ハダーブの奇策

 浅い眠りが破られた。慌ただしく行き来する男達の足音に、俺は素早く跳ね起きた。

 真っ暗なテントの中、手探りで剣を引き寄せる。衣擦れの音に、すぐ隣で寝ていたペルジャラナンまで目を覚ましたようだ。


「敵襲らしい」


 すると彼は上半身を起こして、周囲の様子を探った。熱源を探知できる彼には、この暗闇などさしたる問題ではない。


「行こう」


 陣地を構成する防壁は、主として四つ。そのうち二つは北側の陣地の南北を塞ぐものだ。一方、俺のいる南側の陣地はというと、北西方向のタフィロンの城塞と、南西方向の市街地に対して防御用の柵が設けられている。背後はどうせ東側の断崖絶壁しかない。

 テントの外に出ると、西側に遠く赤い松明の光がいくつも点っているのが見えた。


「雑な夜襲だ」


 そう吐き捨て、そちらに向かおうとしたところで、近くのテントから黒い塊みたいなノーラが這い出てきた。


「ファルス」

「敵襲らしい」

「私も」

「人を殺せるのか」


 容赦なく言い放つと、さすがの彼女も俯くしかなかった。


「ペルジャラナン、悪いけど、騒ぎが収まるまでノーラをお願いできるかな」

「ギィ」

「ノーラ、なるべく戦闘に巻き込まれたくないのなら、陣地の真ん中にいるんだ。ここは少し、あちらの城門に近い辺りだから」


 最悪のケースを考えると、この夜襲は陽動で、本隊は城門から飛び出してくるのかもしれないし。


「わかった」

「あの分だと、どうせ大したことはないだろうけど」


 そうして俺が歩き出そうとする。その袖をノーラが取った。


「どうした」

「殺すの?」

「必要なら」


 人の死は恐ろしかろう。だが、俺が人の命を奪うところを見るのは、これが初めてでもなかろうに。


「まずは様子見だ。戦うまでもないかもしれない」


 それだけいうと、俺はその場を離れて、明るく照らされているほうへと小走りになって向かった。


 現場に到着してみると、小競り合いでしかなかった。南北の柵の切れ目……といっても、幅は二メートルほどしかないのだが、そこを中心にして、敵と向かい合っている。

 フマルの兵が身を伏せているのは、用水路の中だ。タフィロンの城砦はまた、この地の水源でもある。市街地に水を流すための大きな水路を塹壕代わりにして、そこから矢を放ってきているのだ。しかし、大した数はいないように見える。

 それも無理からぬことで、彼らには逃げ場らしい逃げ場がない。彼らは、こちらから見て右手にある城砦の岩山の水路の穴から出てきたのだ。水源は上なので、多分、あの内部で水路は急な坂になっているはずだ。いざ劣勢になっても、大人数が楽々撤退できる通路にはならない。それどころか、こちらが追撃にまわろうものなら、上から逃げ遅れた味方ごと水攻めを浴びせてくるに違いない。


「プノス殿も来たのか」

「タジュニド様」


 夜襲を警戒せよ、とティズに言われている。彼も惰眠を貪ることなく、報告を受けてすぐこの場に駆けつけた。


「見ての通りだ。怪我人も出ていない」

「では、狙いは」


 本気の攻勢でないのは明らかだ。タジュニドも頷いた。


「牽制だろう。こちらを眠らせないための嫌がらせか、さもなければ」

「奇襲を仕掛けるつもり」

「城から打って出るかもしれんし、同じ用水路を通って、南から来るかもわからん。一応、街の中は昼間に一度見たが、絶対ということはない。フマルの血族でないとはいえ、こちらに牙を剥かない保証もないからな」


