときのおままごとで誰の役が多かったでしょう。

みなさまのコメント待っています!


それでは、次回の更新をお楽しみにお待ちください。

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