遠い日の願い

 現実離れしていた。

 宙に浮いたまま、俺は彼方を眺め渡していた。世界の一切は灰色だ。頭上には分厚い雲がかかっていて、日差しも見えない。そして足下はというと、これも灰色だった。既に枯れ木すら見当たらず、そこにあるのは波打つ無数の腕だった。


 不思議な感覚だった。

 俺は今、現在のこの状況を目の当たりにしながら、同時に異なる時空にいるような気がする。それは暗い石の部屋の中で、運命の女神を名乗る何者かが今、俺の胸に巨大な時針を突き刺した。


 狂乱と平静が共存していた。

 俺が望めば、草原の草のように波打つ灰色の無数の腕は、そこにある一切を握り潰した。特に望まなくても、静かに揺れながら、勝手に手近な何かを腐らせ、砕き、滅ぼしていく。

 まるで世界の終焉のような光景だった。それを淡々と眺めている。


 遥か彼方の空の上で、雷鳴が轟いた。ここではない。遠く離れたどこかで、白い蛇のような体をした何かが、こちらに気付いた。それは敵意を抱いている。目には見えなくとも感じる。わかる。

 だが、さしたる問題とも思われない。今日、ここですべてが終わる。俺自身も消えてなくなる。それだけ。


『ファルス……ファルス……聞こえますか』


 不意に女の声が聞こえた。

 石の部屋の中のそれとは違う。こちら側の世界の誰かだ。聞き覚えはあるのに、どういうわけか、はっきり思い出せない。


『なんということ、ついにモーン・ナーの呪詛があなたを……』


 俺自身を包む灰色の繭に、閃光が突き刺さった。

 だが、俺は特に何の影響も受けなかった。


『ああ、力の断片に過ぎないのに、私ではそれを打ち破ることもできない……我が子よ、どうか……』


 嘆きの声が遠ざかっていく。

 代わりに足下から、もう一人の自分のいるあの石の部屋の中から、別の声が聞こえた。


『恨みを晴らせ! すべてを終わらせよ!』


 俺の前世、この世界、そしてモーン・ナーのいた世界、その他無数にある世界の数々。

 そこで人々は、いや生けとし生けるものすべてが、苦しみ、悲しみ、恨みながら死んでいった。この無念は、どう晴らせばよいのだろう? 俺も、この世界も、この世界にある一切も、そもそも存在してはならなかったのだ。


 果たして、本当にそうか?


 小さな疑問が差し挟まれる。

 その間隙をついて、意識に言葉の欠片が滑り込んでくる。


『一番大事なことは、自分が何をしたいかだ』


 なら、今のこれは、俺自身の望みなのか?

 本当に?


 わからない。

 わからないけれど、この人生を、この結果を、この世界を受け入れたくはない。

 もっとも、今は自分が誰なのかも、どんな人生を歩んだのかも、ここがどこなのかも、よくわからない。ただただ苦しい。


『それがどんなものでも、どこかで受け入れるしかない』


 俺だけじゃない。毎日誰かが死んでいる。誰かが傷ついている。どう見ても不完全なこの世界を?

 許せるものか。怒りしかわいてこない。


『好きなものと嫌いなものが最初からあって、あとは好きなものを追いかけるだけなんて、随分と受け身じゃないか?』


 では、こんなものを。

 こんな世界をなお、愛せると?


 毎日、俺は何かを傷つける。誰もがそのようにする。ならこの世界は、悪意の塊ではないか。

 逆に何が俺を守ってくれる? 何が愛してくれる? 俺は、いや、この世界の誰もが、檻の中にいるようなものだ。そして囚人同士が互いに殺しあっている。


『みんな間違った努力をして苦しんでいるの。愛されればうまくいくんだって。だけど、愛するだけなら自由よ。いえ、愛するからこそ、自由になれる』


 俺が手を差し伸べても、叩き落とされるだけだ。

 今までずっとそうだった。握ってもらえるのは、手の中に金貨があるときだけ。少なくとも、前世ではそうだった。囚人達の殺し合いの世界に、そんなくだらない考えなど、通用するものか。


『努力が報われるとは限らない。だがそれは結果についての話だ。歩み続けた道がなくなるわけではない』


 一方的に傷つけられ、奪われ、蔑まれながら。

 なお与える側でいろと、そう言うのか。


 できるわけがない。

 俺は、俺達は、誰しもが醜悪な獣だ。何もないところから、価値あるものが生まれるわけがない。

 はじめからそう決まっていた。絶望が用意されていた。


『決して絶望なさらないでください。どんなことがあっても。なぜなら、絶望こそは誤謬だからです』


 生まれてこなければよかった。

 目が覚めなければよかった。


 なぜ俺は、もう一度生まれるという選択をしてしまったのだろう?


