『のどを鳴らす』
ヒニヨル
『のどを鳴らす』
俺も分かっているんだ
コイツに触られたく無いって。
最近新しく
このスーパーに入ってきた
若いニイちゃんの話だよ。
随分と猫の扱いが上手くて
仲間たちは見かけると
すぐに寄っていくんだ。
俺は?
残り物を分けてくれるっていうから
お腹も空いていたし
好奇心で近寄っちゃって
このザマだよ。
ヤケに慣れた手つきで
本当に嫌だ。
こういうヤツは大嫌いなんだ。
俺は知ってるんだ
陰でコソコソ
雌を取っ替え引っ替え
この間なんて、店の裏で……
って、何でも無い。
でも、でも。
なんて触り方をするんだ
馬鹿野郎
俺はしばらく
立ち去れそうに無い。
腑抜けにされるなんて
ああ、最悪!
Fin.
『のどを鳴らす』 ヒニヨル @hiniyoru
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