第12話 アサシン少女とメイドを買った

「奴隷商は娼館の近くだったな」

「繁華街の奥にたしか有った」

「オロとモノ不潔!」

「イノマ、そりゃ無いぜ!健全な青年が普通に出入りする場所だぞ」

「商売女とスケベなことする所でしょ?不潔!!」

「……ならイノマ、奴隷商で健全な男子の相手する女奴隷買っても良いか?」

「何でそうなるかな?無駄遣いは止めようね!」


 俺達会話しながら普通に歩いたはずが、凄い速度で歩いていたようで、奴隷商の建物に着いていた。

「初めてまともに見たが、普通の建物だな」

「イノマ、金貨何枚持って来た?」

「100枚…多かった?」

「俺が交渉するから、金貨30枚までなら使って良いか?」

「モノ、30枚渡して置く…無駄遣いしないでよ」



 俺達堂々と入ろうと思ったが、イノマの後をこそっと入った。

「イノマは流石リーダー、堂々としてるな」


 商談コーナーが2ヶ所ある、広いロビーの正面にカウンターが有り、太った男が受付にいる。

 イノマが男に紹介状を渡し「アサシン奴隷を購入に来ました」

「ギルドマスターのギュンタ様に打診して居りました、アサシンのシノブをご購入で宜しいですか?わたくしは店長のゴウツと申します」


「店長!金額しだいでは、もう一人女性の戦闘奴隷を購入するぞ!」

「シノブは金貨12枚にさせて頂きますです」

「そのシノブと仲が良い女性奴隷は居ないか?」

「不完全ですが、シノブがアサシン技術を仕込んでいる者が居ります、準備させて連れて参りますです」



 俺達が商談コーナーに座ると、飲み物が出された。

 綺麗な女性で、メイド姿だが奴隷の首輪を着けている。

(この娘買いたい)

「君、名前は?」

「メイと申します、ご主人様」

「メイを購入したら、夜の相手をしてもらえるか?」

「喜んでお相手致します!ご主人様」

「俺達は冒険者なんだが、メイも冒険者登録して貰うが大丈夫か?」

「命をかけて、ご主人様をお守りします」


「モノ!なに口説いてる!」

「いやイノマ、メイは拾い物だぞ!気立て良いし心構えが冒険者向きだ!お買得だと思うぞ」



「お待たせ致しました、シノブと弟子のコノハでございます」

「俺達は冒険者、12歳以下では登録が出来んパーティーで行動出来んなら不要だ!」

「モノ様ご心配無く、二人共12歳で御座いますです」

「イノマにオロ!シノブとコノハと話ていてくれ、俺は商談して来る」


 もう一つの商談コーナーにゴウツと座り、商談を始めた。

「店主殿!シノブは金貨12枚でコノハはいくらだ?」

「コノハはアサシン技術は不完全ですが戦えますので…金貨7枚にさせて下さい」

「シノブとコノハそれにメイドのメイ、3人で金貨20枚でどうだ?」

「う~んコノハ6枚でメイが2枚で御座いますか…しょうが有りません、20枚で結構で御座いますが、今後もご購入宜しくお願いします」

「機会が有れば買いに来る」


 俺は金貨20枚店主に渡し、契約が終った。

「モノ様メイは首輪を着けて居りますが、これがシノブとコノハの奴隷の首輪です」


「首輪は要らないメイの首輪も外してくれ」

「首輪は命令する時に必要ですよ!」

「命令する気はない!イノマにオロ!命令はしないよな?」

「「仲間に命令はしないよ」」

「と言う事で、メイの首輪も外してくれ」

 

 娘達が嬉しそうだ。

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