第3話 友だちが欲しい野良とぼっちのボス
猫友を作るべく、俺はこの猫毛の正体を考察する。まず、前提条件として俺はここから出ていない。つまり、俺が寝ている時間にこの猫はここに来ている。臆病なのだろうか…
おでかけはお預けだ。今日はひとまず寝たフリ作戦で行こう。
夜。俺は人間の頃と変わらず健康な時間に寝て起きていたが、今は眠い目をこす…れないが頑張って起きている。正直、めっっちゃ眠たい。でも、初めての猫友ができるかもしれないという気持ちが俺を現実に留めていた。
そして…その時がやってくる。
「……。…っっ!?」
大きい体。機嫌の悪そうな目つき。周囲を警戒するその姿。
…俺の餌を拝借していたのは、俗に言う”ボス猫”だった。
「おい、新入り。お前起きてるだろ。」
「あっっっはい、起きてますっっ!」
無理無理怖い怖い人間だった頃は可愛かったけどなにこの低音ボイス猫ってこんな怖いっけ反射的に返事しちゃったどうしよう…
「…すまんな、勝手に餌もらっちまって。」
「あ…はい。」
…まさかの優男パターン?
ねこになった。多分、転生ってやつだと思う。 永遠 @towanante
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