「麦の穂事件」の裏側

「お師匠ー……」

「好き嫌いはいけません。料理人たるもの、どのような食材にも興味を持ち、命に敬意を払って、ありがたくいただくべきだと心得なさい」

「が、我慢はしますよー? で、でもですね、これ、食べるの私だけじゃなくてー」


 真昼の厨房にて。

 俺が提案した「決戦料理」の案に、チャルが身の程も忘れて異議を唱えている。


「王様とかー、貴族様とかー、司教様とかー、えらい人が食べるんですよー?」

「だからなんですか。いや、だからこそ、です。これだって立派な食材です」


 ボウルにいっぱいのそれを、俺はチャルの目線近くにずいっと突きつける。その分だけ、俺と彼女の間に距離が開く。


「それに、これはチャルの実体験と悩みに沿って選んだ食材なんですよ?」

「それはそうですがー」

「今、この街の人にとって必要なもの。それを正しく認識していた点は、誉めてもいいと思います。冒険者としての経験も無駄ではありませんでした。志も立派です」

「え?」

「その視点は、もしかしたら遠い将来、数え切れないほど多くの人を救うことにさえ、繋がるかもしれません」

「や、やったー」

「但し」


 ボウルをテーブルに置き、試作品の載った皿の上に視線を向ける。


「頭の中だけ立派でもダメです。行動しなくては」


 力説する俺を、横からギルが見つめている。その視線には、あからさまな嫌悪が滲んでいる。


「ギル」

「ひっ」

「ここにいる限りは試食を……」

「ひっ、いやぁああ!」

「じゃ、帰」

「帰んねぇ!」


 目をつぶり、拳を握り締め、何かを振り払うかのように頭を突き出して。彼は力強く否定した。だが、既に泣きそうになっている。

 そんなに力まなくても、俺が食べられないものを出すとでも思うのか。


「けど、ちょっと作りすぎたのは確かですね。栄養は豊富ですし、三人で頑張って平らげましょうか」


 その一言に、二人は皿の中のオブジェクトを一瞥して、すぐ顔を背けた。


「チャ、チャルさん」


 ギルが冷や汗を流しながら、慣れない敬語を使う。


「ここはやっぱりですね、料理人を目指す人が、味を覚える意味でも、頑張って召し上がられたほうが」

「ギ、ギル君ー? ず、ずる……じゃなくて、こういう珍しいモノは、やっぱり将来を担うお子さんがたっぷり食べたほうがいいと思うのですよー」


 二人して押し付けあっているが、絶対に食べてもらう。

 ただ、まぁ、この反応を見る限り、実際に品として出す際には、見た目を何とかする工夫は必要だろう。


 そう思っていたところで、入口の扉が開いた。

 その背の高さから、アイクか、と思って目線をあげたのだが、まったく違う人物が立っていた。


 チャルは知らないが、ギルは顔を覚えている。さっきまでの緩んだ表情が徐々に冷えていく。手にした皿をドンと置き、怒気を含んで前に立つ。

 沈黙の後、ややあって、ギルは言い放った。


「てめぇ、どこの家の敷居またいでんだよ。ええ!」


 その男……冒険者のドランカードは、横目で俺を見て、それからその場に膝をついた。


「済まなかった! 許してくれ!」


 三十分ほど経った頃には、偶然もあって、店に顔見知りが揃っていた。

 ノーゼンを伴ってアイクが。それとガイも子分を二人ほど連れて。それと、サドカットまで。

 別に呼び集めたわけではない。正確には、アイクだけは試食のために声をかけていたのだが、こちらに向かう途中でたまたまノーゼンと行き会ったらしく、彼もついでだからとこちらに立ち寄ることにしたらしい。

 ガイについては、単純に俺のことを気にかけてくれて、様子を見にきただけだ。

 サドカットに至っては……なかなか帰宅しないギルを放置できず、ついに奪還しにきたのが原因だ。というのも、彼の仕事は家庭教師であり、生徒が戻ってきてくれないと、食い扶持を稼ぐことができない。それがたまたま今日だった。


