第24話
ーーーーー
更に半年後...
あの施設で会ってから3人は
色々と忙しくなったみたいで
面会に来ることが少なくなり
後半はほとんど来ることはなかった...
カウンセラーの方たちのお陰で
外の環境に触れてもう大丈夫!ということで
この度 山神美穂は
施設を出てきましたぁぁぁー!!!
ってなわけで
今、森さんの運転する車に乗っています
「森さん久しぶりですね...あの日以来、
来る回数減ったから寂しかったです...」
森さんはクスリと笑った
「美穂さんはいつも元気で、私は元気を貰いに行っていたようでした。これからは、また近くで
元気貰えそうです!!」
「/////ありがとうございます!嬉しい!!」
森さんの言葉に恥ずかしくなった美穂は
両手で顔を覆った
その行動を森さんは車のルームミラーで見ていた
可愛いなぁ...
友基さまは幸せもんですね...
森さんはにこやかに心の中で
つぶやきながら目的地まで
車を走らせた
「美穂さん...着きましたよ」
美穂は車の揺れが心地良かったのか
スヤスヤと寝息をたてて寝ている
森さんは色んな方法で起こしてみたが
なかなか起きてくれなくて困っていた
たまたま通りかかった昇が
車へと近づいてきた
「何やってんの?」
森さんは昇に説明をした
車を覗き込むと美穂が本当に寝ていた
寝顔を見ながら笑みをこぼし
寝たままの美穂をお姫様抱っこして
家の中へ入っていった
ん...
ゆりかご乗ってるみたいに
気持ちー...
ん?
周りで話し声が聞こえる...
美穂がゆっくり目を開けると
目の前に昇の顔が
ビックリした美穂は
身体いっぱいに叫んだ!
「ぎゃぁぁぁー!」
昇にお姫様抱っこをされていた美穂は
身体をくねらせて叫んだため
抱えていた手から離れてしまい
床に落ちてしまった
ドカッ!
「痛いッ!」
美穂の叫び声が家中に響き渡り
慎也と友基が部屋から出てきて美穂の周りに集まった
ドタドタドタ!!
「どした!?....」
「どうしたの!?凄い声がだったよ!
あ、美穂ちゃん!!」
美穂が背中を擦りながら顔を上げると
そこには友基、慎也、昇、優美、真子の姿が...
ビクッ!
美穂は皆に囲まれた状況になっていた
その時、あの出来事が頭をよぎった
「ちょっと待ってください!
囲まないで!!怖いので少し離れてください!!」
....
.....
少しの沈黙のあと
友基が口を開いた
「久しぶりに帰ってきたと思ったら
廊下のど真ん中に座って、なに大声だしてんだよ!」
久しぶりの友基の姿に嬉しいはずの美穂は
気持ちを素直に出せず...
「久しぶりに会ったのに、そんな言い方ないでしょ!」
「うるせぇ!お前が緑山と付き合うからだろ!?」
美穂は意味がわからなかった
ポカーンと友基を見た
「ハハッ...何も言葉も出ません。ってか?」
「うん」
美穂が即答した事に動揺した友基は
黙ってしまった
「.....」
「美穂ちゃん!あの緑山と付き合ってたの!?」
「ホントか?美穂」
慎也と昇も
友基の言葉に驚いていた
美穂は状況が読み込めずにいた
なんで皆は私と修が付き合ってるって思ってるの??
もしかして、私が学校行ってないのを良いことに
デマを言いふらしてるとか!?
困ったなぁ...
とりあえず3人には説明しなきゃ
付き合ってないって...
「待って!修が学校で言いふらしてるのかもしれないけど、その話はウソだからね!告白はされたけど付き合ってないよ?私、断ったし...たぶん...そんな事を修が言いふらしてるなら、私学校に行って本人に言うよ!!」
そういった時
慎也が美穂に伝えた
「実は緑山...桃響高校から転校したよ...」
美穂は驚きを隠せなかったが
あの時の二人で話していた事を
思い出すと理解できた
「そっか...」
真子さんと優美が
ゆっくり美穂に近づき
ヨシヨシと頭を撫でてくれた
「ただいま...です/////」
なんか恥ずかし/////フフ
すると昇が急に
「俺、今日から優美に専属頼むわー」
???
私の知らない間に優美さんと昇に
何か進展でも!?
気になる!!!
「じ、じゃあ僕も専属変えようかなー...
真子さん!お願いします...」
!?
慎也まで!?
どうして???
「お前らッ!!」
友基が叫ぶがその場に残ったのは
友基と美穂だけだった...
昇呼ばれた優美さんの顔
嬉しそうだったなぁー/////
友基が急に美穂に寄り添ってきた
「なに!?」
友基は美穂の首元を見始めた
/////何よ??
「傷跡残ってなくてよかった...ごめんな...
痛かっただろあの時...」
...??
あぁー食器破片の事かな??
覚えてくれてんだ//////////
なんか嬉しい...
すると友基が
耳元で囁いてきた
「俺、やっぱりお前が好きだ!二度目の告白してんだぞ!!今、返事しろよ?」
////////////////////
美穂は顔が真っ赤になった
友基を見ると
友基も顔が赤かった
「お前が赤くなるから、俺も移った」
恥ずかしくなった友基は
美穂の側から離れようとしたとき
「わ、私も!...好きかも...」
美穂が友基に向かって叫ぶと
友基が美穂の元へ戻ってきた
「俺は、好きって言ったんだぞ!?
何でお前は、好きカモなんだよ!
好きになれよ!!!」
「....ねぇ?今日から私、誰の専属でも無くなっちゃったんだけど...」
「俺の専属になるんだよ!!
早く働いて、早く金返せ!!」
「酷いっ!さっきの撤回!
好きなりません!変更!!!!!」
一度本音を聞いた友基は
横で怒っている美穂の頭を撫でながら
ニヤニヤしていた
「ちょっと聞いてるの!?ねってば!友基?」
chu☆
!?///////////////
身体から空気が抜けるような感覚になった美穂は
黙り込んでしまった
「......」
「美穂...さっきの怒りは何処へ言ったんだ!?」
イジワルそうな顔で美穂の顔に近づけて言った友基
そのまま美穂を抱きかかえ友基の部屋へと消えて行った
「続きは部屋でな!行くぞ/////
やっと美穂を手に入れたんだーーーー」
「ヒャッ!!//////////」
バタンッ
ーおわりー...
私ですか!? yuchi @Yuchi-yuchi
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