第59話 シータの超人化【2】

「シータ、仕上げの武器ダンジョン踏破に行くぞ!」


 思った通りダンジョン1階層に転移出来た。

 外に出て、武器ダンジョンに転移した。

「臭っあ!!」

「この臭いには慣れんな、そこが武器ダンジョン入り口、入るぞ!」


 デンジソードを渡した、受け取ったシータは、握力も強くなってデンジソード取り落とす事も無く、コボルトを薙ぎ倒して行く。


 2階層ゴブリンのスローイングナイフは、シノブや騎士達に結構評判が良く、取りこぼしなく全滅させて3階層に降りた。


 シータの標準装備を、自分の手で取って貰いたくて来たダンジョンだ。

「シータ、この階層のワーウルフから以降シータが装備する武器を落とす!気合を入れて自分の手で装備武器を手に入れろ!」

「はい!!」

 デンジソードの威力、ワーウルフも全く問題無く、3階層も踏破、4階層に降りた。


 ビッグボアの大きさに、チョッと戸惑いながら前足を切り取り、つんのめる所を首を刈って仕止めた。

「シータこのナイフはデンジナイフ、魔道具だから持って置け」

「このデンジソードと同じ魔道具?ガムトとバルスに自慢しよ!!」


 次から飛び上がって、ビッグボアの首を刈ってあっと言う間に4階層踏破、5階層に降りた。

「この階のストーンゴーレムはデンジソードを落とすぞ!」

「やったぁ!この剣と同じデンジソードを取るぞぉ!!」


 あれ?金棒使わず、デンジソードで切り刻みストーンゴーレムを倒した。

 嬉しそうに、デンジソードを拾い収納してる。


 次から金棒で粉砕して、完全踏破シータ一人でやった。

「疲れただろう、帰るぞ」

 直に出口にはなぜか転移出来ず、1階層出口前に転移した。


 無事ハンエイ町に転移、ついでにシータの冒険者見習い登録に行った。


「モノ様?今日は何か有りました?」

「ギルマスに試験して貰い、シータの見習い登録して貰うために来ました」

「モノ様達に憧れてた孤児ですね」

 ギルマス室に通された。


「モノさん、何事だ?」

「そこに飾ってある超剣で、この子シータの試験をやってもらいたい」


「イノマクランが連れて来るのは、その女の子も非常識化け物か?」

 ギュンタが持つのは危なっかしいので、俺が取ってギルマスの机に置いた。


「始めていいか?」

「本当に持てるのか?」

 シータは片手で超剣を持ち、軽く振ってる。

「金棒より軽いね」


「非常識な!」

「嬉しい!私も非常識人間に成れた!!」

 ジライの時と同じ、中級見習い4本線の銅タグが発行され、シータが嬉しそうに首に掛けた。

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