寂しさも、伝わらないのかよ。
結花紡樹-From.nanacya-
お前を想って。
俺のことなんて、どうでもいいのかよ。
結局、推し活とか友達が一番なのかよ。
俺のこと、好きなんじゃないんのか…。
残念すぎる。両思い成立だと思ってたのに。
明日は、お前と話せないのかな。
ベッドの上で寝っ転がり、ぼーっと天井を見る。
「好きだ」って言いたいだけなのに。
何も言えないまま、時間が過ぎた。
「どうしたの?」って聞かれて、
「大丈夫」って答えたら
「そっか」って優しく
微笑んでくれたのを
勘違いしてしまったのか?
寂しい気持ちを紛らわすために
ゲームを起動させた。
フレンド欄でオンライン状況を確認する。
そうしたら、黄色髪のアイコンが光る。
想い人が、オンラインになったのだ。
心臓が音を立てて動く。
今なら言える?そう思っていたら
「ねぇ、チャット欄来てよ」
という、メッセージが届いた。
言われるがまま、チャット欄を開く。
そうすると、1通のメッセージが届いた。
「なんかさ、噂で聞いてるんだけど」
心臓が音を立て始める。
「私のこと、好きなんだって?」
バレていたのか。
「そうだよ」
「やっぱりね」
「付き合ってくれませんか?」
「どうしよっかな…」
次のメッセージは、解読しろ、とでも言うように文字化けしていた。
解読機で解読させた。
その言葉を見た俺は、息を呑んだ。
目を見開き、彼女の言葉とは思えない言葉を眺めた。
「イだァ和tああしの王ジさマ」
寂しさも、伝わらないのかよ。 結花紡樹-From.nanacya- @nanacya_tumugi
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