剣と魔法の鍔迫り合い(仮)

mikasa

第1話 プロローグ

出会いというものは案外適当なもので

所詮人生の一部に過ぎない、彼がその時刀を持っていなければ、稽古に行ってなければ彼女とは一生会うことはなかっただろう。


春の陽気に照らされて、彼は家路についていた。突如、目の前がピカッと光った。何かは分からないがそれが危険なものだというのはすぐわかった。しかし、恐怖を感じさえする前に目の前をハニカム形のものが現れた。それは攻撃を受けると消え、辺りをキョロキョロ見渡すと右隣に酷く汚れた青い髪の少女が倒れていた。髪が汚れていてくすんでいるが元は水色の綺麗な色をしていたと見受けられる。何が起こったか分からない。が、彼女が最後の力で自分を護ってくれた事だけは分かった。


彼女は俺に「逃げて!」と言ってくれた、しかし彼女の最後の力を自分のために使わせて逃げるわけにはいかない、せめて自分が彼女をつれて逃げないといけない。そう思い彼女を乗せようと自転車を動かした途端前輪がプスゥと力ない音をたてパンクした。おそらく先程のバリアのようなものに当たってしまったのだろう。

彼は目の前異能を持つ敵に立ち向かうことを決断した。怖い、、、そう感じる反面自分はこのために剣術を学んできたのだという謎の感覚に包まれた。


もう1発光る攻撃が来た。注視して見るとそれはビームというよりか大砲のようなものに近い、彼は瞬時にそれを判断し刀を構え咄嗟に一撃を放つ。


錦秋流〜攻式壱ノ型「不知火」


放った一撃は光る一撃を爆発四散させ見事に攻撃を防ぎきった、、、、、







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