みんな違う心の裡
何度行き来しても慣れない。幅広の通路にあるのはただの石の壁、そこに装飾も何もない燭台が壁から突き出ていて、あかあかと燃えている。それだけ。ガランとしている。湿ったぬるい空気が肌にへばりつくばかりだ。
あまりに殺風景な通路は、変化に満ちた大森林とは対照的だった。緑の混沌に立ち向かう人間の城塞だからこそ、あえてこんな四角い人工的な空間であるべきなのかもしれないが。しかし、ここまで何もないと、そうまでして守ろうとする人の世界とはいったいなんぞやという気にもなってくる。本当に虚ろだった。
それも、すぐそこにある扉を開けるまでのこと。さすがに客室の中は、それなりに整えられている。
「おかえり」
「ただいま」
入口の近くにはソファと丈の低いテーブルが横向きに置かれていた。そこにノーラは一人で腰かけていた。
彼女の視線はまず俺に、それから背後の何もない廊下に向けられる。俺も察して言葉を足した。
「タウルは少し遅くなる」
「やっぱりこじれたの?」
「違う。昔馴染みにバッタリ出くわして。だったら好きにさせてもいいだろうって。近頃の様子の聞き込みも兼ねてる」
それで彼女は納得して頷いた。
「みんなは?」
「ジョイスは棒を持って外に出た。多分、鍛錬だと思う」
「うん」
「ペルジャラナンもついていった」
「へぇ」
二人で組手でもするんだろうか。そういえばジョイスは心を読めるのだし、ペルジャラナンも人語を解するから、一応二人で行動できる。
俺はそのまま、ノーラの向かいに座った。
「あとはみんないる。ラピはもう寝ちゃったけど」
「えっ? 早くない?」
時間的に夕食はもう供されたのだろうか。食べたら眠くなったとか?
「疲れてたみたい。体調もあんまりよさそうじゃなかったから」
「ああ、そうか」
うっかりしていた。
俺はここ二年程、ずっと旅をしてきた。セリパシアをぐるりとまわって、一時帰国をしてからスーディアの山道を、それからサハリアの砂漠を彷徨った。だから体力もついたし、旅慣れてもいる。それはノーラも同じだ。王都を去ってから一年弱、ずっと俺についてきた。
だが、他は違う。特にクーとラピは。しかも過酷な旅路だった。照りつける太陽の下、ぬかるんだ道をひたすら歩き続ける。ひっきりなしに襲ってくる虫けらのせいで、夜は体が痒くて安眠できない。喉は渇くし、食べ物も足りず、しばしば口に合わなかったりもする。これで消耗しないはずがない。自覚はできずとも、少しずつ精神状態にも影響してくるというものだ。
そんな中、体力のないラピが真っ先に寝込んでしまった、と。これは炭鉱のカナリアみたいなものだ。俺も含め、判断力も情緒も乱れている。今朝のいざこざも必然だった。
「無理をさせたな」
「うん」
「クーは?」
「まだ起きてる」
なら、今のうちに意志確認をしておくべきだ。一対一で話せば、本音も聞ける。あの場ではタウルに気を遣ってわざと勇ましい態度をとっただけかもしれない。
「あ、ファルス」
「なに?」
「言い忘れてた。さっき少しだけ陛下がお見えになって」
ベルハッティが何の用だろう? 浮かしかけた腰を落とす。
「明日の昼に、市場でオークションがあるっていうの」
「もしかして、獣人の件?」
「うん。聞いてたのね」
「タウルの知人が言ってたよ。大物って」
ノーラは少し口を噤み、左右を見回した。
「どうするの?」
「どうするって」
「もしかして、その」
「少し気になってはいた。まぁ、ルーの種族……マルトゥラターレの仲間みたいなものかもしれないから」
人間に捕まったルーの種族の運命は、悲惨なものだ。彼女のように薬物で視力を奪われ、以後、奴隷として手ひどい扱いを受ける。
「でも、僕に助ける義理があるのかな」
「ないと思う」
