疫病作戦

「これでは近付けないな」


 アーズン城の北、十キロほどの岩山の上から、俺達は遠くを見やった。俺とラークとジル、左に伸びた三人の長い影。既に西日に照らされて、広く平坦な砂漠地帯は黄金色に染まっている。青みがかった石材で組み上げられた城は、この時間帯には色合いが濁ってしまい、黒ずんで見える。四角い城塞の周囲には、一定の距離をおいて無数の天幕が並んでいた。


「数は」

「だいたい、四千か五千はいる」


 そうなると、俺達のような小勢では、まず役に立たない。先のブスタン防衛線でそれなりの犠牲者、負傷者も出たため、今、この場にいる兵士は七十人を切っている。


「予想通りですね」

「いいや」


 目で庇を作りながら、ラークは遠くを眺めつつ、溜息をついた。


「ニザーンの援軍が影も形も見えないのではな」

「なるほど」


 ミルークも今のニザーン氏族をあてにはできないと考えていたようだから、俺としてはそこは意外でもない。

 それより、どうやってこの大軍を打倒するか、だ。


「ラーク様のお考えは」

「やはり、援軍の到来を待って合流し、それから城内と連携して敵を挟撃する。他にどうしようもあるまい」


 常識的には、どうしてもそうなるか。だが、俺はのんびりやるつもりなどない。

 あそこにいるのは敵だ。敵は皆殺しにしていい。


「心配しなくても、そう簡単に城は陥落しない。余程のことがなければ、あと数日でやられるなんて、まずあり得ない。備蓄もある」

「そのことなのですが」


 確認しなくては、俺の作戦が使えない。


「敵の補給はどうなっているのでしょうか。水と食料は」

「うん? この辺で豊富な水源があるのはアーズン城だけだ。だからこそ、こんな真っ平らな場所に建てたのだから」

「では、敵はあちこちの水場から水を運んできていると」

「そうなるな。食料も荷駄に運ばせて、山積みしているだろう。ほら、あの辺り、小屋が」


 これくらい遠いと、屋根の色くらいしか見えないが、それでラークは見当がつくらしい。


「やれるとすれば、そういう敵の補給部隊を後方から邪魔するくらいだが……逆に追い回されたら、こちらがあっさりやられる」

「はっきり言うと、あんまり意味がないですね」

「そうだ」


 彼は肩をすくめた。


「そういう搦め手は相手も当然意識している。ちょっとした妨害くらいでは困らないように、それなりの物資を運び込んである。ヌクタットを落とされたのも大きい。あそこからいくらでも水を持ち込めるから……といって、あそこをこちらが攻め落としたら、倍以上の戦力が差し向けられる」


 身を翻して背を向けると、彼は軽い口調で言った。


「焦っても仕方ない。ここらで宿営しながら敵の様子を調べて、いざという時に動けるように備えるのも、立派な仕事だ」


 だが、そこにどことなくぎこちなさ、わざとらしさが垣間見える。

 本当なら、彼こそ余裕がない。時間がないのだ。


「おっしゃる通りです」

「それより」


 彼の視線は、ジルに向けられた。


「この前、助けてもらったことには感謝するが、彼女はいったい何なんだ」

「ジルですよ」

「名前はもう聞いた。どこの氏族の、誰なんだ」


 今度は俺が肩をすくめてみせた。


「どこにも属してなんかいません」

「なぜここまで出てくる。ブスタンの住民なら、街を守る必要もあっただろう。だが、ネッキャメルの居城など関係あるまい」

「関係ない」


 無口なジルが、ポツリと答えた。


「ではなぜ、ネッキャメルの味方をする」

「別に味方などしていない」

「なに?」

「敵を殺す。敵、たぶん……私にとっては……それだけだ。特にネッキャメルを味方だとか、守るために戦うとか、そんな風に考えたことはない」


 彼女は無表情だった。だが、ラークのほうが顔色を変えた。


「ネッキャメルが味方ではない、だと」


 ジルにとっては、ごく自然な感情だ。自分の一族であるウォー家を皆殺しにしたのは、ほかならぬネッキャメル氏族なのだから。といって、そのウォー家も血縁というだけで、幼少時の自分を冷遇してきた家なのだが。だから、彼女の動機の中に愛着のようなものは希薄だ。かろうじて感情的に意味のある相手が、世界にミルークしかいなかった。それを殺されたから、こちらも殺す。それだけ。