 その間、俺はドランカードの話を聞く……ことができなかった。喧嘩腰のギルを宥めているうちに、次から次へと来客が押し寄せてきたからだ。

 よって、楽しい楽しい試食会のはずが、あくまで食卓を囲みながらだが、ちょっとした尋問になってしまっている。


「で? アタマ下げりゃ済むとでも思ってんのかよ?」


 さすがに手を出すのは控えたギルだが、口調は厳しい。


「よってたかってファルスを殺そうとしておきやがってよ。この街、この国に恥かかせやがって」

「ち、違う」

「何が違うんだよ」

「ギル」


 止めないと話が進まない。


「とりあえず、しまいまで言わせないと、何しにきたか、まったくわかってないんだから」

「そうよ? 始末するのはその後でいいじゃない」


 始末、という単語に肩を揺らしたドランカードだったが、ようやく説明する許可を得られたと理解して、ぽつぽつと語り始めた。


「俺が間抜けだったんだ……ずっとサモザッシュに使われて」


 話は夏に遡る。俺より一足早く都に辿り着いたドランカードは、早速アイデルミ家を訪ね、故郷への支援を求める陳情を繰り返した。恒例のこととて、アイデルミ家もそこまで待たせず、色よい返事をした。デルミアのそのまた片田舎、森の中の小さな村のために、金貨二百枚を持たせてやったのだ。

 個人としてみれば大金だが、仮にも貴族の所領、その村への生活補助としては決して大きな額ではない。それでも、これがあるとないとでは大違いだ。現金収入に乏しいこの村は、例によって薬草を集めて税金の替わりにしているような集落なのだ。

 彼がこんなに早く王都に向かったのも、貧しい村の食い扶持を減らす意味もあった。だいたい春先から初夏にかけては村での薬草採集や狩りをこなし、夏には故郷を発って王都に入る。そこで修行者の真似事をしながら、北方開拓の仕事などがあれば参加して、収入を得る。秋に支援を受け取ったら、冬までに村に帰る。こういうサイクルで動いていたのだ。

 いつもと違ったのは、陳情の結果が出るタイミングだった。お金を受け取るのがいつもは秋、降臨祭が終わる頃なのが普通なのに、今回はそうではなかった。このズレが生じたのは、恐らくアイデルミ家の内部事情によるのだろう。毎年陳情に来るのはわかっている。それでも、要求が出揃うまでは資金の配分は決めたくない。だから普段は秋になってから支援をばら撒いていた。それが早まったということは、きっと今年は、彼らの懐が潤っていたのだろう。

 ともあれ、この時点では、彼は一安心だった。支援を取りっぱぐれては、村のみんなに申し開きができないところだったのだから。


 さて、ドランカードは夏の終わりに期せずして大金を手にしてしまった。そして、昨年までと違った事情がもう一つ。ギルド支部長がサモザッシュに替わっていたことだ。

 支援金は手元にあるものの、王都に出てきた理由の中には、口減らしもある。それに、夏から秋の稼ぎをフイにするわけにもいかない。どことなく宙ぶらりんな気分で街をぶらついていた彼だったが、ある日、サモザッシュに招かれる。軽い仕事の後に誘われて、一緒に酒を飲んだ。ついつい気が大きくなり、気付くとまったく違う場所にいた。


「……闇賭博、ですか」


 吐き捨てるようにサドカットが言った。

 それ以上、不潔な言葉を口にできず、唇が小刻みに震えている。


 世俗国家とはいえ、ここはセリパス教の守護者たる王の街。基本的に賭博は禁止されている。例外は、お祭りの時だ。毎年の降臨祭、その時開催されるいろんな大会の結果について、庶民は勝手に賭けをする。これについては、あえてお目こぼしをしているが、それだけだ。

 それ以外での賭博は、取り締まりの対象になる。だが、その規制も、いってみればザルで、悪質かつ目立つものについては当局の手が入るが、ちょっとやそっとでは騒ぎにならない。それこそ、売春宿が取り潰されないのと同じくらいには、甘い対応しかされていないのだ。


 しかし、本来なら治安の維持にも協力すべきギルド支部長が、自ら賭場を開帳しているとは。そうとも知らずに、ドランカードはうまうまと招きよせられ、そこでちょっと勝たせてもらった後、一気に大負けした。

 気付けばほぼ一文無し。支援金は、カケラも残っていなかった。


 絶望した彼は、残った金で酒を浴びた。もうおしまいだ、おしまいだ……自暴自棄になって、酔っ払ったまま街を彷徨い、そして『麦の穂』に辿り着いた。


「自業自得じゃねぇか」

「面目ない」

「訴えなかったのですか」


 サドカットが厳しい声をぶつけると、ドランカードは背中を丸めたまま、顔だけをあげた。


「賭博は違法です。ならば、事情を話して王家に解決を願えば……」

「それは難しいじゃろう」


 ノーゼンが首を振る。


「目先の解決はできようがな」

「僕もそう思います」


 頷きながら、俺も同意する。


「彼……ドランカードは、領主の支援金を賭け事に使い込んでしまったのです。このことを報告すれば、確かに陛下は黙っていませんし、サモザッシュも罰を受けます。お金も戻ってくるかもしれません。ですが、アイデルミ家からの信用はガタ落ちになります。もう、来年から支援してもらえなくなるかも」

「かといって」


 アイクが引き取る。


「相手はなんといってもギルド支部長、権力が違うから、王様に泣きつくんじゃなければ、どうしようもないわよねぇ」


 そうなると、ドランカードに残された道は、一つしかなかった。よりリスクの大きな仕事を引き受け、少しでも多くの金を稼ぐ。それで彼は、リーデル達のパーティーに参加して、オーガの討伐をこなすようになった。だが、それでも到底、穴埋めには至らない。

 そんな時だった。


「……特別な仕事を手伝えば、これをやるぞ、と」


 そう言いながら、ドランカードは金色の何かをテーブルに置いた。


「あん? なんだ、これ?」


 それは長さ二センチ、幅一センチ弱の金属片だった。表面には何かが彫りこまれているが、磨耗しているのもあって、よく読み取れない。

 ガイが太い腕を伸ばして、それを摘み上げる。


「金じゃねぇか。けど、見たことねぇなぁ? インゴットにしちゃあ、小せぇし」

「なんて刻んであるのです?」

「読めるか俺に。おらよ、坊主」

「見せてください」


 両手で金属片を受け取ったサドカットは、目を血走らせて模様を読み取ろうとする。だが、首を振った。


「何かの文字だと思いますが、まったくわかりません。ルイン語……現代のものはもちろんですが、第一世代のものまで遡っても、こんな文字には心当たりがありません」

「少しよいか」


 今度は、ノーゼンが受け取って、調べだす。


「素材はただの金でしかないようじゃな。するとこれは……古い金貨ではないかの?」

「金貨ですって? これが?」

「ふむ……今、世界中にある金貨は、一千年前の世界統一以来、どれも同じ形、同じ重さで作られておる。表面に彫られる内容は、国によって異なるがな。じゃが、それ以前には世界中でそれぞれ異なる形の貨幣があった」


 少なくとも一千年以上も前の古い金貨。そんなものをなぜサモザッシュが?


