第20話 ボツラダンジョン攻略

(イノマは流石リーダー隠し部屋の攻略指示が的確だ。

 あれならパーティーメンバー安心して従う事が出来るだろう。

 軍の幹部に欲しい位だが、戦い方も見たいもんだ)



 ダンジョン2階層は、宝部屋1にモンスターハウス4だった。

 ゴブリン魔石1000個以上手に入れた。

 アイテムは蜂蜜が殆どだが、砂糖壷が100程有った。

 蜂蜜9に対し砂糖1の割合のアイテム比だ。

 ダンジョンボスはゴブリンソルジャーに普通のゴブリン2匹、ストレス発散に私に譲って貰い舜殺した。

 私は一段とスピードとパワーが増して居る。


 3階層に降りた。

 出て来る魔物はオークだ、広場で戦い易い。

「超剣を装備!メイとコノハは公爵様の護衛に着け!」

「オロ!止まって!一歩前落とし穴」

「何だ?3階層の罠は落とし穴に戻るのか!」

 コノハはダンジョンマップを書き続けてる。


 落とし穴2つの次、穴を避けた壁が隠し部屋であった。

 3階層は、落とし穴とモンスターハウスの混合罠だった。


 オークがひしめくモンスターハウス、巨大な魔物なので犇めいて居ても精々せいぜい100頭位、うじゃうじゃいたゴブリンより踏破は早かった。

 見晴らしが良くて戦い易い、オロとモノに私が主に戦い、奥のオークはシノブにコノハが矢で射殺していた。


 落とし穴3、モンスターハウス2が3階層の罠だった。

 アイテム魔石は300程ある、香辛料のドロップ品に皆が首を捻ってる。

 種類分けした、3種類の葉っぱに困ってる。

「変な葉っぱ!ハズレアイテムか?」


 公爵様が覗き込んで言った。

「それはバジル、塩コショウした肉に刻んだバジルまぶして焼く、バジル焼きは旨い!

 それはローズマリーでこれはナツメグだな、魚や兎肉にまぶして焼くと旨いぞ」


 流石公爵様、高級スパイスを良くご存じだ。


 一応香辛料と分かりスッキリした。

 3階層ボスは普通のオーク3頭だ、舜殺して4階層に降りた。


「シノブ、公爵様の護衛コノハと二人でやって!!

 メイ!金棒装備!私達とゴーレム退治!!」

 私にオロとモノそれにメイの4人は、30㎏ある金棒を振り回せる。


 4階層の罠は落石に落盤と、狂暴な罠に変わったが、優秀なシノブのお陰で、危なげ無く進む事が出来た。


 ウッドゴーレムとストーンゴーレムが混合で現れる、普通の冒険者では4階層踏破は無理そうだ。

 間隔を空けて4人で金棒を振り回し、ウッドゴーレムにストーンゴーレムを粉砕して行く。


 また謎のアイテムだ。

 公爵様はウコンとニンニクは知って居たが、公爵様も知らない親指の爪位の粒。


「香辛料には違いは無いはず、私がかじってみる!」

 チビっとかじってみた。

「わぁ!コリャ辛い!!」

 水で口をゆすいだが、口内が熱を持ったようにヒリヒリする。

 香辛料は『コリャカライ』に決まった。

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