 だが、一族の中の縁や家族愛の中で生きてきたラークには、まったく理解不能なものらしい。


「何がおかしい」

「おかしいも何も! であれば、この戦場に立つ意味はなんだ」

「まぁまぁ」


 俺は割って入った。


「少なくとも、ジルが敵に寝返るなんてあり得ないのですから」

「そうは言っても、何をもって信用する」

「僕が面倒をみます。傭兵みたいなものです。いいでしょう、別に」


 苛立つラークの気持ちも、わからなくはない。今も砂漠の向こうに家族を残している。まだ幼い我が子もいる。それが敵の騎兵に見つかって、殺されてはいないか。さっさとアーズン城を解放して、敵に対して反転攻勢に出られる状況に持ち込まないと。時間が経てば経つほど、身内の危険が高まる。なのにニザーンの援軍はいまだに影も形もないとなれば。


「僕の予想ですが、ラーク様」

「なんだ」

「数日のうちに、あの軍勢は退きますよ」


 それだけ言うと、俺は静かに背を向け、自分の幕屋に引き返した。

 ブスタンからここまでの三日間、俺はまた自分の能力を組み替えた。そして今、騎乗スキルを種に戻して、もう一つ能力を組み込む。


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 (自分自身) (12)


・アルティメットアビリティ

 ピアシング・ハンド

・アビリティ マナ・コア・腐蝕の魔力

 (ランク8)

・アビリティ マナ・コア・精神操作の魔力

 (ランク7)

・アビリティ 魔導治癒

・マテリアル プルシャ・フォーム

 (ランク9+、男性、11歳)

・マテリアル ドラゴン・フォーム

 (ランク7、男性、325歳)

・マテリアル 神通力・飛行

 (ランク9)

・マテリアル 神通力・暗視

 (ランク5)

・スキル サハリア語   5レベル

・スキル 剣術      9レベル+

・スキル 腐蝕魔術    9レベル+

・スキル 精神操作魔術  9レベル+

・スキル 料理      6レベル


 空き(0)

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 腐蝕魔術と精神操作魔術の魔術核、そしてスキルを取り込んだ。火魔術の力はいったん完全に放棄したので、赤竜に化けるメリットは、移動速度と体の大きさ、丈夫さだけになった。実質、戦闘には使えない。だが、これは前回、感じたこともあっての対応だ。

 ブスタンに攻め寄せてきた連中は、一部を除けばそもそも雑兵で、戦力としては決して上等なものではなかった。かつ、内通者の準備があり、一気に攻め落とすつもりだったのもあって、疲労していた。しかも、何人かの戦士長……指揮官も、最初の戦いで死傷していたはずだ。だからこそ、数が減った連中に対して、その日の夜に頭上から奇襲を浴びせることで、大きな打撃を与えることができた。

 アーズン城を取り囲む敵兵の数は、その倍以上にもなる。しかも、じっくりと腰を落ち着けているので、体力を温存できている。こんな中に赤竜が殴りこんでも、撃退されて終わりではないか。だから、その点を考えて作戦を変えた。


 さて、ここを二、三日、留守にしなくてはならない。俺は荷造りを始めた。リュックの一番上には、簡単に引っ張り出せるよう、薄手の上着とズボンを詰め込んでおく。素っ裸ではいろいろやりづらいから。と思ったが、どうせ一度、ちゃんと服を着直すのかと思い直す。ええい、面倒臭い。

