第5話・毎回まるで異なる方向性の仕掛けを用意するバケモノ作品(化物語)
何度かチェックしたものの、私には『ひたぎクラブ』と『まよいマイマイ』しか解けませんでした。
あの話、毎回トリックの方向性が違うんですよ。
さて『ひたぎクラブ』ですが、戦場ヶ原の病根は『お礼とお詫びが言えない』でした。
オーディオコメンタリーによると、戦場ヶ原は巧みに言及を避けていましたが体重50キログラムです。そのせいで『礼が無い』→『零が無い』→『0が無い』となり、50キログラムが5キログラムになる仕掛け。
実際戦場ヶ原は重し蟹に対し『ごめんなさい』と『ありがとう』と言う事で解決しています。
その後は羽川の特訓でお礼とお詫びが言えるようになり、それ以外は一切変化していません。
『まよいマイマイ』は、八九寺の母親が鍵を握っています。
病根は『自分を騙すウソ』。
運命の分岐点は交差点ではなく、母親の生死。
母親生存別居ルートでは暦の介入が無くても八九寺は生存、その代わり世界が滅亡します。
死亡ルートでは母の死を認めたくない八九寺が『母は離婚して実家に帰った』と自分を騙し、赤信号を渡ってトラックに轢かれました。
『信号は確かに青だった』は、八九寺の自己弁護で真っ赤なウソ。
しかし祖父母の家に到着してしまうと自己暗示が解けてしまいます。だから10年も迷ったんです。
しかしマンション建設用地となった祖父母邸跡には亡き母が待ち続けていました。
だから到着した八九寺は『ただいま』と言ったのです。
その後は八九寺の父も他界し一家揃って成仏したものの、暦のせいで引き戻されて神様やってくれてる訳。
くるくる考察メモ 島風あさみ @asami9223
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