鏡
遠藤
第1話
鏡の中 笑うことを忘れた自分がいた
無理に笑うから 嘘つきと泣いている
大人になったと言い訳してみても
失っていくことばかり浮かんでは消えて行く
時間に背中を押され
戻ることも立ち止まることもできなくて
それでも今日も現実へと消えて行く
太陽じゃ眩しすぎるし
星の光だけじゃ真実が見えないから
自分を信じないで何を見るの?
誰かの心にありもしない答えを探している
鏡の中の自分に見られるのが怖くて見ないようにしていた
月明かりの中の鏡が
やつれきった自分を見ていた
一人で泣かないでって
一人で抱えないでって
鏡の中の自分が泣いている
ごめんねって 素直に そう
君が笑うなら僕も笑えるから
もう君を悲しませたりしないよ
鏡の中の君の笑顔を見て
僕も笑った
鏡 遠藤 @endoTomorrow
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます