第12話私たちの終末日和
朝日がカーテンの隙間から、差し出し。眠い目に
直接かかる。「う・・・・・・うぅ・・・・・・眩しい・・・・・・」
私は、日差しを避けるように、反対側に体を向ける。
そして、再び、眠りにつく。その光景を見た。銀髪の
少女。ルン・シュトレイムこと、ルンちゃんから、容赦
ない。攻撃がきた。「いつまで、寝ているつもりですか?
早く、起きてください」そう言って、ルンちゃんは、私の
布団を剥がし、私を無防備の常態した。「もう少しだけ。
もう少しだけでいいから。寝かせてくれー」私の願いは
届かず。私は、その後、すぐに起きた。いや、起こされた。
その後、顔を荒い。眠たい顔が、一気に覚まし。リビングに
向かい。自分の席に腰を下ろす。「はい、おはようございます。
寝ぼすけさん」そんな事を言って、私の前に、焼かれた。
トーストを置く。「ジャムはある?」「はい。いちごジャムです」
瓶に入った。ジャムをトーストの横に置いてくれた。手を合わせ。
「いただきます」と言って、私はトーストにジャムを塗る。それを
大きな口を開けて、一気に口に入れる。「うーんーおいしいー」
「大袈裟ですよ。昨日も食べたじゃないですか」「昨日は昨日だよ
今日は、今日でおいしいよ」終末世界になっても、私達の生活は
何も変わらない。まぁ、ルンちゃんと出会う前は、かなり、大変だった
けど。なにせ、今日食べるものを探すのも大変だったし、変なやつらに
食い物をやる。代わりにやらせろ。何て、言ってくるし。まぁ、ババ抜きを
やろうって言ってきたのは、初めてだったけど。ルンちゃんと一緒に
住む事になってからは、本当に食べるものに困らなくなった。
ルンちゃんの独自のルートから、沢山の食べ物を持って帰って
くれるから。あと、惣菜屋のおじさんも、いろいろと食べ物を
私達にくれるし、私は一安心だよ。「はい。牛乳です」
「ありがとう」コップに入れられた。牛乳を一気に、飲み干し。
「かーうまい」と、五臓六腑に沁みる感覚になる。「おじさん。
みたいですよ。イナ」少し引く。ルンちゃん。それに対し、私は
「ゲッポ」とゲップをした。「誰も取らないから、ゆっくり、食べて
下さい」「はーいー」この光景は、新婚と言うより、母親と小さな
子供みたいだった。「ねぇ、ルンちゃん。今日は、何をしようか?」
「そうですね。最近、ここら辺に、子供をされって、人身売買を
している連中がいるみたいです」「なるほど。それを、私達が
やっつけようと事ですかー」「いや、ですから。イナも気をつけて
下さい」「あぁ、そっちの方ですか・・・・・・」私は、しょんぼりして。
トーストをかじる。「ですから、今日は、水辺に行って、
美味しい。湧き水を取りに行きましょ」ルンちゃんが、湧き水を
採取しようと提案した。それを聞いた。私は「よし、おいしい
お水を取りに行きましょー」我ながら、感情の起伏が激しいと
自分自身が思う。「それじゃ、朝ご飯を食べたら。ポリタンクを
持って、湧き水を取りに行きましょか」そんなやりとりが、
普通に行われている。100年前、地球に巨大隕石が落ちて
世界が、終末を向かえた。最初の方は、絶望をした。人類が
大勢いたらしい。でも、人間はすぐになれる生き物みたいだ。
一年も経つと、絶望から、ほんの少しの笑顔が出てきた。
私が生まれた時には、もうすでに、地球は終末を迎えていた。
だから、私は普通に生きる事にした。この終末世界を普通に
生きて。楽しい人生だったって思いたい。その楽しい人生に
する為に、私は、ルンちゃんと一緒になった(その予定ではある)
だから、私は今日も生きる。この終末世界を大好きなルンちゃんと
一緒に。「あっ、イナ。口に牛乳の後が付いていますよ」
「じゃあ、ルンちゃんが舌で、拭いてくれない」「いやですよ。
衛生的じゃないですよ」「そんなに、嫌な顔をしなくても(可愛い)」
「とにかく、早く食べて下さい。ここから、結構、歩きますよ」
「わかりました。疲れたら、おんぶしてねぇ」「いやです」
「きっぱりと」「疲れても、自力で歩いて下さい」「はい、はい
わかりました。ルンちゃんの意地悪~」「意地悪じゃありません。
私じゃイナをおんぶした常態で湧き水も運ぶのは無理だからです」
「はい、はい。疲れても自分で歩きますよ」「はい。そうして下さい」
ルンちゃんのその笑顔を見て、私は残りのトーストを口に入れる。
「ごちそうさまでした」両手を合わせ。空の皿を流しに運び。
洗面台で、歯を磨き。身支度を整え。私は、自分の頬をポンポンと
軽く叩き。「よし」と気合をいれる。「準備できましたか?イナ」
「はいよ。じゃあ、行きますかー湧き水を取りに」「はい。行きましょか」
ドアを開け。私とルンちゃんは、外に出る。この終末化した。
世界で、私たちは日常をすごしている。「ルンちゃん。今日も
可愛いよ」「何ですか?その猫なで声は・・・・・・」「何でもない
ですよ。ほら、早く行くよ。ルンちゃん」「はい、はい。行きましょう」
これが、私とルンちゃんの終末世界の日常の始まりである。終わり
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