回答
冠頭で縦に読んでください。
↓
この遺言書が読まれているということは、わたくしはもう、この世にいないので ね。
レオ。わたくしがどのような最後を迎えたのかは、この際脇において、あなたに伝えたいことがあります。
わたくしはあなたをお慕いしておりました。ですが、あなたの心無い仕打ちに形容しがたい怒りを覚えています。
そうなってしまったのは、全部、わたくしのいたらなさに帰結してしまうのでしょうね。
ですが、伝えなければいけないことがあります。
すべてはあなたの為に。
わたくしが女神から授かった【寿命を削る回復魔法】について、周囲の人間は誤解しているのです。
たしかに、わたくしの回復魔法は寿命を削りますが、削る寿命はわたくし自身ではなく、対象者自身の寿命に依存するのです。
しかし、いくら説明してもみなさまは自分の寿命を削って、助かっている事実を受け入れてくれません。もちろん、あなたも。
わたくしの寿命が先に潰えたのは、ただ単に、わたくしの寿命があなたより短かったことと、魔王討伐の旅で自身にかけた回復魔法が寿命を削ったからです。
いずれ、分かることです。
また、残された仲間たちはどれくらい生きられるのでしょう。もしかして、女神は普通の人間より寿命が長い者を、魔王を倒す先兵として選別したのでしょうか。
すべては、女神の知るところ――】
→【こレわうそですわたしわいきてます】
【終了】
聖女の遺言 たってぃ/増森海晶 @taxtutexi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます