オリオはいばら病、という病気だったんですね。
そして、切り倒そうとした木はいばら病の木。
病で苦しんでいたオリオが病の木を全部切り倒したかった気持ちはわかります。
ウィルの説明をきいても、それでも病はいやですからねー。
作者からの返信
やっぱり病の木、人間側からすると一本残らず切り倒してやりたくなる代物ですね。
特にオリオくんは、幼少期からずっとこの病のせいで、学校にもあまり通えず、家と病院の往復生活を強いられていたため、恨む気持ちもひときわ強かったと思います。
> ウィルの説明をきいても、それでも病はいやですからねー。
そうなんです!
おそらくウィルの「病は死の予行演習で、悪霊化を防ぐものである。よってこれは人間のためを思って育てているものだ」という説明で、「ああ〜、そうなんだ」と納得できる人類は、かなり少数派だと思います。
実際、ロミが病の木に対して肯定的な反応を示したとき、ウィルはかなり驚いた反応をしていました。
それでもロミが病の木を肯定してしまったのは、「ウィルの想いをむげにしたくない」という無意識の優しさ(というか気の弱さというか)が、ロミの中で発動していたと思われます。
この「たとえ敵であっても分け隔てなく接する心」が、吉と出るか凶と出るか・・・・・・作者的には、今後のロミくんが少し心配です (ノД`;)
オリオ(涙)
辛かったね。最期にお父さん、お母さんと少しでもいいから話したいよね。
「ありがとう」の一言だけでもいいよね。
それさえ許されないのか……
作者からの返信
コメントありがとうございます
オリオくん、ちょっと重ためエピソード持ちのキャラクターでした。ううっ、自分で書いてて泣きそうでした・・・・・・オリオくん、頼む生き返ってくれ〜〜〜!!!
彼の現世時代の経験を考えると、むしろあんなに朗らかで明るい少年に育ったのが奇跡って感じがしますね。きっとそれだけ、家族からたっぷり愛情を注がれながら育ってきたのだと思います。
このエピソードは、本作品で最初に投下される鬱ポイントとなっているので、未熟者ながらかなり頑張って執筆してみました。なのでコメントをいただけた喜びもひとしおです。
新年あけましておめでとうございます(^^)
今年も宜しくお願いします!
このコメントは、俺の新年一発目の応援コメントになります!
(嬉しいですよね!?
さて感想ですが、辛いですね……
死の覚悟をさせるために病気にするなら、そんな手間をかけてくれるなら、せめて死ぬ前に(魂を切り離す前に)少しでいいから家族との別れの時間を与えてくれよ、と思ってしまった。
オリオが家族に会えないままなのは可哀想すぎる……
でも、大抵の場合、死は突然訪れますもんね。
余命が分かって、ちゃんと家族と別れの挨拶ができる方が珍しいですよね。逆に余命が分かるとそれはそれで錯乱するかもしれないし……
うーん……難しい……
あーでも、こうやって答えの出ない問題を考えるの、俺、好きですわ(笑)
長文失礼しました。
作者からの返信
明けましておめでとうございます!
こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。
今年一番のコメントありがとうございます。嬉しいです。嬉しすぎるので、こちらも今年一番のコメントでお返しいたします。
死神たち、病を開発など、いろいろ人間サイドの死を楽にする方策ついて考えてくれてはいるみたいですが、最終的に魂を回収する瞬間については特に何も感じていないようですね。私もこのシーンを書きながら、オリオ君可哀想すぎる・・・と思っていました笑
ちなみに、モチーフにしているロミオとジュリエットでは、ロミオが街で偶然出会って一目惚れした少女に、舞踏会で再会するシーンがあります。その際、ロミオはその少女が敵対するキャピュレット家のお嬢様(ジュリエット)だと初めて知るわけなんです。このとき、ロミオは愛しのジュリエットに再会できた喜びと、ジュリエットが敵方であることに対する絶望とがミックスされた心情に陥ります(有名な「おお、ロミオ。なぜあなたはロミオなの」のシーンです)。
上記に対応するシーンがこのストーリーのもう少し先に控えているのですが、このシーンはそのときの「絶望」の方を補強するために書いてみました。・・・・・・是非続きもお楽しみください。
この病が等しく全員に与えられるものなら、諦めもつくんだろうけど、
なんで自分だけ理不尽な目にってなっちゃいますよねえ。
作者からの返信
本当にそうですよね・・・。オリオ君は何も悪いことしてないのに、人生ってやつは何故こんなに理不尽なんでしょうか。
きっと私がオリオの立場なら、とっくにやさぐれてました(笑)
最後にロミのことを気遣ったりできません・・・。
彼が病に苦しみながらも、心はまっすぐに育ったのは、本人の元々の性格もさることながら、ご両親や病院の方々など、数少ない彼の現世時代の人間関係が、愛情に溢れた温かいものだったからかもしれません。
その点だけが、彼の現世時代の唯一の救いな気がします。