『お前は生まれ変わるのだ、佐伯陽』


 暗い石の部屋の中の俺は、なぜか胸を巨大な時針に刺し貫かれたのに、痛みを感じていなかった。血が流れることもない。それはそうだ。物理的な肉体はそこにない。そこは時空の狭間、生死の境界線。これは俺の過去であって、過去ではない。連続した時の中の出来事ではないから。

 だが、肉体という防壁を持たないがゆえに、別の苦悶が俺を引き裂いていた。時針は回り、回って、回り続けてきた。女神の世界の人々は、時と共に苦しみ、嘆いてきた。過ぎた時を紡いで一編のタペストリーに仕上げると、そこには悲劇の一幕が描かれている。彼女の聖殿を飾るそれらは、どの一枚を取り出しても痛々しかった。

 その、大勢の人々の絶望が、俺を揺さぶっている。


『最後の最後で誤らなければ……だが、お前が私の代わりにあの世界を滅ぼすのだ』


 俺が生まれたのは、苦しみによって苦しみを終わらせるためだったのか?

 そして後には何も残らない。そんな空しい結果のために?


 だが、それを俺は否定できるのか。今日、あのトラックに撥ね飛ばされるまで、生きてきたことに何か意味があったのか。


 物心ついた頃には、既に両親はいがみあっていた。兄弟は酷薄だった。人付き合いのコツもわからず、学校でも一人でいることが多かった。

 両親が離婚してからは、赤貧の日々だった。賞味期限切れの品をスーパーから格安で買ってきて、それを食べるだけ。ボロアパートにはいつもゴキブリがいた。でも、奴らの方が俺より身ぎれいだったかもしれない。金がなくて、電気もガスも水道も、しばしば止まった。夏場でも入浴できないことがよくあった。

 仕事でも不遇だった。料理人をやめて普通の仕事を始めてからは、さして技能もなかったこともあり、親の介護や兄弟の借金もあって、いつも苦しかった。


 でも、それはまだいい。いい加減に使い捨てられ、苦しみながら無惨に死んでいく身だとしても。

 子供の頃から願っていた。せめてただ一度の笑顔を、一分だけでもいいから、この手を握っていてください……


 それさえ叶わない人の世界など、どうなろうが構わないではないか。


『さぁ、お前の心を明らかにせよ、お前の真なる願いを』


 その時、暗い石の部屋の中にあった俺の意識が、あるはずもない「外」に向けられた。


 灰色の腕が生える原野に、一人だけ色のついた少女が立っていた。

 長い黒髪は乱れ、顔は土気色だ。くすんだ色のワンピースは汚れていた。特に、腹部には赤黒い染みがあった。足取りは弱々しく、今にも倒れてしまいそうだった。


「ファルス!」


 彼女はこちらを見上げて、かすれた声でそう叫んだ。


「しっかりして! ファルス! どうしてそんなところに」


 彼女は誰だろう? 見覚えがある気がした。とても大事なことだと思うのに、どうしても何のことだかよくわからなかった。

 それより、俺の意識を埋め尽くしていたのは、破壊の衝動だった。


『断罪の時はきた』


 口に出してそう言ったのではない。だが、その思念が、まるで水面のさざ波のように広がっていくのを感じた。


『滅び去れ』


 その思念を受け取ったのか、彼女はその場に力なく膝をついた。


「……これだったのね」


 彼女は、何かを悟ったようだった。


「どうしていなくなろうとしたのか。どうして私を追い払おうとしてきたのか。どうしてあんなに悩んで、怯えていたのか」


 灰色の腕が彼女を取り囲んだ。すぐには掴みかかったりはしない。それはまるで、獲物を嬲り殺しにしようとするかのようだった。


「目を覚まして! ファルス! 聞こえる?」


 もう一度、彼女は立ち上がり、こちらに呼びかけた。


『魂を伴うすべての者よ、お前達は存在してはならない』

「……あなた、誰? ファルスを返して!」


 だが、人の声など無力なものだ。叫ぶだけで要求が通るなら、さぞかし楽なことだろう。

 やがて彼女は、自分の力では何も変えられないことを理解したらしい。非難がましい顔つきを引っ込めて、落ち着いた。


「笑顔を見たい」


 ポツリと、脈絡なくそんなことを言い始めた。


「ファルスが心から笑ってるところ、見たことないもの。一度でいい。笑顔を見せて」


 そして、彼女は静かに語りかけ始めた。


「ねぇ、ファルス、覚えてる? 初めて収容所で会った時のこと。ミルークさんに、様子を見なさいって言われて、そうしたらうなされていて。聞いたこともない言葉で喋っていたわね。なのに、起きたら何事もなかったみたいな顔をして。私のことを名前で呼んで。薄気味悪い人だと思ったわ」