 そう話をしていると、後ろから足音がした。


「なんだぁ、大騒ぎするほどじゃねぇな」


 ムフタル達が四人とも、こちらにやってきた。ただ、表情にさほどの緊張はない。遠目にも、激戦が繰り広げられているようには見えなかったのだろう。


「ここはいい。まだ大したことは何もない」

「ふん、じゃ、こいつら囮か」


 呑み込みが早い。


「北か、南だな。何かあったらまずいのは」

「では、私は北の柵で敵を待ちましょう」


 ディノンがまず申し出た。


「城門から打って出てきても、少しは足止めのお役に立てるでしょうから」


 タジュニドが頷くと、フィラックも言った。


「じゃあ、俺もそっちに行く」

「それなら」


 タウルが申し出た。


「南の方を見てくる。敵がいないか探る」

「だったら俺は、ここで大将を守るかね」


 役割がそれぞれ決まって、改めて俺達は水路の方に目を向けた。

 こちら側の射手は、いい加減うざったくなったのか、弓を斜め上に構え、一斉に水路めがけて曲射を浴びせた。それであちらからの矢は、ぱたりと止まった。


「これで安眠できそうだ」


 タジュニドは、半ば冗談めかしてそう言った。もちろん、彼が休むのは、南北の偵察の結果を待ってのことだが。


「仕事もないようなので、そろそろ戻ります」

「そうしてくれ」


 それで俺は自分のテントへと踵を返した。

 この夜襲に気付いたであろう兵達が、次々寝床から這い出てきたらしい。俺とは入れ違いに、のっそり歩く男達が防御柵の方へと歩いていく。あとは彼らに任せてのんびり休めばいいか。夜が明けたら、ハーダーンがフマルに降伏を促すだろう。成功すればよし、失敗したらそれから戦えばいい。


「お疲れ様」


 俺はすれ違った兵に、一声かけた。

 だが、彼は何も言わず、すぐ前を向くと、変わらずゆっくりと柵の方へと歩いていく。


 俺の足が止まった。


「そこの者」


 俺が声をかけても、そいつは止まらなかった。


「お前だ。問い質したいことがある。待て」


 そこまではっきり言われたのでは、あちらも無視はできない。


「なんですかね」


 よく日焼けした顔。黒い髭。どこにでもいるサハリア人の顔だ。

 残念ながら、ピアシング・ハンドが示す彼の名前では、身分を明らかにはできない。どこかの支族に相当する名前なので、ネッキャメルでもフィアンでもフマルでもない。


「お前は誰だ」

「名前ですか。ムザワルですが」


 俺のことを知らないわけではないらしい。このガキが、とは言ってこない。しかし、それで彼の身分や立場を確定できたりはしない。敵も既にプノス・ククバンの存在を知っている。


「家名は」

「……ラハ、です」


 嘘ではない。


「どこの枝か」

「サマカットの支族です」


 残念ながら、それが事実かどうかを判断する知識は俺にはない。


「それで」


 しかし、彼は限りなく疑わしかった。


「なぜ歩いていた」

「それは」


 少し口篭ってから、彼は理由をとってつけた。


「物音で目が覚めた。明かりが見えた。だから敵襲かと」

「敵襲なら、なぜ走らない?」


 この問いに、彼は言葉に詰まった。


「お前をこれから」

「うおああああ!」


 そいつはいきなり腰の曲刀を抜いて振り上げる。だが、構えた時には既に、彼は逆袈裟斬りにされていた。

 どこからこいつらは出てきた? 南側にはタウルが向かったはずだし、見張りもいただろう。北の防壁だって、破られればすぐ気付くだろうに。

 それより、これではタジュニドが危ない。いや、ノーラは?


「くそっ」


 だが、斬ってしまった。確かめるためには仕方なかった。とはいえ、もう急がないと。

 その場で二、三秒ほど足踏みしてから、俺は道を取って返した。


「タジュニド!」


 さっきの場所で、彼はムフタルと雑談をしていた。だが、俺が血相を変えて怒鳴りつけると、さっと表情を引き締めた。


「銅鑼を鳴らせ! 兵士を起こせ!」

「なに」

「奇襲を受けている!」


 たった一秒の硬直の後に、彼はすぐさま身振りで命じた。脇に立つ兵士が銅鑼を乱打し始める。


「ムフタル!」

「おう!」

「ここを頼む!」


 それだけ言うと、俺はまた取って返した。

 フマルの兵は、いったいどこから湧いてきた?北の入口も、南の入口も、そしてもちろん、さっきの西側も、ちゃんと見張りがいた。なのにいつの間にか連中は俺達の背後、東側に回り込んでいて、そこからこっそりと忍び寄ってきた。

 じゃあ何か? 奴らはあの崖の上に潜んでいて、音もなくここまで降りてきたとか? そんなバカな。


「ノーラ!」


 だが、陣地の中央に戻ってみても、彼女の姿はない。背後からは今も銅鑼の音が鳴り響いている。慌てて起き出した兵士達が武器を手に、小さな集団を作って音のする方へと移動を始めている。遠くから小さく叫び声のようなものも聞こえた。一部では既に戦闘が発生しているらしい。

 とにかく、結果としてフマルは効果的な奇襲を仕掛けるのに成功した。やはり最初のあれは陽動で、敵襲があるから人の動きが起こり、彼らの移動も見咎められにくくなる。目立ちたくないから、確実に大将首を獲りたいから、ああしてゆっくりと歩いていたのだ。


 混乱する陣営内を駆けながら、俺は考える。

 とすれば、彼らの最大の狙いは、当然にティズだ。ついでハーダーンのような族長、タジュニドやラークのような頭領だ。

 戦いの勝利だけを考えるなら、俺は敵の城門の前を突っ切ってティズの救援に赴くべきなのだろう。だが、今は。


 何度呼び掛けてもノーラは見つからない。彼女はどこに行った? 何をしに?