現実的に、大森林から連れ去られた時点のマルトゥラターレと面識があったとは考えにくい。つまり、俺にとっては完全に赤の他人だ。
もちろん、金目当ての人間に捕らえられたのは不運だ。残酷でもある。ただ、それはそれとしても、だからといってその獣人が善良かつ友好的であるという保証もない。
「ただ……」
一方で、友好的になれる可能性も、またある。
なぜなら、俺の手元にはペルジャラナンがいる。ルーの種族というより、そのなれの果てだが、とにかく人間以外の何者かを仲間とみなし、大切にしている。となれば、俺が「理解ある所有者」になるだろうことは容易に想像がつくはずだ。
そして、俺がもしその獣人の協力を得られるとすればどうだろう。もともと大森林の奥地で生活していたはずの獣人だ。ガイドとしてはこの上ない。
「……道案内にできる可能性があるなら、競り落としたくはある」
不老の果実という目的に至るため、その獣人の助力が得られるなら、こんないいことはない。情報には千金を費やすだけの値打ちがある。危険を避け、食料を得て、安全な道を選べるとすれば。
「陛下は、珍しいものだから見物していったらどうかとおっしゃったの。普通は参加できないのだけど、お願いすれば、席を用意してもらえるわ」
「見にいくだけ、行ってみるか」
それで俺は腰をあげた。
「クーと少し話す」
「うん」
壁とカーテンで仕切られた部屋の奥。身分相応といってはなんだが、三畳分ほどの広さしかない小部屋がクーに割り当てられていた。しかも、物が少なくない。棚と小さな机、椅子があって、そこに寝台……というよりは、平べったいデッキチェアみたいなものもあって、それが彼の寝床になっていた。
机の上にはランプがあり、あかあかと燃えていた。油がほとんどない割には明るいが、これはペルジャラナンが魔術で点してくれたものなのだろう。
クーは寝台の上に座っていたが、俺がやってくると慌てて立ち上がった。
「ああ、そのままでいい」
座らせると、俺は立ったまま、まずは体調を尋ねた。
「疲れていないか」
「平気です」
彼は既に、俺が何を言い出そうとしているかを察しているかのようだった。声色には、どこか固さが感じられた。
「じゃあ早速だけど……今朝の話は少し急だったし、みんな冷静じゃなかったと思う」
俺の言葉を、クーは力のこもった眼差しを向けながら聞いていた。
「いきなりあんな話になってしまって、申し訳ない」
「いえ」
さて、少し圧力をかけてみよう。
「詳しく話したことはなかったけど、僕はこれまで、結構無茶な探検を繰り返している。人形の迷宮の最深部にも挑んだ」
「はい」
「結果としては、迷宮の魔物を討伐して、仲間も誰も死なずに済んだ。これだけ見れば、大成功だ」
「すごいと思います」
「でも」
俺はじろりとクーの顔を見下ろした。
「安全な冒険なんてない。あの時は、運がよかった。迷宮の深部に詳しい案内人もいたし、偶然、世界最高の戦士と、一流の魔術師が手伝ってくれた。正直、できすぎだった。それでも仲間の一人が殺されかけている。一人前の冒険者が、だ」
レヴィトゥアの熱線を浴びてガッシュが死なずに済んだのは、単に運が良かったからだ。一つにはたまたまアダマンタイトの盾を借り受けていた。もう一つには、治癒能力を付与できるこの俺の存在があった。あんなのほとんど奇跡だ。もし、奴が最初の一撃で、迷わずノーラやビルムラール、アナクに熱線を向けていたら、誰かはきっと蒸し焼きになっていた。
「僕の直接の仲間は誰も死ななかった。だけど、あの日の迷宮への攻撃で、女神挺身隊の若者が何十人、いや、百人以上は死んだと思う。それに神官戦士もほとんど全滅したはずだ。地下深くから大木みたいなクロウラーが大穴を開けて襲いかかってきた。想像がつくか?」
「いいえ」
