珈琲の短歌
琺瑯の靑い薬缶で珈琲を 眞白いマグに注ぐ墨いろ
手挽きのね、小さなミルが可愛いの。彼女がくれたふたり珈琲
路地裏の二階に上がる喫茶店 ケーキと珈琲 薄い文庫も
あたたかい牛乳のホイップは六〇℃ クリームみたいにふわふわにして
つらい日も生きていけるのコンビニの いちごラッテに甘やかさ
暑さにも秋がまじった夏の午後 ふいに淋しいアイス珈琲
珈琲はとろりと甘い練乳で奥のにがみが昨日みたいだ
ほのほの短歌 犀川ほの葡 @honoho11
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