第42話 モノとメイの休日

 イノマは予定通り早朝に出掛けた。


「オロ、俺達は何をする?」

「モノ、俺は原点の迷いの森ダンジョンを一人で、完全攻略するつもりだ」

「シノブは何をする?」

「コノハとナッス達7人にアサシン技術仕込む」

「そうか、皆それぞれ目標が有るのか、メイ、俺と迷いの森の魔物狩りしないか?」

「モノさんと二人嬉しい!喜んでお供します!!」



 あれほど苦労して倒したビッグボア、首の一撃で倒してしまった。

 イノマがくれた収納の腕輪は凄い!ビッグボアの巨体が一瞬で消えた。

 メイもオークにビッグボアも一撃で倒している、不安無く森の奥に入って行った。


 オークの集落を見付けた。


「モノさん、オークが多くないですか?」

「50頭位居るな、問題は一回りデカイ黒いオークだ、オークキングだぞ」


「メイ、作戦!二人背中合わせで、超剣を振り回す、お互い前に居るオークだけ倒して行けば何時かは全滅できる」

「モノさん?それって作戦とは言えないよ?けど、モノさんとなら出来そうな気がするわ!やりましょう」


 二人でオークの集落に攻め込んだ。


 手当たりしだいオークを切り裂き進む、ついに取り囲まれたが打ち合わせ通り背中を合わせ、お互い前のオークを倒して居る。

 倒したオークは邪魔になるので、ドンドン収納して常に前のみ空けておく。


 メイの事は気になるが、終ることが無いかと思える程オークが襲って来る。

 やっと目の前にはオークキング1頭だけになった。

 メイもオーク討伐終ったようで、俺の横に立った。


「モノさんの無茶苦茶な作戦、思いの外上手く行ったね!」

 メイがニッコリ笑ってる。

 最後の一踏ん張りと、メイは脚を俺は首を狙って超剣を振った。

 黒豚は構えた不格好な剣を振って来たが、振り上げた瞬間を狙い俺達の剣が黒豚に届き、どっと倒れて動かなくなった。

 収納出来たので死んだようだ。

 不格好な剣も収納して置いた。



 ギルドに報告すると大騒ぎになった。


「オークキングが率いる集落を、たった二人で壊滅させただと!!

 特級冒険者以上のランクが無い!公都に報告して二人の貴族爵位を上げて貰う申請をする!

 取り合えず二人は公都に向かってくれ!オークキングは献上そのキングソードも献上してくれ」


 オークキング以外のオークが53頭いた。

 一頭金貨9枚での買取りで、金貨477枚になった。

 これは二人で分けて良いお金、金貨248枚と銀貨5枚ずつ受け取った。


「昇爵、男爵か?メイも男爵になれたら良いな」

「私はそこまで望まないよ」



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