第33話 ナマカゼダンジョン

 上級冒険者6人に中級冒険者7人の団体は目立ってる。

 女子供が居ても、9人のおじさんが居るクランにイチャモンやチャチャ入れて来る無謀な者は居ないが、ひそひそ話が聞こえて来る。

 何やらゴブリンがどうとか?⦅ああ!ゴン子の事か⦆


 受付嬢に。

「イノマクランのリーダー、イノマ上級1等冒険者が依頼の件で、ギンタギルドマスターに会いに来たと伝えて欲しい!」


「イノマクランの皆様、お待ちして居りました、ギルドマスター室にご案内致します」

「受付嬢さん、貴女もしかしてレミーさん?」

「はい!レミーと申します」

「コウシン町冒険者ギルドのギルドマスターになるレミーさん!私はイノマ▪コウシン准男爵です、宜しくお願いします」

「ええっ?私がギルドマスターですか?辞令を頂いて居ません、何かの間違いでは?」


 ギルマス室に着いたので、話は途中止めになった。


「ギルドマスター、イノマクランの皆さんをご案内しました」

「おう!来たか!お?イノマ上級1等冒険者?お若い!何かさるお方を思い出します」

「大王様から力をさずかった4人です、私がイノマ、モノにオロそれに大王様の幼馴染みのメイです、シノブとコノハは優秀なアサシン、7人の騎士はシノブパーティーのメンバーです、この子は使役したゴブリンのゴン子」


「イリス大王様以上に、異常なクランだな!ゴブリンを使役しただと!!そんな事が出来るとは、聞いた事が無いぞ!」

「ゴン子、このお方はギルドマスターのギンタさん、ご挨拶しなさい」

﹝ギンダ、ゴンコデズ、ヨロジグ﹞

「お?話せるのか!何をどうすればゴブリンが人語を話すようになる?非常識だ!!ギュンタは優秀なクランとしか言って無かったぞ!こんな非常識な!!」

「「おう懐かしい!俺達は非常識コンビが通り名だった」」


 出されたお茶を飲みながら、ギンタギルマスが落ち着くのを待った。


「ギルマスが会話出来る状態で無いので、私がご説明致します。

 地図をご覧下さい、ここが公都です、北に聖教市東のここがナカエ州帝都です、両都市の間より聖教市寄の、これがナマカゼ町です。

 山から吹き下ろす風が生暖かいそうで、ナマカゼ町と言うそうで、ダンジョンはその山の中腹にあり、今まで全く誰にも知られず存在していたようです」

「山の中腹のダンジョン、よく見付けましたね」

「ナマカゼ町冒険者ギルドの、冒険者が発見したそうですが、パーティーは全滅一人生き残った者の報告で、ダンジョンが知られました」

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