きっと目覚めるころには

魚が息絶えているはず


苦しく死んだのだろうか

それとも一瞬だったのか


でもそれは私には関係ない

そうやって目を背けるのは

得意だった


古びた机に手をのせて

すっと昔を忘れ去る

過去と自分に別れを


告げられたら

と自分を追い詰める


どうせここから

救われることは無いのに


朝の光が

もっと私には眩しい


くだらなく楽しかった思い出に

ノイズを

止められない


もう

あの人との

話し方を忘れてしまった

窮屈で

暗く寂しいところ


あの場所は辛い

戻りたくない


でも思い出すことを

止められない


なぜあそこに

未練があるのだろう?

思い出すということは

未練を残しているのか


分からない

自分のことすらも

理解できない


くらくらする

頭の中に警告が響く気がした


助けて

声は掠れる


助けを求められないほど

この場所は狭いとこだから


いつ爆発するか見当もつかない

爆弾を背中に括り付けられ

繰り返される毎日に


狂ってしまったのだろうか


かえってこない

帰ってこない

返ってこない

却ってこない


ずっと言葉がつかえたままだ

傷ついたその場所に

いつも重くのしかかっている


だめだ


そこに触れてはいけない

やめて


多分あなたは

負けて死んでしまうから


きっと明日には

あなたは爆弾を

捨ててしまうと思うから


何回謝っただろう

何回苦しんだだろう


そう

今でも苦しい


縛られたくない

閉じ込められたくない


誰にも見られたくない

苦の連鎖




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今日を呟く 虹空天音 @shioringo-yakiringo

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