第79話 俺たちは今世も、そして、来世も幸せになっていく

 俺が春百合ちゃんの家にあいさつに行った翌日。


 俺は春百合ちゃんと俺の家で一緒に過ごしていた。


 春百合ちゃんは、白いブラウスと白いスカートという服装で、かわいくていい匂いがする。


 外でのデートは、連休後半にすることにしていた。


 こちらも二人で楽しみにしている。


 今日は、春百合ちゃんを俺の家に呼んで、仲を深めることを中心にすることにした。


 春百合ちゃんを朝、家に呼び、昼食と晩ご飯を一緒にとる。


 午前中は、家事を一緒にした後、食材の買い物の為、一緒に出かけ、スーパーに向かって歩いていく。


 こうして歩いていると、自分たちが恋人どうしになったことを実感する。


 春百合ちゃんもうれしそうだ。


 外から帰ってきた後は、俺が昼ご飯を作った。


 昼食は俺が作り、晩ご飯は春百合ちゃんが作る、という分担制だ。


 春百合ちゃんは昼食も作りたいと言っていた。


 しかし、俺は、自分の作ったものを春百合ちゃんに食べてほしいと思っていた。


 そして、春百合ちゃんにだけ食事作りの負担させることはできない。


 二人で話し合った結果、そういう分担にした。


 俺はサンドウィッチを作ったのだが、春百合ちゃんは、


「ありがとう。わたしの為においしいものを作ってくれて。うれしい」


 と言ってくれた。


 昼食を終え、片付けが終わった後は、俺の部屋のベッドで二人だけの世界に入って行った。


 甘くて幸せな、恋人としての最高の段階の一つ。


 二人だけの世界に入って行く回数を重ねれば重ねるほど、春百合ちゃんの心と俺の心のつながりは、深くなっていく気がする。


 夜になり、晩ご飯の時間となった。


 俺たちはその前に順番に風呂に入った。


 一緒に入りたい気持ちもあるが、それはまだお互いに恥ずかしいので、もう少し付き合ってからということになった。


 そして、風呂から上がった後、春百合ちゃんは晩ご飯としてカレーを作った。


 これがまたおいしい。


 小学生の時、大七郎と寿屋子ちゃんと俺の三人で春百合ちゃんの家に遊びに行ったことがあった。


 その時も春百合ちゃんはカレーを作ってくれた。


 もちろんその時もおいしかったのだが、さらにおいしさは進化している。


 俺は、


「俺の為に、おいしいカレーをありがとう」


 と感謝をした。


 俺も幼い頃から料理をしてきて、それなりの自信はあったが、春百合ちゃんには及ばない。


 俺ももっと料理の腕を磨いて、春百合ちゃんに喜んでもらいたいと思っている。


 でもこういうおいしい料理も食べていきたい。


 春百合ちゃんと結婚すれば毎日食べることができる。


 それは、魅力的な話だと言えるだろう。


 もちろん、それは春百合ちゃんが持っている、たくさんの魅力の一つに過ぎない。


 俺は、春百合ちゃんという存在そのものを愛している。


 晩ご飯を食べ終えてその後片付けが終わると、俺の部屋に行く。


 二人でベッドの上に座り、向き合った。


「春百合ちゃん、俺は、今、とっても幸せだよ」


「わたしも、今、とっても幸せよ。今だけでなく、これからもずっと浜海ちゃんを幸せにしていきたいと思っている」


「ありがとう。俺も春百合ちゃんとずっと一緒にいて、幸せにしていきたいと思っている」


 俺がそう言った後、春百合ちゃんは、


「浜海ちゃん、愛している。もう何度でも二人だけの世界に入っていきたい」


 と甘い声で言ってくる。


 俺は心が沸騰していく。


「俺も同じ気持ち。春百合ちゃんが好きでたまらない。一日中、二人だけの世界に入っていたいと思うほどだよ」


 俺たちは唇と唇を重ね合わせる。


 そして、また二人だけの世界に入って行った。


 俺はもう春百合ちゃんのものだ。


 春百合ちゃんのことのみを想い、生きていく。


 今世だけでなく来世もそういう生き方をしたい。


 春百合ちゃん、好きだ!


 俺は春百合ちゃんを想い続け、一緒に幸せになっていく。


 俺はその想いを強く持ち続けていこうと思うのだった。

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俺は前世で、俺の恋人である幼馴染を同学年生に寝取られて、心も体も壊れてしまう。でもその後、幼馴染と同学年生の心も体も壊れていった。今世でも幼馴染はいる。しかし、俺だけを愛する素敵な女性と結婚したい。 のんびりとゆっくり @yukkuritononbiri

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