第62話 子爵領地替え?

 公爵様は子爵邸になぜか、まだ滞在されてると聞き行きたく無いが報告に向かった。


 6人は多いかと思ったが、メイには同行して貰わないと心細い。

 俺が行動を供にするメンバー紹介も兼ねて、全員で向かってる。

 全員非常識人間なので、すでに到着してる。

 もたもたしてるのは、ノッカーを叩く勇気が湧かないだけだ。


「届くよ」

 シータがノッカーを叩いてる。

「何かご用で有りますか?」

「打診なしの訪問不躾では有るが、緊急報告にモノ男爵が参ったと、公爵様に取り次いで貰いたい!」

「モノ男爵様、失礼しました!どうぞお入り下さい」


 執事は俺達を応接室に案内し、公爵様に連絡に行った。

 シータ達は座って良いのか、もじもじしてる。

「ここに3人座れ」


 お茶と子供4人にお菓子が出された。

「遠慮せず食えば良いぞ」

 子供にお菓子は当たり前なのに、俺はそんな当たり前の事をシータ達にしてやってない、ジライだって嬉しそうにお菓子を食べてる、俺はダメな保護者だな。



 公爵様がドアを開け入って来た、後ろにやつれほほけた子爵が続く。

 俺とメイが立ち上がり、それを見たジライにシータ、ガムトにバルスも立ち上がった。


「何か緊急報告があるとか」

 話ながら向かいの席に公爵様が座り、隣に子爵が座った。


 俺とメイが座るのを見て、ジライ達も座った。

「我が男爵家を陰謀で潰したオーボウ子爵領、現在は大王様が討伐されてオーボウ町になりました。

 そこに有る『金の成るダンジョン』はご承知と存じますが、大王様が大繁殖溢れ出る寸前を殲滅正常化されましたが、1年経って居ないのに、昨日行った所各階層全て1000以上のスライムが繁殖して居りました」


「何ぃ!!又々氾濫寸前では無いか!」

 昨夜金貨38でバルスと交換した、38000枚の賎貨を公爵様の前に差し出した。

「公爵様は賎貨が必要と聞き及んで居ります!スライムが落とした賎貨38000枚献上致します」


「これを儂にくれるのか…?見た事があると思えばいつも応援してた子供達では無いか!」

「はい!シータにガムトとバルス、3人非常識人間になったので中級見習いのタグが発行されました」

「ん?モノ男爵も大王様の真似が出来るのか?普通の子供を超人にしたのか!!」


「子供は強く成り易いようです」


 子爵を睨み付け。

「お前は、こんな優秀な人材を追放したのだ!ジェミーお前をオーボウ町に配置替えする!スライムが溢れんよう管理せよ!」


 突然シータが言った。

「公爵様!子爵様を虐めないで下さい!私達が飢える事の無い生活が出来たのは、子爵様のお陰なのです!私達の孤児院に凄く良くして下って、子爵様が居なくなると孤児達ご飯が食べられなくなります!」


「そうか、ジェミーは良い子爵だったか」

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