第40話 ハンエイ町に帰った
貴重な、魔道具ダンジョン発見報告の報酬に、高級宿の宿泊を勧められたが断った。
「あの宿はダメだ、気持ち良く宿泊が出来ん!食事の味はハンエイギルド飯どころか、聖教市の宿屋の食事にも劣る!寝具も聖教市の宿屋の方が遥に気持ち良く眠れた!従業員の態度も成ってない!二度と泊まりたくない宿だ!あれでは1泊銀貨3枚が妥当な金額だと思うぞ!」
「高級宿ですが、二度と泊まりたく無い?聖教市の宿屋?」
「ああ、エリス市長が手掛けた宿屋で、1泊銀貨5枚で旨い食事に気持ち良く眠れる寝具、従業員の教育も行き届いていた、何より気持ち良く宿泊が出来た!この近辺では最高の宿だった」
「聖教市がそれほどになって居ましたか、聖教ダンジョンは冒険者に人気で、だが宿泊は東ウエルズ市に泊まって居る、特級冒険者イノマクランのお気に入り宿と冒険者に宣伝しておく、重ねて生の情報感謝する」
転移だから一瞬でハンエイ町東門に到着した。
「イノマクランの皆さん?早いお帰りで…」
「探索が簡単に終わって、早く帰れた」
「モノさん?金のタグ…特級冒険者に成られたので有りますか?」
「ああ、貴重なダンジョン発見報告の
「おめでとう御座います!」
「お前も首になったら、俺達のクランに入れば直ぐに上級冒険者に成れるぞ」
「モノさんとオロさんを見ていて、自分も冒険者に転職したくなりました」
俺達が元衛兵だった事を知ってる警備兵だが、気持ち良い迎えの言葉は帰って来たと実感出来た。
生まれ故郷では無いが、ハンエイ町は今では故郷と言っても良いくらい住み慣れた町だ。
「イノマ、俺達のホームギルドのギルマスには、真実を話て置いた方が良いと思うぞ」
「話したいとは思うけど、真実を全て話て良いものか?街道の悪知恵を付けたゴブリン報告と、ダンジョン妖精を使役した事程度で、様子見した方が良いと思うの」
「そうだな、ギュンタさんは個人的には良い人と思うが、ギルドの幹部と言う立場になると、俺程度でははかり知れん行動を起こすかもな?」
「改めて皆に、クランリーダーとして命令する!今回のダンジョンの件は一切他言を禁止する!!最初から今の状態のダンジョンだったと思い込め!!この命令に違反した者は、誰で有ろうとクランを除名追放処分する!!心して置け!!」
ダンジョン妖精との特殊契約である、真名に寄る契約の効果、龍神の叡智から来る予感で慎重になるイノマを、本当の意味で理解する者は居なかった。
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