第58話 シータの超人化【1】

 俺とジライがシータを連れて、燃料ダンジョンに転移した。

 スライムから順に倒し効率良く強くなれるダンジョンだが、3人でスライムを倒しても中途半端に終わり最後のストーンゴーレムは倒せずに、4階層のゴブリンまでの繰り返しを10日程掛けてストーンゴーレムを倒せる位の強さにする、非常に効率が悪い方法になる。


 残ったガムトにバルスは、メイが連れてゴブリン狩に行き、連携技を教えてる。

 頭の悪い冒険者に絡まれないか、チョッと心配だがバルスの言うには「冒険者は孤児の僕たちには優しかった」とか、それもそうか元孤児だった冒険者は多い、それに自分が魔物に負け子供達が孤児になる事も考えられる、孤児に優しくなるのは当然なのだろう。



「しっかりポップしてるな!シータ、スライムはこの格を破壊すれば倒せる」

 シータに短剣を持たせ、手を添えてスライムの格を破壊する。

「スライムを倒すのこんなに簡単なの?」

「シータには仲間の印の腕輪をやる、収納の腕輪、魔道具だぞ」

「凄い凄い!薪の束が消えたよ!」

 収納の腕輪は凄く喜んでくれた。


 手を添えて10匹スライムを倒すと、一人で倒せる様になった。

 スライムが何処に居るかジライが教えながら、1階層は踏破した。

 2階層少し素早く動く茶色スライムにも、直ぐに馴れて順調に踏破、3階層の黒いスライムは格が見えないが、どのスライムも格は同じ位置にあり、3階層も踏破した。


「モノ様、休憩させて」

「おぅ!ジライありがとう!シータ休憩するぞ!昼飯だ」

 シェフがメイドと作ってくれた握り飯を、3人で食った。

「あっ?お握りの中に焼き肉が入ってる!美味しい!!」


 お握りの中におかずを入れて握る、シェフの料理発想は凄いな!

 俺も感心しながら握り飯を食った。

 1時間休憩しながら、ジライとシータが話してる。


 そうか、ジライもこのダンジョンから仲間になったのだった。


 4階層のゴブリン、シータは短剣で綺麗に首を刈って行く。

 アイテム回収は俺がやって、ジライがゴブリンの居る場所を教え簡単に踏破、5階層に降りた。


 シータに貸した金棒も振り回せている。

 ストーンゴーレムは一撃とは行かず、ガンガン叩いて破壊した。

「何?綺麗!!」

「ダイヤモンドの原石、宝石だ。今日の記念にシータが持ってろ」

「えぇ~いいの?」

「あぁ、シータが倒したのは、全てシータの物だ!」

「嬉しい!!」

 おっ?俄然遣る気になったな!


 遣る気が力になったのか?一撃破壊を繰り返し、踏破した。

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