第八話 王都に着いたよ
第8話
馬車に乗ること小一時間、わたしたちは王都のフーツに着きました。
門番とワグナーがちょっと話しただけで、王都に入る事が出来ました。
(公爵家半端ないっす)
王都フーツそこは、高い建物が多く、人通りも多くとても賑やかです。
人が多いためか、嫌な臭いがいっぱいしますけれど・・・・・・
そして路上にある屋台には、人が溢れています。
それらを眺めてすこしすると、馬車が停まりました。
「お父さん。これが、冒険者ギルド?」
「エルーシアちゃん。そう、ここが冒険者ギルドだよ」
そんな会話をしていると、お父様が、プルプルを抱っこしているわたしをエスコートしておろしてくれました。
ギィイイイ
冒険者ギルドのドアを開けました。
そこには、筋肉がムキムキで、すっごく大きい男の人や、黒い三角帽子をかぶって見るからに魔法使いみたいな女性など色々な人がいました。
わたしたちが入ると、ギルドにいる人々がざわざわし始めました。
「なんだ、あのスライム」
「なんで小さくて可愛い女の子がここに来るの?」
「あれ、公爵様じゃないか?」
「貴族が何のようだ?」
「ねぇねぇ、あのスライム、プルプルしてて、可愛い」
等など聞こえてきます。
お父様が受付嬢に近寄ろうとしたときに、とても綺麗でスラッとした女性が声をかけてきました。
さすが受付嬢!
「公爵様、お急ぎのご用件でしょうか?
ここでは、騒がしくて会話も出来ませんので、上の階の応接室でご用件を伺います」
その女性は、ものすごい作り笑顔です。
(え、笑顔の鉄仮面・・・)
その鉄仮面のような笑顔をこちらに向けて、
「あ、申し遅れました。私はここのギルドで副ギルド長をしています、マヤと申します。以後お見知りおきくださいませ」
マヤさんは、右手をお父様に差し出しました。
お父様は、その手を握り
「公爵のリカード-ベルティンブルグだ。そして、このめちゃくちゃ可愛いこの子は、私の娘エルーシアちゃん。そして、ぷよぷよと可愛いスライムは、我が娘がテイムしたプルプルだ。
エルーシアちゃんは、超絶可愛くて、とても強いのだよ。
では、案内を頼む」
わたしは、スカートを軽く持ち上げ挨拶しました。
かなりひきつった顔のマヤさんは、わたしたちを先導しながら会談を登り、とても立派な部屋に通されました。
もちろんわたしは、人見知り全開でお父様の後ろに隠れながら移動です。
ソファーに全員が座り、プルプルがわたしの膝の上にのったところで
「リカード公爵閣下、今日はどのようなご用件でしょうか?」
とマヤさんが再び鉄仮面・・・じゃなくて、作り笑顔を向けてきました。
「実は、私の可愛いエルーシアちゃんが、スライムをテイムしたので、その登録をする。そして移動中にオーク等を、とても強いエルーシアちゃんが倒したので、その素材の買い取りとオークを解体して一体分の肉を私たちに返して欲しい」
「え? この可愛いお嬢様が、オークを倒したのですか?」
「そうだ。私の娘は強くて天才だからな!」
とドヤ顔をするお父様・・・ ちょっと恥ずかしい。
「オークは全部で三体、オオカミが十八頭、一角うさぎが四匹だ、素材はアイテムバックに入っている」
「え?そんなに倒したのですか?」
マヤさんはわたしをみて本当に?という顔をしました。
わたしは「うん」と、うなずきました。
「それでは先ず、エルーシア様には、冒険者登録をして頂きます」
そして従魔のプルプルさんとの従魔登録をして頂き、その後に素材の買い取りをします。
解体は、時間がかかりますので、明日受け取りに来てください。
お返しするオークは、解体後、熟成させる場所で保管するため、品質が悪くなることはありません。
あと、エルーシア様のギルド登録ですが、本当は8歳にならないと、登録は出来ません。
しかし今回は、リカード公爵閣下の名において今回は特別に登録いたします。
冒険者ギルドに登録したことにより、他のギルドの登録は、これからお渡ししますギルドカードを提示するとエルーシア様お一人でも、保証人の公爵様がいなくても登録できるようになります。
ギルドカードを作成するには、本当は本人の血が必要ですが、御貴族様のご令嬢であるエルーシア様は、髪の毛の一本で本人確認をするようにいたします」
マヤさんの長い説明があった後、わたしは、冒険者登録をしてプルプルを従魔登録しました。ギルドカードは、飛び級でCランクの銅色のカードでした。
(え?冒険者のランクってFからじゃないの?)
そして、素材をギルドに渡して、わたしたちは、お祖母様の家に向かって馬車を走らせました。
馬車はあっという間に王都のベルティンブルグ公爵のお屋敷。お祖父様とお祖母様の住むお屋敷に着きました。
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