第13話とある惣菜屋の終末日常(番外編その2)

「先輩ー焼き鳥が焼き上がりましたよー」「あいよーこれが

終ったら。見に行くー」ここは、かつて商店街があった場所。

ここに、小さな惣菜屋を営む。二人の男がいた。「先輩。

何をしてるですか?「あぁ、これだよ。これ」一人の男が、

何かを作っているみたいだ。「何ですか?」それは、オリジナルの

トランプだった。「先輩。それ、一人で作ったですか?」

「あぁ、まぁなぁ、今度お嬢ちゃんたちとやる為にオリジナルの

トランプを作ってみたのよ」「へぇー先輩って、暇なんですか?」

「なんだと・・・・・・もういっぺん言ってみろー」胸倉を掴み。

殴りかかろうとして先輩と呼ばれる男に、後輩は「いや、だって

先輩。全然、仕事しないじゃないですか」「だから、やってるだろ」

「それって、遊びの準備ですよね?先輩の仕事は、惣菜を作る

事ですよね?「あぁ・・・・・・そうだった。俺は、惣菜屋だった」

胸倉を掴む。先輩は、力が抜けて。後輩は、窮地を逃れた。

「まぁ、気持ちはわかりますよ」「わかるか」「はい。あの子たちと

やる。ババ抜きは楽しいっすもんねぇー」「あぁ、そうだな」

二人は、空を見つめ。あの子たちを思いをはせる。それは

イナとルンの二人の少女たちとやる。ババ抜きの事を思っている。

「今度は、いつ来ますかねぇ~」「さぁなぁ、なんせ、あの子たち。

意外と忙しいそうだしなぁ」「そうっすねぇー」「「はぁー」」二人で

ため息を吐く。その数秒が経ち。先輩が手を叩く。「よし、俺達も

頑張りますかー」「はい」「この終末でも、おいしい。惣菜を作りまくるぞー」

「はい」「よし、まずは焼き鳥を焼くかー「あぁ、それなら、自分がやりました」

「そうか・・・・・・じゃあ、他の作るは」「そうして下さい」二人の惣菜屋の男たちは

今日も作り続ける。週末世界で、あの少女二人に、ババ抜きをやる為に

おいしい惣菜を食べてもらう為に

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私たちの終末日和 優薔薇 @yo-81u

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