こころで感じ、こころで受け取る。受け継いでいく。縛られない心。縛らない心。それぞれの こころ。差し出された思いを汲み、それをどう飲み干すか。あなたは、この一杯の茶に 何をみますか?茶の味? 温度? 茶碗? そこに思いが見えますか。あなたが受け取ったのは何ですか?読後に啜る茶の何と美味いことよ!(美味しいお茶が飲みたくなる物語でした。)
風の様な、柳の様な、それでいて、しっかりと根が生えたような。そんな、生き方。現代社会は「道」を顧みるべきだと思う。いや、珠光風に言うのなら、それも、道。人と違っていても、それも道。
村田珠光の茶の物語。こういうの好きなんですよね~。物語に漂う侘び感。侘びとは、慎ましく質素なものこそ趣きがあって美しいと感じる心だそうです。詳しくは話せませんが、登場する骨皮《なめりかわ》道賢も良いスパイスです。是非御一読ください。