第8話 非常識パーティーダンジョンに行く

 お腹は一杯だがイノマの提案で俺達はギルド酒場に居る。


 バスケットに山盛りのパンを上下半分に切り、串焼き肉を薄く切って挟む。

 ダンジョン用弁当作り、ギルド酒場で注目されながら、イノマの指示で作ってる。


「おい非常識パーティー、中級冒険者が堂々とみっともない事するな!弁当が要るなら何食分要るか言えば一食銅貨2枚で作ってやるぞ」

 酒場の大将に怒られた。


「イノマ、大丈夫じゃ無かったじゃないか」

「ここまで堂々とやるとは思わなかったのよ、流石は非常識コンビ!常人じゃ無いの再認識したよ」

「俺達ちゃ特別だからな!おだてられると照れるぞ」

(誉めて無い)


 腹一杯で食べれん、せっかく作った弁当、マジックバッグに入れて置いた。

 大将に弁当12食作ってもらい、それも入れた。


 3人で4食分の弁当と、手作り弁当約4食分、朝晩二度の食事で4日分の食料があれば十分じゅうぶんだ。


「食い物さえあれば大丈夫!迷いの森ダンジョンに行くぞ!」

「おぅ!魔鉄が待ってる」

「の、前に道具屋で水筒用意しないと、ダンジョン内じゃ水は大切よ」

 俺達よりベテラン冒険者のイノマからダメだし食らった。


 水筒を買い、共同井戸で水を満ぱんにした。

 またギルド前だ。

 武器屋が目にとまり、イノマを見ると剣を持って無いのに気付いた。

「イノマの武器は?」

「お金無いからずっとこのナイフ使ってる」

「パーティーの資金で武器を買え、ナイフじゃ不安だ」


 ゴウケン屋に入ると親父は余程オバケ剣を売りたいのか、イノマにも出して来た。

「無茶苦茶でっかい剣だけど、軽いね」


 (何か調べるの嫌になったぞ、この嬢ちゃんも化け物か!!)

「嬢ちゃんは、何で初級タグをつけてる?」

「初級でも1等だよ、ソロじゃ昇級の仕事受けれなかった」

 (あぁ、噂の手柄をかすめ取られてばっかの、初級冒険者がこの嬢ちゃんか、ギュンタに言ってらんと)

「頑張りを期待して、剛弓と拡張矢筒に剛剣を付けて、金貨1枚にしてやる」

「親父?俺達ちゃ元衛兵、武器の値打ちは分かるぞ!金貨30枚以上するだろ!」


「ダンジョンで魔鉄が採れたら持って来てくれ、それで良い!嬢ちゃんは直ぐ中級冒険者になる」

「そう?オジサン見る目あるね!魔鉄一杯持って来るよ!」


 (サブギルマスのピサロが居なくなって、ギュンタ目が行き届いて居らん!冒険者の噂ではハンエイ冒険者ギルドで一番腕利き実力があるとか、ギュンタに注意すれば非常識コンビと同じで、直ぐに上級になる注意しに行くか)







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