「大森林も、人形の迷宮と同じように、世界の辺境、毎年大勢の命を奪う魔境だ。クー、ただの少年が踏み入って生き延びられると思っているのか」
俺の警告に、彼は俯いた。
「タウルはああ言ったが、無理することはない。命を懸けるだけが能でもないだろう。せっかく頭がいいのなら、勉強すればいい。僕が命じれば、キトの総督シックティルも面倒を見てくれるはずだ。大森林に挑む必要はない」
「それなのですが、ご主人様」
「聞いてなかったのか?」
俺は、あえて威圧的な態度をとってみせた。
それでクーは口篭もったが、それでも納得はできなかったらしい。
「……このまま、僕がキトに行ったら、どうなると思いますか」
「もちろん、そこで養育される。まぁ、そろそろ仕事を覚える歳でもあるから、厳しく仕込まれはするだろう。そこは頑張ってもらうしかないが」
「そうはなりません」
彼の瞳には、暗い炎が宿っていた。
「手紙一つでキトに送り込まれた僕を、どうして総督閣下が大切にしてくれると思うのですか」
「説明してなかったが、キトの総督は本当に僕の望み通りにする。僕は一介の騎士の身分でしかないが、いろいろあって立場が上なのは僕だ。やれといえばなんでもやる。そこは間違いない」
「それは、ファルス様に忠実だということでしょう?」
「そうだ」
クーは顔をあげてしっかりと俺を見据えた。
「だからこそ、僕はそこへは行けないのです」
「どういうことだ」
「僕がファルス様のお役に立つ保証はありますか」
思考が止まる。
俺には、クーを役立てようという発想自体がなかったからだ。密林の彼方で不老の果実を得たら、そこで冒険が終わるかもしれない。少なくとも、それを目指しているのだから、目的を果たしたらクーなど必要ない。だから、彼をキトに送るのは、もっぱらクー自身の利益のためだ。
単に親に捨てられたかわいそうな子供。それ以上でもそれ以下でもない。もちろん、この年齢にしては、平均的な他の子供と比較すれば、格段に頭はいい。それだけだ。
これはタウルの言った通りかもしれない。実際にその立場を経験したからこそ、なのだ。
「僕が今までやったことはなんですか。何もありません」
「いや、ペルジャラナンを……守るために付け届けを」
「それだけですよね。しかも、そのせいでお金を使い果たしてしまって、皆様にひもじい思いをさせた」
「そこは運が悪かっただけだ」
だが、クーは首を振った。
「総督閣下の気持ちになって考えてみてください。ファルス様からは大事にしろと言われた。でも、目の前の少年にどんな手柄があったのか。お家の繋がりもない。ちゃんと育てたとしても、本当にご主人様の役に立つ、忠実な家臣になるかはわからない」
俺はシックティルが逆らわないことを知っている。
だが、確かにクーが指摘するように、シックティル自身が判断を下す要素はある。クーが俺のためにならないと考えた場合、必ずしも厚遇するとは限らない。単に同情されただけ、期待も何もされていない子供一人。それをどうしてわざわざ期待などかけようものか。
「そうなったら、きっと閣下は簡単なお仕事にまわしてくださるでしょう。お掃除とか、お洗濯とか、そういう雑用です」
「ああ」
「五年くらいして、ご主人様がキトにやってきます。僕はまだ、庭の草刈りをしているんです。お屋敷の中では暮らしていけても、お屋敷の外では何もできない。何の役にも立たない大人になるんです」
クーの想定は、これが九歳の子供とは思えないほどに鋭かった。
恐らくシックティルは俺の意図を読み取って、クーにも優しく接するだろう。ただそれは憐れみ以上のものではない。彼にとって服従すべき相手であるファルスが同情したから、その意を汲むだけだ。だから厳しく仕込むなんてしない。そもそも同情されただけの少年に過ぎないのだから、将来に期待する理由もない。