 テントの中で荷物と格闘していると、背後から光が差した。


「ジルさんですか」

「何をしている」

「ジルさんこそ、何の御用ですか」

「大した用事はない。今度は何をするつもりだ」

「ちょうどいいところでした」


 俺は平然と言った。


「これからちょっと、二、三日ほど、敵を叩いてきます。留守にするので、済みませんが、ラーク様によろしくお伝えください」

「何を言っている?」

「ニザーンの援軍をあてにできないのなら、自分でやるしかないですからね。こんなところでグズグズしたくないんですよ」


 それだけ言うと、俺はいったん、荷物に向き直った。思い直して手を止めると、念を押すように言った。


「僕のやることについては、いちいち詮索はしないほうが、得をするとも言っておいてください」


 するとジルは、あからさまに嫌そうな顔をした。


「どうしたんですか」

「あれと私一人で話をしろというのか」

「あれって、ラークさんですか。何か問題でも?」


 眉根を寄せつつ、彼女は不満をぶちまけた。


「はっきり言う。気分が悪い。ああいう男は嫌いだ」

「背も高いし、逞しいし、美男子だと思いますけどね」

「そういう問題じゃない。あれの態度が、何もかもが嘘と偽善にしか見えない」

「例えば?」


 首を振ると、ジルは容赦なく言った。


「妻と娘がいるんだろうに、こんなところで何をグズグズしている? 本当に大切だというのなら、何もかもを放り出して探しに行けばいいものを」

「無理では? 彼はネッキャメルの頭領の一人らしいですし。同胞も大切なんでしょう」

「そうだな。同胞を気にかけるのが当たり前と……同胞、同胞、ふん」


 彼女は憎々しげにその言葉を繰り返した。


 ラークにはラークの立場、ジルにはジルの気持ちもあろう。だが、俺には俺の都合がある。

 とにかくさっさと殺したい。あれこれ遠慮しながら、守りながら戦うのが面倒臭い。だから、すぐに終わらせる。


 ギュッと紐を絞める。これでよし。


「じゃ、夜まで寝ます。おやすみなさい」


 それだけ言うと、俺はリュックを枕に横になった。ジルは溜息をつくと、テントから手を放して、歩き去ってしまった。


 夜の帳が降りると、何もかもがあっという間に色を失う。灰色の大地、黒い空。地面の細かな起伏と転がる小石が輪郭を描くのみ。遠くにポツポツと篝火が見えるだけで、それも豆粒のように小さい。

 そんな世界を見下ろしながら、俺は静かに空を飛んでいた。残念ながらこの巨体では、敵の陣地から少し離れたところに着陸するほかない。といって、耐久性の低い怪鳥の肉体に乗り換えるのも不安だった。第一、そんな時間もない。

 音もなく着陸すると、俺はすぐ、衣服を引っ張り出して身に着けた。やることは簡単だ。昔取った杵柄、まずは歩哨の一人や二人を『眩惑』して、その脇を通り抜ける。既に上空から目的地は割り出してある。兵糧と飲料水の保管庫。いくつかに分散されているのが面倒だが、そこに忍び込む。そして……


 篝火の横に、人影が見える。頭には薄汚れたターバン、鎧らしきものは革のベストだけ。髭は生えているものの、まだ二十代の若さ。よくいる田舎の東部サハリア人だ。能力的にも特記すべきものはなく、手頃な相手といえる。結構な距離が開いているが、一人ずつ、じっくりと術を行使するなら、やれなくもない。

 詠唱が終わると、男の視線はある一方向に固定された。心ここにあらずといった様子だ。もちろん、大きな物音を立てたり、殴りつけたりすればすぐ正気に戻るだろうが。俺は何食わぬ顔をして、その横を通り抜けた。


 既に夜も更けており、まばらに見張りが立つのみだ。それを一人ずつ眩惑して通り抜ける。そしてすぐ、四隅を木の柱に支えられた保管庫に辿り着く。ここだけ他の天幕と違って四角い形をしているので、見分けは簡単だった。

 中に滑り込んでみると、土嚢のような袋が山積みにされている。全部麦だろう。これを麦粥にして食べる。もちろん、それだけでは力が出ないので、乳製品や干し肉を添える。陣中の食事など、そんなものだ。

 まずやるべきは『人払い』の魔法をかけること。これでここは一時的に注意を惹きつけなくなる。


 即効性はなくてもいい。じわじわと、しかし確実にここの連中を死に至らしめるには。俺が考えた最適解は、これだった。最も恐ろしい攻撃とは、攻撃されたと気付きもしない性質のものだ。防いだり、逃げたりできないからだ。

 詠唱が済んでも、見た目には変化などない。味にも違いなどないだろう。だが、ここにあるのはもはや、食用にできない危険物だ。きっと使う機会などないと思った『汚染』の魔法をかけてやった。これで明日の朝から、黒の鉄鎖の戦士達は、あのムーアン大沼沢の毒を飲食するのと同じことになる。

 だが、食料だけでは物足りない。次は飲料水だ。隣の保管庫に入ると、蓋をされた甕の中に水がたっぷりと詰まっていた。そこにも俺は丹念に汚染を広げた。


 およそ二時間後、敵陣のすべての水と食料を汚染し終えた俺は、静かにそこを去った。しかし、味方の安全のために、もう一つだけ仕事がある。

 上着を乱暴に荷物に詰めると、俺はもう一度肉体を切り替えて、空へと舞い上がった。


「お目覚めください」


 空気の流れのない、狭く暗い密室で、俺は静かに囁いた。


「む……」

「ティズ様、ファルスです」


 数秒間、横たわったまま反応のなかった彼だが、不意にガバッと起き上がった。その手には短刀が握られていたが、俺以外に誰もいないと悟ると、寝台に座ったままじっとこちらを見つめた。もっとも、見えているのはシルエットだけだろうが。