 戦闘が発生しているとは気付いているはず。とすると、彼女らもまた、タジュニドのいる方に……いや。取り残されたジルとラークを助けに行ったのかもしれない。


「ラーク!」


 自分のいたテントにまで駆け戻った。その暗がりに、数人の人影があった。


「ああ、ファルス様」


 顔ははっきり見えなかったが、こんな呼びかけ方をするのは一人しかいない。


「面目ありません。お役に立てず」

「ディノン……まさか、怪我を」

「傷口は縛った」


 短く端的に答えたのは、ほとんど闇と同化しているタウルだった。


「腕をやられました。これでは矢を放てません」

「いい。今までだって充分働いてくれた。それより」


 振り返る。闇に少しずつ目が慣れてきた。そこには立ち尽くすノーラとペルジャラナン。二人の間に、膝をついて俯くラークがいた。


「何があった」

「不甲斐ない」

「落ち込んでる暇はない」


 俺から一喝されて、ラークも少し気を取り直したようだ。


「済まない。ジルを連れ去られた」

「なんだって」

「私を……逃がすために」


 俺が不在の間に起きたこと。それは突然のフマルの襲撃だった。

 銅鑼が鳴らされたとき、侵入に気付かれたと悟った敵兵は、手近な天幕を襲撃することにしたらしい。そこにラークがいた。そして、敵兵の中にたまたま、ブスタンの敗残兵が混じっていたのだ。ネッキャメルの頭領の一人と知られればどうなるか。あっという間に取り囲まれ、あとは殺されるのを待つばかりだった。

 その時、近くで身を潜めていたジルが、わざわざ姿を現した。そして、フマルの兵士達に向かって宣言したのだ。


『そんな小者を捕まえてどうする! 私はミルークの娘、ジルだ!』


 これを聞いては、見逃すなどあり得ない。敵兵の半分が彼女を追った。そこへディノンが戻ってきた。銅鑼の音を聞いて、見張りをフィラックに任せて駆け戻ったのだ。彼の弓は敵を減らしたが、距離を詰められて負傷した。だが、そこへノーラとペルジャラナン、ほぼ同時にタウルが戻ってきたために、生き残った敵兵は逃げ出した。

 しかし、ジルが東の絶壁に向かって走り出してしまった。暗闇の向こう、その姿は見えないが、当然見殺しにはできない。彼らは急いで追いかけた。これに気付いた味方の兵も合流し、ついに東側に聳える絶壁の下に到着した。


「穴?」

「巧妙に隠されていたんだ。まさか、城砦の裏口がこんなところにあるなんて」


 つまり、フマルはこの陣地の北側、城門から出てきたのではない。南側の防壁をすり抜けてきたのでもない。誰もいないはずの背後、東の絶壁から出てきたのだ。

 よくよく考えれば、あり得ることだった。二十年近く前に、この城は一度陥落している。アネロスの圧倒的な戦闘能力があったとはいえだ。同じことが起きたらどうするべきか、フマルの指導者達が考えなかったはずがなかった。


「追跡は」

「もう無理だ。通路は泥水で」


 ネッキャメルの兵は、味方が拉致されたらしいと知って激昂し、敵が開けた地下通路の中に次々と入り込んでいった。だが、後を追おうとしたラークは、そこでふと冷静になった。


『戻れ! 深追いするな!』


 彼の命令も空しく、すぐさま地下通路を泥水が満たした。要するにフマルの兵が逃げ切ったところで、今、俺が背にしているタフィロンの城砦の側から水を流し込んだ。そうやって追撃を振り切り、この奇襲に使った通路は使い捨てる。


「ジルは、殺されなかったのか」

「死体は見つかっていない。今も東の崖沿いを、兵士達に見回らせているが」


 起きてしまったことは仕方がない。それより、これからどうするかだ。

 この夜襲を仕掛けたのは、フマルの中でもごく一部の決死隊だけだろう。背後での戦闘も、収まりつつある。次の段階について考え始める必要がある。


「おーい、おーい!」


 左手、北側から呼びかける声がした。聞き覚えがある。


「フィラック!」


 いくつもの松明の光が迫ってくる。馬に乗っているらしい。ほどなく、先頭に赤い長衣が見えてきた。


「大事ないか!」


 ティズは馬上からそう呼びかけつつ、俺達に気付くと歩調を緩めさせた。

 彼も襲撃を受けたに違いない。しかし、彼はいつも大天幕を囮に使う。早期に決死隊の動きに気付いて、鎮圧に成功したのだろう。同じことが起きていたらと考えて、こちらに急行したのだ。確かに、ここでタジュニドが討たれていたら、南の陣営は大混乱に陥っていただろうから。