「その重さなら、一つで金貨三枚分くらいにはなるわな」

「金の価値だけで言えばそうなりますが……古いコインには、特別な価値があります。収集家にあたれば、その十倍以上の値段がついても不思議ではありません」


 またそれを摘んで値踏みするガイに、サドカットが補足する。


「サモザッシュも、そう説明していた。前金で一つ、成功報酬で二つ。これで損を埋め合わせられるはずだ、と」


 問題は、なぜそんなものを奴が持っていたのか。しかも、こうして配ってしまえるだけの数があったことになる。

 だが、それより何より、まず確認すべきことがある。俺は身を乗り出して尋ねた。


「それで、特別な仕事というのは?」

「アイデルミ家の名前を騙って、ファルスという少年を追い詰めて、それから……」

「それから?」

「……討伐依頼に連れ出し、魔物の前に追い立てて、捨ててこい、と」

「クソッタレ!」


 ギルがテーブルをバン! と叩いた。

 それにドランカードはいちいち反応して、身を縮める。


「ギル、今、怒っても仕方ない」

「だけどよ」


 それに、今の命令はちょっとおかしい。

 どうやら、その辺については、アイクやノーゼンも気付いているようだ。


「変ね? なぜもっとわかりやすく命令しないのかしら?」

「そうじゃな。わしなら『殺せ』というだけで済ませるところだが」


 なにしろ、ファルスが超人的な能力を有しているという事実は、この時点ではまだ、そこまで明確にはなっていない。ドランカードを取り押さえたという事実はあるが、これは本人が泥酔していたのだから、案外誰にでもできたことと受け取れる。またサモザッシュ自身、差し出された記録板を目にした際に「こんなの嘘だ」と投げ捨ててもいる。つまり、この時点での彼らの評価は「従士ファルスは、多少腕に覚えがあるだけの、ただの子供」というものだったはずなのだ。

 ならば、ノーゼンの言う通り、人目につかない開拓地で、後ろから襲いかかれば済む。よしんば言葉遣いに注意したとしても、せいぜい「後はわかるな」くらいの言い回しにするだろう。こんな迂遠な指示にはしない。


「もしかして、ドランカードさん」

「ああ」

「リーデルその他、あそこにいた人達は……」

「全員がそうかは知らないが、何人かは……思った通りだ。逆らえなかった」


 要するに、借金のカタに犯罪の片棒を担がされていた。弱みを握られていたのは、彼一人ではなかった、ということだ。

 だが、結果は散々だった。


「では、今日ここに来たのは、謝罪のためですか」

「それは……それも、ある」


 前に神の壁で寝泊りしていた時、一度だけドランカードが訪ねてきたことがあった。あれは俺に謝罪しようとしていたのだ。短気を起こしたギルが問答無用で追い返してしまったが。


「他には? どんな理由で?」


 そう問われて、彼はしばらく俯いたまま、小刻みに震えていた。


「こんなことは、言えた義理じゃないが」


 前置きしておいて、テーブルに顔を打ち付ける勢いで頭を下げた。


「助けてくれ……!」

「ハァ?」


 あつかましいにもほどがある、と言わんばかりにギルが突っかかった。


「てめぇ、散々いやがらせしといてそれかよ」

「ギル君」


 それをサドカットが止めた。


「聖典にもあります。『悔悛せし者には寛容であれ、なんとなれば終わりの日まで過ちなき者はおらず』と……」

「あー、面倒臭ぇなその教え」

「それより」


 問題の本質を明らかにしようと、アイクが質問を続けた。


「何を助けて欲しいの? また何かあったの?」

「申し訳ない」


 重ね重ね頭を下げてから、ようやく彼は説明を再開した。


「実は、例の犯人をサモザッシュが捕らえたというんだが」

「はい?」

「いや、本当に見つかったわけじゃない……その、例のツルハシ男の件で……今、王都中をイリシット様が見回りしているが、犯人は捕まってない。だが、その、多分……俺と同じ理由で、隣村から来た冒険者が、その、犯人だと名乗り出ろと言われたみたいで」


 いまやタリフ・オリムを混乱の渦に巻き込んでいるツルハシ男。その犯人はいまだ不明で、この問題のために、異例の降臨祭中止という事態もあり得る状況になってしまっている。当然ながら、犯人捕縛にはそれなりの賞金がかけられている。手柄にもなることから、サモザッシュは、無実の人物を犯人に仕立て上げようとしているのだ。


