第50話 休暇終了

 30日の休日、過ぎてしまえばアッと言う間だったが、俺は男爵メイは准男爵に昇爵しジライと言う優秀なシーフを仲間に迎えた。

 有意義では有った、特に後半は転移の腕輪に頼り、無駄の無い旅だった。


 オロはミスリル目当てに、何度も迷いの森ダンジョンの踏破を繰り返したそうだ。

 物凄い量の魔鉄が手に入り、金貨を稼いだそうだが、ミスリル宝箱は一度も現れなかったそうだ。


 後半からコノハとナッスがオロに合流、3人でダンジョン攻略を繰り返したと言う、面白かったのだろうか?


 シノブは騎士団を鍛え、騎士団はそれなりに強くなったそうだ。

 特に野営技術を叩き込み、結構旨い野営食を食っていたとか、騎士達面白かったのだろうか?


 皆それなりに有意義な休日ではあったようだ。


 今はそれどころじゃ無い!

 イノマから預かっていたと、ギュンタギルマスから渡された手紙には。

『勝手な奴と蔑んで下さい。

 イノマは、ピーターとゴン子を連れて、失踪する事に決めました。

 以後イノマクランは、モノさんがリーダーとしてご活躍される事を祈って居ります。

 同封の腕輪は治癒の腕輪です、怪我に病気を治せます。』


 と書かれていた、俺はイノマが姿を消すのでは無いかと思っていた。

 特にイリス大王様から逃れる事を先決にするだろうと、しかし休暇中3度も偶然かち合った、また何処かで会えるだろうと、それほど気にしては居なかったが、二度とイノマ達に会う事は無かった。



 イノマクラン名はそのまま残す事に決まった。

 イノマの指名なので、俺が一応リーダーと言う事に決まり、俺とメイジライでモノパーティー。

 オロにコノハとナッスで、オロパーティー。

 シノブと騎士6人で、シノブパーティーと、3グループに分かれて行動する事になった。

 人数こそ多いが、シノブパーティーは実力的にかなり落ちる、少し心配では有るが、シノブが無理をさせない性格なのは分かって居る。


 30日の別行動がこうをなし、スムーズに別行動出来るようになった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る