「どうやって、いつの間にここへ入ったのかね」

「騒ぎになってはと思い、忍び込ませていただきました。見張りの方を責めないでください」


 彼はしばらく沈黙し、思考を纏めているようだった。


「君はブスタンに向かったはずだが」

「その件でご報告が」


 彼の表情が険しくなる。悪い知らせを覚悟したのだろう。


「およそ二千の兵が攻め寄せましたが、撃退に成功しました。敵は少なくとも二割の兵を失って散り散りになって逃走しました」

「なんと」

「夜襲を仕掛けて、馬と食料を焼き払いました。態勢を立て直すのには時間がかかるでしょう。ブスタンはもう安全と判断して、こちらに戻りました」


 俺の報告に、彼は目を丸くした。


「信じられん。だが……そうか」

「アーズン城の北に、既にラーク様が到着しています。ですが手勢は七十人ほど、これでは救援など」


 ティズは頷いた。


「それで三件ほど、お伝えすることが」

「なにかね」

「一つは、数日以内に敵軍が弱体化するというお知らせです」

「弱体化、かね?」

「疫病が流行ります」


 また彼は沈黙した。俺が何をしたか、想像したのだろう。


「彼らの食料と水は、すべてムーアン大沼沢の毒を帯びています。明日の朝からそれを飲み食いするでしょう。そのうちに咳きこみ始め、足腰が立たなくなると思われます。やがて一押しで突き崩せる状態になるでしょう。ですが、効き目がいつ頃から現れるかは、はっきり言えません。それと彼らの食料や水、それに遺体、荷物など、どこまで汚染が広がるかもわかりません。だから決して物資を接収しようとはせず、馬も含めてすべて焼却処分してください」

「む……わかった」


 これで腐蝕魔術の影響によってネッキャメル側に被害が出るのは防げそうだ。


「次はどんな話か」

「これから一人でハリジョンの救援に赴きます」

「一人でかね?」

「はい。恐らく現在、港はアルハールの艦隊に封鎖されている頃でしょうが」

「そうであろうな」


 もっとも、想像でしかない。現地に行かなければわからないことも多いが、十中八九、そうだろうと考えられる。ニザーンの動きは鈍い。こちらに援軍が到着していないところからも、それは明らかだ。


「それを一隻残らず沈めます」

「なに!」

「当てがあります。ただ、陸上の敵は自力で防いでもらうしかないでしょうが」

「だが、それも一人でか」

「はい」


 信じられない。だが、ブスタンに攻め寄せた敵軍は撃退したという。だから納得せざるを得ない。


「二、三日中に戻るつもりです。敵軍に疫病の影響が出始めるのを待って、屍の山を築いてやりましょう」

「む……」

「もし想定通りの結果にならなければ、その時に別の手を打ちます」

「何をするのかね」

「赤竜を呼び寄せて、敵軍を焼き払います。まず食料や馬から」


 彼はこれ以上ないくらい、大きく目を見開いた。


「それと最後にもう一つ」

「そうだったな。次はなんだね」

「ジルのことはご存じですね?」


 次々突き付けられる心臓に優しくない質問に、彼は深く溜息をついた。


「知っているといえば、そうだが」

「誰の娘かを知っているかという意味です」


 ミルークの忘れ形見にして、敵の家の生まれの娘。ほとんど存在自体がタブーみたいなものだ。


「彼女が戦いに参加したいといって、ブスタンから出てきました」

「なんだと」

「ラーク様は不審の目で彼女を見ていますが、アーズン城を包囲から解いたら、改めて参戦を許可してやってください」

「ま、待て」


 大人しく頷くばかりだった彼だが、ここに至ってはじめて異論を差し挟んだ。


「君は彼女の素性を知っているのだな」

「はい」

「ならば、せめて静かに暮らせるようにとは思わんのかね」

「彼女が自分で戦いに参加したいと言っているんです」


 ティズは右手で自分の顔を支えて、煩悶した。


「だが、あれに何かあっては、兄になんと申し開きすればよいのか。くれぐれも頼む、ジルのことだけはと、託されておる。何か不幸に見舞われようものならと思うと、気が気でない」

「これは僕の意見ですが、ブスタンの家に閉じ込めておいても、何の解決にもなっていませんよ」


 俺は軽い口調で言い切った。


「生きる手段ばっかり与えてどうするんです? 彼女には、理由がない。意味がない」

「おっ、おぉ」

「まぁ、無意味なのは、僕も同じですけどね……ただ、殺したいから殺す。敵は」


 黒の鉄鎖は皆殺しだ。

 それが済んだら……今度こそ、一人でふらりと大森林の奥を目指そう。願わくは、そこで不老不死に至れますように。


「む、とにかく……わかった」


 なんともメチャクチャな報告の数々を、彼は頭を抱えつつも、なんとか飲み込んだ。


「では失礼します」


 俺は背を向けてから、最後に一言、付け加えた。


「ご安心ください。必ず勝たせますから」

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