 灰色の腕が、彼女を物色し始めた。これは滅ぼすべきか? 宥恕されるべきか? 裁きは始まっている。


「私、本当に自暴自棄になっていたのよ。だけど、ファルスは私の誕生日に花を届けてくれたでしょ? たったそれだけのことだけど……私は、嬉しかったのよ」


 そこに留まっていては危ない……

 そんな思いが意識をかすめていった。


「本当に不思議な人だと思った。いろんな事を知っているのに、とっても不器用で。優しくて誠実だったけど、でも本当は臆病だったんでしょ? 人助けは好き好んでするのに、どこか人を信じていなかったもの。それ、今でもずっとそうね」


 昔を懐かしむ彼女の顔に、微笑が浮かんだ。


「私、知ってるのよ。ファルスは泣いている。私と出会った時もそうだったけど、きっとその前から、今までずっと。私がそうだったから、わかるの」


 彼女の名前も思い出せないのに。いつもはこんなに饒舌ではなかった。こんな風に心の裡を語るのをみたのは、これが初めてかもしれないと思った。


「だけど、私の涙は止めてもらった。わかったの。何もかもをなくしたように見えても、まだなくさずにいられるものがあるって。私を愛してくれたお母さんはもういない。だけど、私が誰かを愛することはできる。これだけはなくさない。奪われない」


 灰色の腕の茂みを掻き分けて、彼女は前へと進み出ようとする。


「それに気付けて、やっと悲しまなくて済むようになった。だけど、それはファルスがいてくれたから。そんな心の種を植えてくれたから……でも」


 判断を保留していた灰色の腕が、静かに彼女に絡みつき始めた。


「私にはわからないの。私には愛してくれたお母さんがいる。だから私も誰かを愛せる。じゃあ、世界で最初に誰かを愛した人は、どうやって愛したの?」


 世界で最初に愛を発明したのは、誰だろうか?

 それはどんな手順で成し遂げたのだろう?

 いまやそれを知っている人はほとんどいない。


「私にはわからない。わからない! だけどファルス、あなたは知っているんでしょう? わからなくても、それだけはわかる! だから」


 いけない、早くそこから逃げて……

 誰の心の声なのだろう? けれども、切迫した叫びが聞こえた気がした。


「だから、そこはあなたの居場所じゃない!」


 その時、一斉に、灰色の腕が彼女の全身に掴みかかった。

 その少女は、体中を引っ張られながらも、右手をこちらに突き出した。


「ファルス、この手を」


 だが、灰色の奔流は、瞬く間に彼女を覆い隠してしまった。


『佐伯陽』


 暗い石の部屋の中で、女神は俺を促した。


『夢をみるがいい。望みを形にするのだ』


 すると俺の視界はかすれ、灰色の世界も、石の部屋の中も、何もかもが見えなくなった。

 虚無の中に落ち込んでいき、やがていつかどこかで見たような場所に立っていた。


 ……雨が続いている。家の中は薄暗かった。けれども気にならなかった。目の前の作業に夢中だったから。その時、俺は小さな手で、ボウルの中のホットケーキミックスを掻き回していた。

 材料は自分で買ってきた。当時の俺にとっては、大金だった。料理人の家に生まれておきながら、実はこれまで、一度もホットケーキを焼いたことがない。母が前に焼いたことがあって、それがすごく甘くておいしかった。

 数日前、両親がまたひどい夫婦喧嘩をした。あれから家の中の居心地がすごく悪い。だから、あの嬉しかった気持ちを分かち合いたい。きっと今日はみんな、帰ってきてくれる。なぜなら今日は俺の誕生日だから。


 もう夕方六時頃になる。そろそろみんなが帰ってくる。

 焼き始めてもいいだろう。あまり早くに始めてしまうと、冷めたものを食べさせることになる。かといって待たせるのもいやだ。ちょうどがいい。

 居間の時計が重い音をたてたのを合図にして、俺はフライパンに油を敷いて、火をかけた。


 こんなに下手糞だったのか、と自分に呆れた。

 最初の一枚目は焦げた何かで、食べ物とはとても言えない。だが、実験に失敗したと思えば気にならない。それは俺が自分で処理すればいい。二枚目からはうまくやる。


 帰ってくるのがちょっと遅いかな、と思いながら、俺はそれでも家族みんなのために、焼いたホットケーキを皿に乗せ、食卓の上に並べていった。

 メイプルシロップをかけようとして、そういえば父があんまり好きじゃなかったと思い直した。バターも置くだけにしよう。それより食器がないと食べられない。箸でもいいけど、やっぱりホットケーキなら、フォークとナイフだ。


