生物はなぜ進化するのか?
遠藤
第1話
地球上の生物は、なぜ進化してきたのか?
生物はなぜ、次の世代に命を懸けて繋いできたのか?
極端な話、海の中の単細胞のままでも、良かったのではないか?
なぜ、生物は必死に生き残ろうとするのか?
なぜ、植物は空を目指して伸びてきたのか?
なぜ、鳥や昆虫は空を飛んだのか?
例えば、始まりの生物が宇宙からきた「種」だとすれば、何となくバカな私でも理解できる。
その「種」は、繁栄するためのものだと思うから。
それが、生物が地球上で発生したものであった場合、どこに、わざわざ進化したり、命を次の世代に繋いだりしなくちゃいけない理由が、その命に刻まれたのかよくわからない。
生まれたのだから、生き残りたい。
生きているのだから、子孫を残したい。
何が、「それ」を決めたのだろう?
もしくは作ったのだろうか。
例え、偶然生まれた命だとしても、別にその世代で終わっても、誰も何も困らない。
誕生と同時に、命を繋いでいく仕組みだったとしても、なぜ進化する必要があったのか?
なぜ、海から上がった?
なぜ、多様な生物になる必要があった?
そして、なぜ人間に進化した?
その貪欲さはどこからくるのか?
一つ、最終形と思われる人間までたどり着いたが、次はどこかの進化の枝から、何かが進化してくるのだろうか?
私みたい凡人は、勝手に仮説を立ててみる。
生物は、宇宙に向かおうとしているのではないかと。
もしくは還ろうとしているのではないかと。
ある時、生物の「種」が地球にたどり着いた。
その始まりはとても小さく、条件によっては、発芽しない可能性もあった。
偶然の連鎖で生まれた「命」はこの地球で繁栄するため、命に刻まれた説明書に沿って進化していく。
それはあらかじめ刻まれたプログラム。
目的は、この地球での繁栄もさることながら、次の星を目指すこと。
多種多様な生物は、最終目的である、宇宙に行ける生物を生み出すため、全てのバランスを整えその時を待った。
そんな中でも、それぞれの生物の宇宙へのチャレンジは続く。
植物は、空までその身を伸ばし、宇宙で「種」を飛ばすのを目指した。
空を飛ぶ鳥は、高く飛んで宇宙を目指した。
それぞれの生物は目的を持ってそこに在り、そのバランスの中、ついに宇宙にもっとも近づける生物を進化させた。
それが人間だ。
人間は、宇宙を考えることができた。
夜空を見上げれば、光り輝く月や星がそこに在り、その存在を意識せざるをえないことに気が付いていく。
言葉は人間を発展させ、より高度な生物へと進化させていった。
やがて、生と死について考え、その答えを宇宙に求めるようになっていく。
宇宙とは何なのか?
その答えを求めて、地球を飛び出せる方法を見つけていく。
それは、この始まりの「種」が目指した最終目的だ。
新しい星を目指して、また新たな旅が始まる。
星には終わりがある。
やがて地球が爆発して、その時その「種」も飛んでいければいい。
でも、もしかしたら、もう時間が無いのかもしれない。
このままでは生物が絶滅して、その「種」を繋ぐことができない時が迫っているのかもしれない。
何万年後の話かもしれない。
もしかしたら何億年後だろうか。
でも、今、準備を始めなくてはいけない時にきたのかもしれない。
様々な問題が地球で発生する中、一番高度な生物である人間が、率先して解決していかなきゃいけない。
終わりを想像するのは、何故か容易いものだ。
それはきっと人間だけだろう。
それに、どんな意味があるのか私みたいな凡人にはわからない。
生物はなぜ進化するのか? 遠藤 @endoTomorrow
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