二十一の神話 幸せな日々
サヤ「おー!リース、リース、かわいい~!」
出産が終わり、少し楽になったサヤはリースを抱っこしてあやしている。
ハデス「サヤ、僕にも抱っこさせて?使用人たちも待ってるから。」
「あぁ、リース様!なんて愛おしいのでしょうか!」
「瞳の色はハデス様譲りですね!凛々しい顔つきはサヤ様にそっくりです!」
全員に囲まれるリース。びっくりしているのか、キョロキョロしている。
ハデス「…よし、抱っこできた。サヤ、どんな感じに揺らせばいいの?」
サヤ「ゆっくり優ーしく揺らしてあげて…」
ハデスが抱っこすると、リースが笑顔を見せる。
ハデス「笑った!ふふ…パパだってわかるのかな?」
サヤ「ちょっとー、私がママだってわかってないみたいじゃん!」
負けじとサヤもママをアピールする。
「リース様はわかっておられますよ!サヤ様が抱っこしているときの安心している顔ときたらもう…!」
サヤ「そ、そうかな…えへへ…」
「ハデス様、我々にも抱っこさせてくださいませ!」
助産師「はい!今からお風呂の時間なので、サヤさん、こっちに来てください!レクチャーしますから!」
サヤ「はい!今行きますー!」
リースがお風呂タイムのため、サヤの手に渡る。
ハデス「すぐ戻って来てね。皆待ってるから。」
助産師「こうやって背中を流してあげて…少しぬるま湯に浸けてあげましょうね。」
サヤ「えっと…こうですか?」
ゆっくりとぬるま湯にリースを浸け、背中を流す。
助産師「お上手です!お風呂はこのようにして行ってください。毎日夜6時にお願いしますね。」
サヤ「はい、それと…母乳は…」
助産師「三時間おきにあげてくださいね。寝ている時は大丈夫ですよ。」
リース「あぅあぅ…」
サヤ「ふふ…リースもうんって言ってる…」
助産師「では、あとは経過観察をするので一週間ごとに産婦神科に来てくださいね。」
助産師さんによるレクチャーが終わった。
サヤ「はい!ありがとうございました!何かあったらまた伺いますね。」
助産師「はい!リース君、元気に育ってね~!」
リースの手を握ってから、助産師さんは帰っていった…
サヤ「よし、これからは自分たちでやらないと…頑張ろうね、リース。」
ハデス「サヤ、皆に抱っこさせてあげて。すっごい楽しみにしてるから。」
サヤ「はーい!今行く!」
慌ただしい生活が、これから待っているだろう。
でも、幸せな日々が。
この女神、グレてます。~思春期女神は反抗したい~ 月島ノン @tukisimanon
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