第2話ソフィアの目覚め
やめて!やめてっ、、あぁ、
いつも通りの悪夢だ。だが、その悪夢の方が
現実よりマシに思えてしまう。
だから、目を開けたくない。このまま寝ていたい。だけれどそんなことは許されない。
彼が来るから、、、
ん?
鼻をつつく香ばしい香り、温度を感じないのに
その食べ物が暖かいと分かる。これは、、、、
恐る恐る目を開けると。見知らぬ天井、そして横に目をやると美味しそうなパンがベッドの隣に置かれていた。そしてさらに隣には顔立ちの整った青年がいた。
「おおっ起きた。」彼は驚きと安心が混ざった表情で言った。私にとってこんなに落ち着いた朝は数年ぶりだ。
「あなたは、、、確か」そう言おうとすると
彼は「ありがとう!まずはそれを君につたえたい。助けてくれたんだよな?あれに当たっていたら俺は確実に死んでた。ありがとう。」
ああ、人に感謝されるのも久しぶりだ、あそこでは人に良いことをしても返ってくるのは
ごめんという謝罪ばかりだった。
「私こそありがとう、私が倒れたあと助けてくれたんだよね?どうやったかは分からないけど本当にありがとう。お互い様だよ」と私は応える。「私、あなたに説明しなきゃいけないことがある。巻き込んでしまったから、、、、、」
そう、彼は何の関係もない人間だ、私が日本に逃げてしまったばっかりに、自分勝手な私のせいで彼は死にかけてしまったのだ、私には説明義務がある。
「まず、私はまほうt。」
「魔法使い、だろ?」
「へ?」
彼は驚くべきことに私の正体を知っていた。
いや、彼の前で魔法を使ったし、察したのかな、、、?
「あの人から聞いたんだ、」
彼はそう言うと振り返り衝撃的な名前を呼んだ。
「テトさーん!」
私は立ち上がり、臨戦態勢をとった、なぜならその名前はついさっきまで私を追いかけてきた敵の名前だったからである。
剣と魔法の鍔迫り合い(仮) mikasa @mikasa7Library
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