もともと執事キャラが大大大好きなんですよ。『黒執事』とかね、ほんと好きで。
さらに言えば。イケオジとか、イケオジとか、イケオジとか、もう大ッッッッ好きで!(大声)
そんなわけで、『イケオジ』というには少々老いてるんですけど、この老執事のモスさんが!もう素敵すぎてっ!
いや、もちろん、35歳にしてやっと(?)前世の記憶を取り戻した転生者のカイナ様もね、なんていうんですかね、このスーパーツンデレみたいな領地経営も最高にスカッとするんですけど、それを上回るモスさんの忠臣ぶりといいますかっ!(熱弁)
有能な執事、マジ推せる!!!というわけでして!
ぐもぐも笑うところも最高に可愛いです!!!
カイナ様、記憶を取り戻しましたので、これまでの経営を改めて、これからは民に優しく――といきたいところですけど、いきなり変わったら怪しいですからね。ばれないように、でも、確実にいい方へ向かうように動くんですけど、その暗躍ぶりもすごく良い。中身を知ってる読者からしたら、もうただのツンデレよカイナ様!
主人公は35歳のおじさんですし、そのバディ(?)は老執事ですけど、いやもう全然、いいです!むしろこれは10代20代の若造じゃ駄目!やっぱりおじさまじゃないと!!!
イナゴ領主とまで言われたカイナ様のツンデレ(まだ言うか)領地経営ぶりも、その主人を支えるスーパー有能老執事の活躍も、目が離せません!
重税による悪政のため「残さず荒らす蝗害のよう」として、イナゴ領主と言われ嫌われているカイナ。
しかし彼は、前世の記憶を取り戻したことで心を入れ替えます。
35歳の中年で嫌われ領主なんて嫌すぎます。
といっても、長年続けてきたやり方をすぐに変えるわけにもいきません。そーっとそーっと、少しずつやり方を変えていき、それでちょっとでも人々の見方が変わってくれたらいいな。
と思いきや、即刻評価が爆上がりした人がいたのです。
長年使えている老執事のモス。
彼は変わっていくカイナを受け入れるどころか、今までのことだって訳があってやっていたのだと信じて疑いません。いえいえ、それは買いかぶりですから。
このちょっと思い込みの激しいモスが、実にかっこいい。
有能、紳士的、忠誠心ある、強い。老執事好きな人が求めているもの、全部揃っているのです。
そんな彼が、カイナの命を受け領民のために奮闘するのですよ。こんなのすっごくかっこよくなるに決まってます。
領地再建をはじめたカイナですが、実は一番の功績は、モスのかっこいい姿を読者に見せてくれることなのかも。
領民から重い税を絞り取り、魔物狩りを楽しむ領主のカイナ。
領民は彼の事をイナゴ領主と呼んで嫌っていたのですが、ある日彼は日本で暮らしていた前世の記憶を取り戻し考える。
このまま嫌われ領主として人生を終えていいのか? 答は否!
と言うわけで、表向きはそれまで通り領主を続け、しかし裏では領内にいる悪を退治する、影の正義のヒーローとなったのです!
秘密裏に悪者をやっつけるなんて、格好いいじゃないですか。
そしてこのお話にはもう一人、忘れてはならないイチオシキャラが。それはカイナの執事をしている老紳士、モスさん。
彼は主人であるカイナの事を心から信頼し、影の仕事もお手伝いして悪者をやっつける、スーパー執事なのです!
こういう格好いいお年寄りキャラ、たぶん好きな人多いと思います。
カイナ様こそ主と敬い、影で彼を支えるモスさん。コミカルで有能で、最高なのです!
嫌われ領主と有能執事のお話、是非読んでみてください。
『重税イナゴ領主』と呼ばれるカイナ。
性格外見その他諸々悪趣味な彼は、狩りの最中事故に遭い、愛獣と意識を失ってしまう。その時彼は、前世の知識と心配性な性と常識的な思いやりを手に入れた。
しかし思い出したのは、35歳!!
前世より長生きした今世、色々残念すぎて取り返しがつきそうにない!
なのに老執事はさくっと彼を見直す! それどころか「今までの俺様は何か理由があったのですね」と勘違いする! それでいいんかモスさんや!!
良識を取り戻しつつ今世の悪評を気にしながら秘密裏に悪を滅する領主と、勘違いしながら有能さと行動力を見せる老執事の、痛快汚名返上物語の開幕!