「ジルが攫われました」


 俺は端的に言った。


「他は。タジュニドは」

「ムフタルが傍にいます。襲撃も真っ先に伝えました。大事はないかと」

「そうか」


 彼は表情を変えなかった。

 内心は荒れ狂っているに違いない。だが、彼の口から「ジルを助けてくれ」とは言えない。彼女がミルークの娘であることは、ごく一部にしか知られていない。頭領達ですら認識していないのだ。また、知ったところで彼女はウォー家の娘でもある。兄が二人いて、残されたのが娘一人。できることなら救ってやりたいのだろうが。


「ティズ様」


 その時、俺の横から声がした。


「ラーク」

「ティズ様! ぜひ、助けに行けと命じてください」

「何を言い出す。女一人くらい」


 だが、ラークは引き下がらなかった。


「私は三度も命を救われた! これに報いずして、どうして生きておられましょうか!」


 それは少し違う。

 多分、ジルはそんなことまで考えていない。ラークの命が貴重なことは知っている。だが、彼女の中にあったのは恐らく、死を望む思いだ。


 彼女はブスタンに連れてこられてから、ほとんど生きる意味をなくしてしまった。ミルークが死んだことで、それが完全に失われた。こうなってはもう、自分でもどうしたらいいかわからない。この世界に残された絆は、憎むべきミルークにしかなかった。

 それは戦場に立ってからも変わらなかった。戦うたび、人の醜さばかりを目にする。凌辱されるフィアンやセミンの女達を、彼女はどんな思いで見つめていたのだろう。

 しかし、この戦争はどうやら赤の血盟の勝利で終わりそうだ。それでは困る。またあのブスタンの狭苦しい家に戻って、あとはただただ自らが老いるのを待つしかない。


 人生に幕を引くなら、今しかない。

 彼女は、その好機に飛びついたのだ。


「だが、どうやって救おうというのだ」

「私では、力が足りない」


 わかっている。俺の助力を仰ぐしかない。


「ラークよ」

「はい」

「プノスを連れていくのは許さぬと言ったら、どうする」


 これには俺も軽く驚いて、彼を見上げた。

 だが、ティズは忘れっぽくはなかったのだ。


「プノスの武勇を知らぬではない。だが、これが罠であればどうする。バタンで正体不明の敵に討たれそうになったことを忘れたか」


 あの黒い影のことだ。

 確かに、この暗闇の中であれが出てきたら。見分けもつきにくいし、城郭を駆け上がる乱戦の中に紛れ込んできたら、いくらなんでも助からない。


「ここでプノスを失えば、或いはすべてがひっくり返されるやもしれん。そのような危険を、女一人のために冒せというのか」


 個人の情としては、兄のたった一人の娘を救いたいには違いない。だが、ティズの立場からすれば、軽々しくそんな選択をするわけにもいかない。

 先の会議でハーダーンにフィアナコンを返すようなことを言ったのも、敵がイレギュラーに乗じてくるのを恐れていたからだ。


「それならば」


 しかし、ラークに躊躇はなかった。


「一人でも行きます」

「行って何ができる」

「共に死ぬことが」


 ティズは頷いた。


「ティズ様」


 俺も口添えした。


「ここは戦場です。敵は常にいるもの。あれだけが特別ということはありません。それに時が経てば、ただただ人が死んでいくもの。ましてや今は、こうして戦端が開かれてしまったのです。この上は一刻も早く、夜が明ける前にハダーブを虜に致しましょう。それが恐らく、何より犠牲を小さくする選択ではないかと」

「頼りっきりで申し訳ないと思うのだよ」


 彼は皮肉な笑みを浮かべて言った。


「時間を無駄にはできません」


 それより先を急がなくてはならない。

 フマルの希望の星だった女射手、キスカがついこの前殺されたばかりだ。その報復に、ジルはうってつけではないか。時間をおこうものなら、彼女がどんな目に遭うか。


「私も行く」


 俺の横にノーラが、そしてペルジャラナンが寄り添う。

 異変に気付いて駆けつけたフィラックやムフタルも、離れたところから俺達の様子を見守っていた。


「プノス。私の望みは犠牲を抑えることだ。できるか」

「やってみます」

「ラーク、でき得るならばハダーブをして降らせよ。このような戦は、終わりにせねばならん」

「承知致しました」


 ティズは結論を出した。


「よかろう。ならばラークよ。お前の思うがままにするがよい」

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