第18話 ダンジョンに入るぞ!

「お前達は成って居らん!騎士の鎧を返納せよ!!全員平兵士に格下げする!」

 団長と呼ばれていた男と20人の元騎士は、ノロノロと鎧を外してる。

 全ての軍を統括する公爵自ら下した処罰、言い訳は通用しない、無条件で従うのみ!嫌なら自主退職するしか無い。


「公爵様、邪魔な騎士が同行しないなら、これからダンジョンに入りませんか?公爵様お一人なら完全にお守り出来ます、お供は不要」

「そうか?そうじゃな!腹が立って寝られそうに無い!ダンジョンに入るのも良いか」

「我々も早くギルド依頼を終らせたい事情が有りまして」

「依頼達成報酬は、上級冒険者に昇級で有ったな!イノマパーティーのお手並み拝見させて貰うとするか」



 ボツラダンジョンは10年前、ボツラ町の西に突然発生しゴブリンにホーンラビが大量に溢れ出しオークまで出て来て、ボツラ町を壊滅させボツラ男爵家を没落させた。


 現在ダンジョンは、町と隔離されぐるり厳重な防壁で取り囲み、魔物異常繁殖に対応との名目で完全封鎖されて居る。


 本来ならば、騎士達が何かと理由付けして、ダンジョン入りをこばむのであろうが、公爵自ら鍵を開け入るのをこばめる者は居ない。



 防壁の強固な扉を開けると、500㍍程先に岩がある。

「あの亀裂がボツラダンジョン入り口だ」

 公爵はダンジョンに入っては居ないが、現状確認はしっかりされてるようだ。

「先頭はオロとモノそれにシノブ、後ろに私と公爵様、後衛はメイにコノハ」


 ダンジョンに入ると通路が奧に続いている。

「止まって!二歩先に落とし穴!」

「入り口から直ぐに罠かよ?よく気付いたな!」

 コノハが早速ダンジョンマップにばつ印を入れ、記入してる。


 シノブが罠を避けて進む、全員シノブが歩いた所を着いて行く。

「ホーンラビ3、来ます!」

 後衛のメイが遥か前方のホーンラビを見付けてる。

 メイは全体を見て、異常を発見しているようだ、モノが好みで買ったメイドと思って居たが只者じゃない。


 前衛3人がそれぞれ倒してる。

 ホーンラビは魔石と岩塩を落として消え、アイテムは私が回収した。


 1階層は落とし穴5ヵ所で、只の通路が続きボス部屋に到着した。

 ホーンラビは岩塩2コショウ1の割合でアイテムを落とした。

 コショウの粒は僅か5粒しか落とさず、市販のコショウが高価なはずだ。

 ボス部屋のアルミラージュは、魔石は大きいがコショウの粒5粒しか落とさなかった。


 公爵様が眠そう、2階層に降りるか迷います。

「ここで仮眠します」

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