第2話

あー、寒空の下由良は思う。

眠い。と

空には鈍い色が広がり、今にも左手に握っているこれの出番が来てもおかしくない。

日傘。

……んん?んんん?

由良は自分の握っていいるものを見た。

そこには紫外線99%カット!の文がかかれたタグが付いた日傘があった。

間違えて母のを持ってきてしまったらしい。

「取りに帰るか」

あしもとに落ちだした水滴を見てゆらはめんどくさそうに家への道を引き返す。

もちろん、高校には遅刻した。

母親にしこたま怒られた。

怒鳴る母を前に、ふぁ。と由良はあくびをした。

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長谷浦由良の独白 みずなみ間鯉 @ikoma_minami

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