 だが、居間の時計が七回鳴っても、誰も帰ってこなかった。

 そろそろ気がかりになってきた。最後に焼き上がったのも三十分前だ。これでは味が落ちてしまう。


 七時半になって、家の外からエンジン音が聞こえてきた。タイヤが砂利の上でこすれながら止まるのも。

 やっと帰ってきた。俺は小躍りしながら出迎えた。だが、そんな俺の耳を劈いたのは、罵声だった。


「このバカ! いい? これ以上、外で恥をかかせないで!」


 兄が何かしでかしたのだろうか? 俺が心配そうな顔をして居間の入口に突っ立っていると、母が乱暴に踏み込んできた。その後に兄がやってきたが、それぞれ複雑な表情をしていた。怒っているのと、しょげているのと。それがこの出迎えに、どういう態度を取ればいいか、わからなくなったのだ。

 顔に書いてある。そうだった、今日は陽の誕生日だったのに、と。


 もう一台の自動車が外に止まった。父と上の兄も帰ってきたのだろう。

 二人が居間に入ると、また複雑な表情を浮かべた。父などは、明らかにしくじったという顔だ。


「どこ行ってたの」


 母親が詰問するような声で言うと、父は左右を見回して低い声で応えた。


「すまん。経世と競馬場で遊んでいた」

「何やってるの! 富能がまた、万引きで捕まったのよ!」

「だって」


 下の兄、富能が言い訳しようと口を開くが、母は怒鳴りつけた。


「黙りなさい!」

「だって」

「聞いてあげてよ」


 上の兄、経世が庇うと、富能はボソボソと言い訳を口にした。


「今回は……今日、陽の誕生日だけど、お小遣いもなくて、何も買ってあげられなかったから……お小遣い、没収されちゃったし」


 この一言に、母は息を詰まらせた。

 俺の顔と富能とを見比べながら、彼女は取り乱しながら、上ずった声で言った。


「これからはそういうことをする前に、ちゃんと相談しなさい」

「うん」

「あ、あのね」


 そこで俺は割って入った。


「僕、ホットケーキ、焼いたんだ。食べてみて欲しくて」


 その一言を待っていたように、みんないそいそとテーブルを囲んで座った。

 父は早速、ケーキのあちこちにナイフを入れた。


「焼いてから時間が経ってるのは、俺達が帰ってくるのが遅かったせいだな。でも、それはそれとして、こっちは生焼け、こっちは焼き過ぎだ。火加減はまだ、勉強が必要だな」

「はい」

「でも、ここはよくできてる。どれ」


 父は、そのよく焼けているところだけを切り分けて、フォークに刺して俺の皿に押し付けた。


「えっ?」

「黒焦げなんか食べるな。癌になるぞ」


 口を開けてポカンとしているうちに、今度は母が同じようにした。


「忘れていてごめんね」


 経世も、富能も、一番きれいな部分を俺に取り分けて寄越してくれた。


「ねぇ」

「なんだ、経世」

「これから毎年、陽の誕生日には、ホットケーキ焼かない?」

「そいつはいいな」


 母も笑っている。


「調子がいいんだから。甘い物食べたいだけでしょ」

「僕も焼く」

「お前に焼けるかぁ?」


 富能も自分でホットケーキを焼きたいらしい。ただ、彼は本当に不器用だ。


「いいじゃない、なんでもやってみれば」

「そうだな……おっ、おい、陽、思ったよりいけるぞ、これ」


 手元でカシャン、と音がした。手にしていたフォークとナイフを、皿の上に取り落としたのだ。

 まだ一口も食べていなかった。それどころではなかったから。


 喉の奥から、何か熱いものがこみ上げてきたから。気付けば、俺はしゃくりあげていた。次から次へと、涙が湧き出て止まらない……


『馬鹿な!』


 冷たい石の部屋の中で、女神が叫んだ。

 俺達のいるこの小さな空間が、大きく揺るがされたのを感じた。


『それが、それがお前の願いだと!? いかなる力、どのような富であろうとも、およそ人が望み得るものはなんであろうと手に入るというのに! そんなものをお前は欲したのか!』


 歯軋りしながら、それでも女神にできることはもうなくなっていた。

 なぜかそのことが、俺にはわかっていた。


『神の定めは……撤回などできぬ。お前は、お前の望みを携えて生まれ変わるだろう』


 視界が薄れていく。

 彼女の声が、どこか遠くなっていく。


『……これで我が呪詛から逃れられたと思うな……運命を紡ぐ時針はもう、お前の魂に……』


 そのまま、俺の意識も暗転していった。

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