(SS)その後。旅立ち

注意)最終話大幅に変更しています。

   変更点としては、魔族は日本語しか話せない。メイリは魔族の言葉が分からない、という設定になりました。最終話↓

https://kakuyomu.jp/works/16817330664816460072/episodes/16817330669659917477

 このSSはその設定を生かして作られています。




 

 魔族の国最高! まわり日本人と日系人だらけ! 着るものが和服だけなんだけど、作務衣も甚平もあるから動くのに困ることはないわ! あ、アロハシャツも和装扱いね。家政高校出身者が魔改造して作った和洋折衷の服もあるけど。


 私は日本語の書物を読み込んだり、魔道具作ったり、日々充実した生活をしているんだけど、問題はメイリね。簡単な挨拶とかできるようにはなったんだけど、ほら、日本語って主語述語とかの順番が独特じゃない。習得するのが難しいのよ。


 だんだんメイリの元気がなくなって来たんだ。


「メイリ、やっぱりあなたはここではなく人間の世界で過ごした方がいいわ」

「そうは言っても……。王国にはもう帰れないです」


 そうね。あれだけやらかしたからね。


「私の母の国、ウインター・コールドに行こう。そこでメイドに雇ってもらおう」

「リリア様も一緒ですよね」

「いや、私はここで魔王の四天王としてストーリーを進めなければいけないの。でもあなたが就職できるように、ウインター・コールドまでは一緒に行くわ。たまに顔も出すから。ね、そうしましょう」


 メイリ泣き出したよ。しゃーねーな。ほら手ぬぐい。分かってんだろ、ここじゃあんたは暮らせないっていうのは。




 決断するまで3日かかったけど、メイリはウインター・コールドに行くことを了承した。さあメイリ、新しい冒険だよ。楽しく行こうよ。




 その後、ウインター・コールドまでの旅の記録と、祖父母との初めての出会い、魔道具を見せては驚かれ、魔族との国交が開かれるなど、様々な事が起こるんだけど、それは第二部のウインター・コールド編になるのかな? あるのか? 第二部。

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