第14話 ボツラダンジョン

「お前達!イノマパーティーじゃ無く、やはりヒジョーシキパーティーだな!アサシン奴隷を購入に行って、何で3人も買って来る!!アサシンが3人も居たのか?」

「アサシンが2人に戦闘員が1人だ」

「ん?冗談で言ったが、二人も居たのか?お前達非常識だが予想外に確りしてるな……戦えるなら、二人を初級1等に一人を中級3等で登録する」


 (戦闘員は嘘ではないが、夜の相手要員とは言えん雰囲気だし、言えばメイは初級3等になってしまうだろう、アサシンはシノブでコノハがアサシンとして使えれば儲け者、メイは戦闘が出来んでも夜の相手!可愛いし)

 何か3人を買ってから、イノマとオロの視線が冷たい気がする。

 オロも羨ましいなら、気に入った女を買ったら良かったのに……まさか?俺を…男が好きとか?有り得ん事では無い?視線に寒気がして来るぞ。


 少しやましい気持ちから、妄想が膨らむモノだった。

 ※拙作はBL要素は入れないつもりなので、おそらくモノの勘違いだと思います、もっとも22歳の二人は少年じゃ無いので要素を入れてもモーホーになります。

 因みに、BL作品読みたい方は、拙作の『パン好きのお店にようこそ』をどうぞ。


 タグが出来上がった。

 中級3等はアサシンのシノブと思ったのに、予想外メイのタグが中級3等だった。

 (そうか!メイは3人の中唯一オバケ剣を持って振り回せてた、流石ギルマス素質を見抜いたな)

 

 3人が首に着けている時、ギルマスが小声で聞いて来た。

 ⦅3人いくらで買った?⦆

 ⦅金貨20枚で買った⦆俺も小声で答えた。

 ⦅金貨20枚で?そりゃ一人分じゃ無いか!モノは交渉上手だ!意外な特技を持ってるな!⦆

 感心してるようなのであんたの紹介状が効いたとは言わん方が良さそうだ。


「真面目な話だが、依頼料は金貨30枚しか出せん、申し訳無いが中級冒険者に支払う上限だ、ただし香辛料ダンジョンで1階層ホーンラビが岩塩か胡椒の粒を落とす事が知られて居る、落とし穴の罠が無ければ美味しいダンジョンなのだ、可能な限り罠のダンジョンマップを製作し報告してくれたなら、報酬としてギルドランクを1階層に付き1ランク上げる」


「何階層まである?」

「出来立てダンジョン多くても5階層までと思われる、3階層まではあったと報告が残って居る」

 1階層はホーンラビでボスがアルミラージュ、2階層はゴブリンでボスはアーチャー3階層はオークが居たとか。

 罠は落とし穴にモンスターハウスなどの隠し部屋。


「イノマさん、若いダンジョン最下層はストーンゴーレムのボスが居る事が多い」

 奴隷商で教え込まれた、ご主人様呼びを改めさせ妥協したのが、さん呼びだった。

「シノブ、ストーンゴーレムを倒す武器は?」

「打撃のつちか鉄製こん棒」


「モノさん、武器は買えば良いですが、ボツラまで雪道移動どうされます」

「メイ、そうだった!ギルマス、馬車は出てるのか?」

「犬は居ないが犬ゾリを貸す、非常識なお前達なら雪を蹴って進めるだろ」

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