そうして楽な雑用をしているうちに、クーは学習と出世の機会をなくしてしまう。
「それじゃあ、何のために生きているんですか」
それはもう、ほとんど抗議だった。
「親にも捨てられて。身を立てることもできないで。ただただご主人様の憐れみだけに縋って、お屋敷の隅っこで働く使用人のままで……そんな大人になるくらいなら、生きていたって仕方がありません!」
かつてのカチャンがそうだったように。そしてタウルがそうなったように。
不確かながらもあった、親との絆が断ち切られた瞬間、クーの世界は虚無となった。彼の中には関係性なるものが存在しない。もはやあるのは自分自身の栄達だけ。偉くならなければ、生きていても仕方がない。
奇妙にプライドの高い、この南方大陸特有の気質は、まさに機能しない社会や家庭から生み出されるのだ。
「話は分かった」
噛みついてくるような勢いに、俺は一歩引き下がった。
頭ごなしにダメだということもできた。だが、それが本当にいいのかどうか、判断しかねたのだ。
「よく考えてみる」
「身の程を弁えず、申し訳ございません」
「いや、いい。よく言ってくれた」
これで今夜すべき話は一つ片付いた。
次はフィラックだ。
部屋、というよりはブースと呼んだほうがいいかもしれないが、フィラックにも奥の個室が割り当てられていた。さっきのクーの部屋よりは少し広い。彼はそこで机に向かって、何やら必死になって書き込んでいた。
「今、いいかな」
「ああ」
少し気になったので、俺は尋ねた。
俺に背を向けていた彼は立ち上がった。
「それは何を?」
「こっちは帳簿と、ギルドの書類だ。探索許可を取るのはタウルが一通りやったが、まだ雑務がある。班を編成する必要もあるから」
しかし、そちらはさしたる量の書類もなく、既に脇に置かれている。
「今、書いていたのは?」
「記録だよ。ああ……日記? みたいなものか。こっちに来てからふと思いついた。先の戦争からずっと、俺達が何をしてきたかを何も書き残していない」
「それは、何の必要が?」
「なんとなくだ。これは、やりたくなってやってるだけ」
まぁ、いいか。それより……
「タウルは説得できそうだから、もう心配いらない」
「説得できそう、か」
俺の言い回しに、彼はやや不満げに応じた。
責任ははっきりさせるべきだ。俺は言い切った。
「今回のゴタゴタは僕の不注意のせいだ。タウルは悪くない」
「そんなことはないだろ」
フィラックは色をなした。
「確かにファルスもちゃんと説明するべきだった。でも、俺はてっきり、タウルがファルスから希望を聞き取っていて、それに従ってあれこれ指図してると思ったんだ。それがなんだ、勝手に方針を決めようとしてやがって」
「その行き違いの責任が、僕にあるという話なんだ」
「それだけじゃない。いいか、これが……何をしたらいいかわからない、ファルスは大森林で何をしたいんだと……そうタウルが言って困っていたのなら、それはそうさ。だけどあいつは一人で先走ってあれこれ決めようとしてたんだぞ」
俺は瞑目し、一度深呼吸してから、彼に改めて謝罪した。
「悪かった」
「違うだろ。あいつは主従関係をなんだと思ってるんだ。仮にも主を私物化するなんて最低すぎる」
やっぱり、か。
フィラックはサハリア人らしい精神性で、俺を支えてくれようとしている。だが、ここではその思考回路は足枷になりかねない。
「気持ちは嬉しいけど、フィラック、タウルは僕のことを主君とか、その後継者とか、そんな目では見てない」
多様な価値観を持つ前世日本からやってきた俺にはよくわかるのだが、彼らには見えないものがある。生まれてから死ぬまで、一つの地域、一つの文化圏の中で暮らし続けるのが普通。そんな世界では、他の文化の常識を理解するという発想自体が育まれない。