「つくづくクソね、あの野郎」

「しかし、それは随分と強引で、危ないやり方ではありませんか」

「なぜそう思うんですか、サドカットさん」

「いえですね、ファルス様。ではそうやって犯人ですと名乗らせたところで、本物は捕まっていないのでしょう? そうしたら、また同じような事件が起きてしまいます。その時、どうやって言い訳すればいいのですか」


 その答えは……二つ。


「二人目、ということにすればよかろう」


 ノーゼンが、そのうちの一つを口にした。


「最初に捕まえたのは本物、だが二人目も本物。こういう話にすればよい」

「矛盾しませんか?」

「細かく聞き取ればそうなるだろうな。だが、犯人とて考える。なにもわざわざ、自分の罪を重くする馬鹿者はおらん。後でやったことだけで済むのなら、そのようにごまかそうとするはずじゃ」

「それより大事なことがあります」


 俺は割って入った。


「サモザッシュに確信があったらどうでしょうか。最初の犯人が、もう一度同じことをするはずがない、という」

「なんですと」

「かっかっかっ、なるほどなぁ」


 ガイが大袈裟に笑い声をあげて、それに同調する。


「要するに、サモザッシュのゴミ溜め野郎は、本物の犯人とつるんでやがるんだ。そういうこったろ?」

「はい」


 事情はわかった。

 だが、そうなるとわからないことが一つ。


「ドランカードさん、ではなぜ僕のところに? その件は、僕には関係ないと思うのですが」

「そりゃあ、その通りだ。ただ、もう誰にも頼れねぇ。ギルドのほうはサモザッシュが仕切ってやがるし、アイデルミ家に話すにしても、うっかり金の件が伝わったら……けど、俺じゃああいつを助けてやれねぇ。で、思い出したんだ」


 椅子から立ち上がり、床に膝をつく。


「その歳なのに俺達よりずっと強かった。ゴブリンの頭目までやっちまう。それなら、これだってなんとかできるんじゃねぇかって」


 床に頭を擦り付け、ドランカードは必死に懇願した。


「頼む! 頼めた義理じゃないが、助けてやってくれねぇか!」


 図々しいことは百も承知。それでも他に手がなかったのだ。


「ふむ」


 だが、話を聞いたノーゼンは、頷いた。


「わしでよければ、力になろう」

「おい、ジジィ、何決めてんだよ」

「お主らは好きにするがよい。わしはやる」


 理由ならわかる。

 ノーゼンは王家とのパイプを持っている。贖罪の民として、この地を魔の手に渡すわけにはいかないからだ。そして、その契約の中には、王都の守護も含まれているのだろう。今回の事件は、サモザッシュによる権限の濫用であり、街の治安を考える上でも無視できる問題ではない。まして、真犯人は野放しなのだ。だから動く。


「ワタシもやるわ」

「アイクまで! なんでだよ!」

「確かにこいつは悪いことをしたけど、だからってほったらかしにしたら、サモザッシュの奴が、もっと悪いことをするわ。それは見過ごせないもの」


 アイクも動くと決めた。

 勇士ラズルの遺志を背負って生きる者として、眼前にある善行の機会を見逃すわけにはいかない。


「ギル、俺もやるぜ」


 ガイも声をあげた。


「細けぇことなんざどうでもいい。ここは俺の街だ! それを荒そうって奴は、ただじゃおかねぇ」


 それぞれが意志を示したところで、アイクは俺に振り向いた。


「どうするの?」


 俺の答えも、もう決まっている。

 怒りでも善意でもない。真実を必要としているからだ。

 予想が外れていなければ、本当の犯人は……だが、大事なのはそこではない。

 いったい誰が「俺」を狙っているのか? それを知るために。


「やりましょう」

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