晩秋の高尾山の景色、藍子の支えとなっている祖母との思い出と言葉、山頂からの眺望。マークとの過ちの総括。
そして交わした別れの台詞。
どれも静かで、淡々と進んでいきましたね。
>この日の景色を目に焼き付けるかのように。
どんな想いなんでしょうね。
少しほろ苦いけれど美しい思い出としてなのか、戒めなのか、もっと違う何かなのか。
どちらにしてもこれで終わるとは思えませんので、嵐の前の静けさを感じてしまいます。
ひとつ確認させていただきたいのですが、マークとの「間違い」は、あの小籠包の夜ただ一度だけなのでしょうか。
作者からの返信
夏井涼さま
いつもコメントありがとうございます。
>もっと違う何かなのか。
文学の醍醐味の一つは、一言で表せない複雑な感情や考えを抱くだと思っています。
ですからいつもそういった感情をコメントして下さる夏井さまに嬉しく思っていますm(_ _)m
>これで終わると思えません
それが…もうすぐ終わりなのです(小声)。娯楽性の低い作品で申し訳ないのですが、この21話にこの作品のメッセージを込めたつもりです。
>マークとの「間違い」
これも色々な価値観があり、どこからが間違いであるのか、分かれる点かと思います(法的には決まっていますが)。
藍子の意識の場合は夫からの愛情を感じられなかったという点も関係してくるかと思います(もしそうでなければ、他の男性と2人でお茶したり、好意を持った段階で罪悪感を抱くかもしれません)。
恐らく、マークへの好意を相手に認識させ次に進む事を確認したバーでの会話からあの夜の事かなと想定しています。
今回の二人の会話、雰囲気を読んでいて感じたのですが……こういった男女の友情って、あっても良いように感じます。(恋愛の話なのに、急にこんな事を言い出してスミマセン)
私にも経験があるので分かるのですが、お互いのことを分かり合った相手とは、心のうちをさらした会話が出来てしまうんです。
そういう事をしなくても、一緒に過ごしているだけで安らぐというか……。
この二人のシーン、とても美しいなと思います。私はとても好きです😊
作者からの返信
ヒニヨルさま
仰っていること、よく分かります! そういう事をしなくても一緒に過ごしているだけで安らぐ…そうなのです。
コメントのお言葉も詩的なものが散りばめられていて、拝読していて味わい深いです。