「タウルが僕についてくると言った時、なんて言ったか覚えてる? ここにとどまっていてもこれ以上偉くなれないから。タウルにとっては、出世の機会だからついてきた」
フィラックが俺の傍にいるのは、ミルークとの取引の結果だ。彼に受けた恩を返し切っていないからその分、ミルークが気にかけていた少年に奉仕することで埋め合わせようとしている。だから彼の取引の形式に名前をつけるなら「主従関係」だ。
一方、タウルにしてみれば、ミルークへの恩義はあくまでミルーク個人に返すべきで、ファルスはまた別勘定だ。もちろん、先の戦争の件でティズは俺に借りがある。でも、それもティズの都合であって、タウルの義務や責任ではない。この取引に名前を付けるなら「交換条件」だ。
この認識の齟齬は大きい。誰のために、何のために戦っているのかが、先の戦争とは違って明確ではない。
他のみんなも、それぞれ目指すところが違う。ジョイスは恐らく、過酷な環境に身を置いて我が身を鍛えることを希望している。ペルジャラナンは同族の歴史を知りたい。ノーラは俺を連れ帰りたいのだし、クーはタウルと同じく、立身出世の機会を掴みたい。ラピについては未確認だが、クーと似たような立場だ。
俺は俺で、自分自身を永久に封印するという大目標がある。それは個人的な理由でもあり、この世界における公益も兼ねている。社会正義だけを考えるなら、俺は同行する仲間を全滅に追いやろうとも、不死を得て眠り続ける道を選ぶべきだろう。使徒が何を企んでいるかは明確でないものの、いざ奴が動き出したら、その犠牲者は百人やそこらでは済まないのだ。
この、みんな微妙にズレた目的意識には、危うさがある。
「みんなここにいる理由が違うんだ。探してるものも違う。だけど、同じ道を行かなくちゃいけない」
自分で口にしながら、胸の内にじわじわと不安が広がってくる。
あの時と正反対だ。
一年以上前のこと、俺はアヴァディリクで聖女の廟堂に忍び込んだ。その地下に転落してから、一人、また一人と彷徨っていた生存者と出会った。ソフィア、マルトゥラターレ、ヘル、そしてカディム。みんな違うところからやってきた。かたや旧貴族の令嬢、百年以上人間に虐待されてきた亜人、廟堂の地下の番人、そしてモーン・ナーの虜囚の子孫。出どころの違う俺達だったが、目指すところは一緒だった。
今回は逆だ。俺達は揃って関門城を潜ってここにいる。同じところからやってきたのに、目指す目的地はみんなバラバラ。しかも更に、ここで何人かの同行者を探して班を編成することになる。
人形の迷宮と似ているが、あの時は楽だった。ノーラはもちろん、キースもガッシュも昔からの知り合いで、ビルムラールは教養もあり、物腰柔らかな男だった。だがよくよく思い返してみれば、現に俺はアナクと口論に至っている。
東部サハリアの紛争では、とにかく何もかもが「それどころではなかった」といえる。頭の中の違いは、戦争という状況に吸収された。
立場と価値観の対立。
それが世界のどこより先鋭化する場所こそ、ここ大森林なのかもしれない。
「何かあったら、まず僕に話してほしい。変なわだかまりは持ってほしくない」
「あ、いや、俺も考えが足りなかった。これから気を付ける」
「大森林探索の規約で、これから縁もゆかりもない冒険者が僕らの仲間になる。みんな頭の中は別々なんだ。タウルはそれがわかってる。僕らがしっかり結束できないと、今回程度の話じゃ済まない」
「ああ」
俺は、頭を下げた。
「頼りにしてます」
「やめてくれ! しっかりするよ」
一悶着も、とりあえずは収まった。けれども、この先どうなるか。
今までとは質の違う困難が待っている。そんな予感がしてならなかった。
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